経済のことよくわからないまま社会人になってしまった人へ 増補: ひとめでわかる図解入り

著者 :
  • 海竜社
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759311082

作品紹介・あらすじ

「経済のことよくわからないまま社会人になってしまった」と後悔しているあなたへ。知っておくべき基礎知識を簡単にまとめた、世界一わかりやすい経済の本。

感想・レビュー・書評

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  • 自分は本当に経済のことよくわからないので、すごく勉強になった。自分の暮らしに直結することだが、学ぼうとしないとよくわからないことも多い。

    たぶん基本的なことではあると思うが、非常に勉強になった。

  • 高校生の時に買ったこの本を再読です。

    タイトルで判断できますが、ある程度知識を得た今の自分にとっては物足りなさはありますが、やはり分かりやすいの一言です。

    特に、毎回多著でも感じますが、池上さんのサブプライムローン問題とそこからの派生した世界経済の流れは一番理解しやすいと感じますね。

  • このシリーズは、就職活動中の学生や、新入社員向けのものなんだけど、社会経験の長い人が読んでもとても面白いと思う。
    秀逸なのは、身近な「ショッピング」という題材から初めて、投資、借金という金融活動を個人レベルから企業レベルに解説し、サブプライムローンの破綻による世界金融危機がどのように発生したのかをシンプルに解説している。
    以前から、経済は単純化、抽象化しすぎると説明が難しいと思っているが、池上さんはそのバランスがとても優れている。これはセンスだと思う。
    絵画や写真や音楽は、技術と感性の微妙なさじ加減が人を感動させる。それは後付で解説はできるけど、創りだすのは「センス」のみだ。

    僕が池上さんの解説がとても好きなのは、とても目線が冷静な事だ。経済関係の本で、書店で平積みされているのは、だいたいセンセーショナルなタイトルのものが多い。
    例えば、円高という現象は、それ自体が破壊的な結果を招くというよりも、資産価値が上がっているというプラスの側面もある。

    池上さんの基本的なスタンスは、

    「会社は変化に対応し続けなければいけない。」

    というもの。
    つまり、状況に対応するのは、企業の使命であり、変化を人為的に拒否する行為は、かならず企業自体を衰退させる。



    巻末の言葉は、是非社会人なる人には見て欲しいと思う。

    「お金の事を考えるのは自分の生活のリストラです。持ち物や生活が本当に自分の満足のいくものか。
    本当にそれが必要か?逆に、自分にとって本当に大事なものはなにか?」

    「それを問い直す事は、その人自体の魅力にもつながるのです。」

  •  書かれている内容は本当に基本的なことが多いです。そういう意味ではタイトル通りの本。深い内容を知りたいという人はまた別の本を読んだ方がよさそうですね。

     文章も非常に優しくて、社会人はもちろん小・中学生でもだいたいの内容はつかめるのではないかと思います。

     この本を読んで見方が変わったな、と思ったのは株の話。株と言えば投資家が常に売り時、買い時をうかがう一つの儲けの手段だと思っていたのですが、
    本来はその企業の事業の手伝いをしたいから株を買うという事なんですよね。

     そう考えると株を買うというのも悪くないのかな、という気もしてきました。好きな出版社の株を買うというのも楽しいかもしれないですね。

  • 経済のことを優しく教えてくれる本であり、経済がもたらす意義からお金が世の中の中をどう動いているのが掴めた。

  • かなり基本的な内容だったと思う。
    しかし、本当に経済のことを知らない人(私含め)には、
    わかりやすくまとめられているので読む価値は有る。
    特に、個人的にはリーマンショックと年金についてのところが
    ためになった。
    これをきっかけに経済への意識を強くしていきたい。

  • んー、わかりやすい!
    既に恥ずかし過ぎて聞けない、サブプライムローンのこととやリーマンショックもわかりやすく解説されていた。

    あと、終始<あなたは社会の一員ですよ>というメッセージがあった。
    社会の仕組みもそうやし、自分のお金の使い方も、国のおかげの使い方も! 知らんぷりはあかん。

    たまには(これ重要。いつもを強要しないのか良かった)自分の人生、じっくり見直ししましょう! それで、きちんと満足できるように動いていきましょう!

  • 経済について、ピンポイントに簡潔かつ分かりやすく書かれているので、「???」となる前に読み終えられた。
    買い物(消費)を「経済における投票行為」という表現が、とても的確でいい。経済界に限らず、世間でまた大きな流れがあった際には、このタイプで1冊書いて貰いたい。

  • 情報の整理の仕方を学んだ。
    池上さんの説明の上手さは学ぶ価値有りです。
    この本での収穫はサブプライムローン問題と年金問題が最初から理解できたことです。
    理解の方法は図解思考で学んだ図を使ってやりました。

  • わかりやすいなあ

  • 大変分かりやすい良書。
    アウトプットに長けているな、と改めて感心しました。

    テレビで見る著者をあまり好きになれないのは、テレビ局の制作力のしなのかもしれません。

    GPIFについての説明は、簡潔に過ぎるあまり若干事実と異なっていたでしょうか。ここが引っ掛かったのでマイナス1。

    2015年37冊目。

  • 経済学習の入門編。専門用語もかなり噛み砕かれているので読みやすい。新社会人・学生の方にオススメ。

  • 始終クスクス笑いながら、さらさらーと読めた。
    株のところは全然理解できなかったから、別の本で勉強しよう。
    結果、選挙に行こう。笑

  • わかりやすかった。

  • あいかわらず説明はわかりやすい。しかも本書は「ひとめでわかる図解入り」ということで経済についてまったく知らない人でも読みやすい本だと思う。
    ただし、読んで「経済」がわかるようになるかというとそうではなくて、目的は「お金との賢いつきあいかたをする」ための知識を得ること。
    ですから、内容も「買う」「投資する」「借りる」「世の中をつかむ」「備える」「納める」という項目で、あくまで自分がお金を支払ってする行動についてどうかという内容です。
    ただ、意外と気づいていないようなことについてもわかりやすく説明しているので、勉強になりました。
    ちなみに「若い女性の感覚が世の中を動かしているのですから、あなたが素敵だなと思う企業の株は、やがて上がっていくはずです」という記載があるので、実は女性向けの本なのかもしれません。

    【引用】
    あなたはあまり意識していないかもしれませんが、カードで買物をすることも、立派な借金になります。
    厳しい競争を生き延びた会社がさらに頑張ることによって、ものが再び売れるようになれば、徐々に景気は良くなります。 (P26)
    つまり、自分が選びとったものであれば、高かろうと安かろうと、関係ないのです。家ではユニクロ、外ではブランドと割り切るのもひとつのあり方でしょうし、ユニクロで全部統一することがあっても、構わないですね。 (P40)
    「リストラ」とは、アメリカの経済戦略用語である「リストラクチュアリング(restructuring)」を、日本人がお得意の短縮言葉にしたもので、もともとは「再構築する」という意味です。つまり、「仕事のやり方を抜本的に変えましょう」という意味であって、むやみやたらに人を削るという意味ではありません。 (P46)
    株も立派な投票行動なのですから、株を買うということは、その会社を応援するということでなければいけないと私は思います。 (P64)
    (銀行が始めた消費者金融について)「存在するものは合理的である」というのは、哲学者ヘーゲルの言葉ですが、利用者がいる以上、そこには、それだけの存在価値があるということです。 (P104)
    徐々にやってくる不況と違って、「恐慌」は急激に発生し、またたくまに世界経済を麻痺させてしまいます。。この世界恐慌を脱する方法は、金融不安を解消することだけなのですが、そう簡単には行きません。 (P115)
    自分の将来のための年金であるはずなのですから、もらえないかもしれないいのなら払いたくない、と思ってしまうのは当然かもしれません。 (P176)
    税金の無駄遣いを防ぐためにできることってなんだろう?
    まず、税金を払っているのだという意識を高めることが第一です。そこで(日本式の「納税者」ではなく)アメリカ式に自分を「タックスペイヤー」と考えてみてはいかがでしょう。 (P181)
    (ロケットの打ち上げには税金が使われているにもかかわらず)日本ではロケットの打ち上げに失敗したとき、おわびのことばはあっても、「納税者の皆さま、ごめんなさい」とは言わないでしょう。 (P184)
    投票するにしても、説明責任を追求するにしても、あなたが税金について深く考え、声を上げていくということが、税金の無駄遣いを防ぐ最良の方法なのです。 (P184)
    これまで、お金と賢く豊かに付き合うための基本的な考え方を紹介してきました。買うことから収めることに至るまで、一口に「お金と付き合う」と言っても、その中身は実にさまざまであることがおわかりいただけたと思います。
    (中略)
    それは、いつでも自分に一番あったものを選ばなくてはならないということです。お金と賢く豊かに付きあおうとすることは、そのまま、自分というものを知る過程でもあるのです。
    (中略)
    そこで皆さんに、定期的に「生活のリストラ」をすることをおすすめしたいと思います。1年に一回くらい、じっくりと自分自身の生活を見なおしてみてはいかがでしょうか。 (P186)

  • 経済のことよくわからないまま社会人になってしまったので、現代の知のカリスマにわかりやすく教わるつもりで読み始めましたが、書かれていたことは大体は知っていました…。
    経済について、基本のおさらいにはなるのでしょうが、少なくともこの本を手に取ろうと思う方は、よっぽど「よくわからない」と思っている方以外、ほとんど知っていることが書かれているかもしれません。

    「労働力の再生産」と「日本の税金天引きシステムは戦争資金を集めるためにスタートした」の2つはこの本で学びました。

  • 書いてある内容はとっても入門的なことばかりだと思うが、恥ずかしくて人には聞けないような内容も、わかりやすく読みやすく書いてくれている。
    サラサラ〜っと読めるので、おすすめ。

  • 00750

  • 借りる、納める、買うなど、よくよく考えてみると当たり前のことが書かれている経済の入門書。池上彰さんの著書です。

  • 初心者向けで知識がなくてもサクサク読みやすい本だった。図解入りなので、想像して理解することができた。さすが、池上彰さん。勉強になりました。

  • こういう本、けっこう読んでるんだけど、いっこうに経済のことがわからないんだよなあ。根本的に興味がないんだろうなあ。

  • 【由来】
    ・「池上彰 経済」でamazon検索

    【期待したもの】
    ・経済について分からない。池上さんの本なら分かりやすく教えてくれるかなと。

    【要約】


    【ノート】

  • 最近、あまりに経済のことをわかっていないことを認識させられたので、読んでみた。
    内容的には、社会人向けというよりも、学生さん向けに近く、「経済」というよりも、「あなたのお金って、世の中でこう動いているんですよ」ということが簡単にわかる一冊。

    (目次)
    買う―最も身近な経済活動、「買い物」 経済における「買い物」の役割を知ろう
    投資する―経済ニュースで欠かせない「株」 経済における「株式投資」の役割を知ろう
    借りる―いいイメージのない「借金」 経済では「借金」をめぐって、どのようにお金が回っているのか知ろう
    世の中をつかむ―ニュースは不安を煽るばかり 世の中の動きをつかむキーポイントを知ろう
    備える―「不況」・「不安定な国際情勢」 この先何が起こるかわからない。賢く「備える」知恵を知ろう
    納める―税金。けっこう納めてます。税金が世の中でどんなふうに使われているか知ろう

  • ちょっとは勉強したいなあと思ったら、殆ど知ってることだった。ただ、リーマンショックから連鎖的に暴落が発生した仕組みをよく理解してなかったので、それに関する説明があったのは良かった。 色んな情報の関連を理解して予測ができるようになりたいんだけど、どうすればいいんだろうなあ

  • お金まわりについて。使う、貯める、借りるなど基本的なことから自己、他人と、町、国、世界と規模を変えてどのようにお金が動いているかを説明。

  • キホンだった。だいたい分かっていることが確認できて良かった。

  • 池上さんありがとうパート2。
    会社編に引き続き、こちらも電車で読むのは恥ずかしかったですが、勉強になりました。

  • 基本

  • 私の日々の行動や払った税金などがどう経済を回しているのかがよく分かった。気になってた株や債券などについても理解ができた。経済のことがよく分からない人に、本当にお勧めしたい本。すごく分かりやすかった。

  • 分かりやすかった。
    20150725

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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