- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784759313116
作品紹介・あらすじ
どんなことでも、どんな人でも、やり直せるんだよ。かつて子どもだったすべての人に贈る夜回り先生からのメッセージ。
感想・レビュー・書評
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わたしも教員として、生徒に「やればできる」と何度も言ってきたことがあります。人にはその人の分があることを肝に銘じておきたいと思いました。
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互いに相手を尊重しながら、それぞれの人生を、きちんと生きながら、でも、二人の中で育んでいくもの、それが、恋であり、愛です。
このくだりは好き。
人が生きる理由については、私は少し違和感を感じました。人それぞれ、という気持ちがどうしてもあるので、言い切られてしまうと少し苦しい。
でも、言い切るほどのものが必要な人だと思うので、ある意味正しいのだろうなと思いながら読みました。 -
夜回り先生の基本思想には、人を信じる心がある。騙すより、何度でも騙される側に回る。以前、橋本市長と議論したとき、この点で対立したそうだ。
橋本氏は、人を信じない。なので、徹底的に管理する。その思想を教育にも持ち込んだ。夜回り先生は、これに反対する。大人たちに裏切られ、傷つけられた子供たち。昼の世界から夜の世界に逃げ込んだ子供たち。そんな彼らを昼の世界に呼び戻すには、「いいんだよ」と自分を肯定することから始め、徹底的に彼らを信頼する。
そんな中で、自暴自棄になっていた子供たちも次第に、人を信頼する心を回復し、昼の世界に戻ってくる。
残念ながら、先生の声が届かずに亡くなっていった子供たちもいる。がんを患いながらも、今夜も夜回りする先生がいることを忘れないでほしい。 -
2013/6/23 umie大垣書店に水谷先生のトークショー&サイン会が。
初めて生の先生に会い、根底に深い強さを持っていると、実感した。 -
幸せな人しか、人を幸せにはできません。まずは、人を幸せにしたいと考えるなら、まずは自分が幸せになることです。
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2013年48冊目。
「あなたを見ていると、“夜回り先生”を思い出す」と言われ、読んでみた。
何万人もの夜の世界の住人たちの声に耳を傾け続けてきた水谷先生は、
きっと多くの闇を自分の中にも抱えてしまっているのではないかと感じる。
「“他の誰かのため”に尽くすことが救いになる。」と言いながらも、
自分を幸せにできない者が人を幸せにしようとするのは危険であるとも仰ったり、
ちょっと矛盾しているように感じる部分もあったけど、
誰かからの“ありがとう”が心の栄養になるというのは同感。
“誰かのため”がないと生きていけないのは、強さなのか、弱さなのか・・・