- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784759222609
作品紹介・あらすじ
東日本大震災は、終わっていない。3.11、失ったものの大きさに慄然とする。報道をはじめ私たち大人は、何をしただろう。何ができたのだろう。自宅に戻りたい人、遠くに行かざるをえない人。私たちは何を求めているのか、心の奥深くに鋭く問いかける長谷川集平の絵本世界。
感想・レビュー・書評
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もう子ども達は、解説なしでは解らないだろうな。
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これは子供向けと言っていいのかどうか、、、 大人のほうが考えさせられる絵本だ。
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これは幼い子には難しい。大人が読んで、ズーンとした手応えを感じる本。
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この本も大人向けでしょう。って。はじめは何これ?でしたけど。重い重い絵本になりました。
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「子どもを本好きにする10の秘訣」>「命・生き方」で紹介された本。
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東日本大震災をテーマにしていると思われる絵本。
少ない文章なのに胸がつまります。
(一般担当/けろけろ) -
震災に関わるお話。
長谷川さんの独特な書き方で、主人公である父の「あの日の回想」が語られます。語るというにはむずかしい、抽象的な表現で描かれます。
評価3なのは、小学生への読み聞かせとしてはむずかしい本だという意味です。中学三年生ぐらいでいいかもしれません。深く、苦しい一冊です。 -
震災に関わるお話。
長谷川さんの独特な書き方で、主人公である父の「あの日の回想」が語られます。語るというにはむずかしい、抽象的な表現で描かれます。
評価3なのは、小学生への読み聞かせとしてはむずかしい本だという意味です。中学三年生ぐらいでいいかもしれません。深く、苦しい一冊です。 -
言葉少なに淡々と描かれている。なのに伝わるものは果てしなく大きい。胸が痛くて仕方がない。忘れてはいけないものを教えてくれる絵本です。
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長谷川集平さんのやさしさが伝わってくるようです。
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心も社会も深くえぐった物語。読後は主人公と同じように私も言葉を失いましたが、思いは確実に受け取りました。
破滅的な光景を描きつつも、絵に美しさを感じたのが印象的でした。特に線と塗りが素敵。線には胎動する生命を、塗りには気高い精神の基層を感じました。 -
「そのひとは、ながれにさからって、およいでいた」。どうしてそんなことをするのですかと問うと、「うちがあっちなもんですから。はやくかえりたいのです」と答え、その人は泳ぎながら透きとおって消えてしまった。
電車で乗り合わせた女の人は、どこまでですか、という問いに「とおくまで できるだけとおくに」と答えた。「にげるのです。あそこにはもうかえれません」。
そう言うと、その人は消えてしまった。
「あそこでなにがあったの?」と問う娘に、私は「ごめん まだことばにできそうもない」と胸をつまらせる。「わかった。まつよ」、娘は言う。
たった32ページの中に、あの日と、それに続く日と、そして来るはずの未来が描かれている。 -
繰り返し読む、胸がそのたび痛くなる。長谷川集平の絵から残酷さと哀れさが滲み出る。
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関東大震災について描いた絵本。
著者が感じたイメージを書いているのであるが、最後で絵本の中の著者もうまく言葉に出来ないと言っている通り消化不良の感がありもう一つ。 -
朝から足がつってイタタタタとなって動けず、行く気まんまんだったのに行けずだった長谷川集平の講演会。
「…ぼくが みたのは
いえに かえるひとと
とおくに いくひと。
ぼくらのように
テレビや しんぶんに のらないひとたち」
あそこで あったこと。
あそこで みたひと。
そのひとたちのことを はなそうとすると むねがつまる。
まだことばに できそうにない。
ことばにできないことを、むりに話さない。ことばになるのを、待つ。そういう時間が、それぞれに必要なんやと感じた。私自身のなかの、うずまく思いも、いまはまだ、うまくことばに乗らないと感じる。
(7/23了) -
田舎の本屋でようやく購入し、 何度も何度も読み返しました。震災はTVや新聞で見たものの…やはり私は傍観者であることには違いありません。私にできることは こどもたちに この絵本をよんでみること なんだと改めて思いました。