- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784759314076
感想・レビュー・書評
-
理屈より行動。
過去より現在。
評価より共感。
この言葉にまず目を奪われた。
1.結果よりプロセスを大事にすると結果もよくなる。
劣等感を成長のためのプラス材料にする。
うまくいかなくてもプロセスを認める。
人と比べずに、その人の成長を喜ぶ。
2.失敗を足し算で捉えると、成功の近道になる。
劣等感をきちんと意識して、乗り越えようと意識を向ければ問題ない。
なかなか克服できない劣等感を一旦自分の中に受け入れて、その上で、その劣等感に縛られない。という生き方もある。
一緒に喜ぶことと、ほめることは別。一番の勇気づけは共に喜ぶこと。
成功談より、失敗談に励まされる。
自己肯定感を高め、レジリエンスを育む。
3.ダメな自分にもダメでない例外が必ずある。
劣等性を認識した上で、けしてそれはマイナス点ではないということも認識する。
リフレームというものの見方を変える技法がある。言葉のリフレームだけでなく、行動を促すリフレームが大切。
行動が感情を作り出す。
行動を決断することに意味がある。
人格否定を行動否定に切り替える。
ものの見方を変えるリフレームから、どう考えるか。そしてどうするか。と行動に移すこと。そして、その行動の中で、今まで自分はこうだ。と決めつけていた中の例外を探す。それが、自分を変える大きなきっかけになる。
4.自分だけの幸せでは、自分も幸せになれない。
愛だけではなく、それを伝える技術が必要。
人と人とは助け合わなければ生きていけない存在という事実は理屈抜きで大切なこと。共同体感覚は他人と共に生きてる。他者がいてこそ自分がある。という感覚。
5.いじめっ子が辛いのは、いじめより無関心。
教育とは与えるものではなく、引き出すもの。
子どもには困った体験をあえてさせる。
子どもと話すのは、片手間も後でもダメ。
6.逃げるのではなく、場を外すのが解決への第一歩。
落ち込んだら、次はどうするかを考える。
不満の理由を具体的に考える。
7.変わらない他人も過去も、自分が変われば変わる。
会話によってお互いの違いを埋める。
あなたは。という言い方は断定のコミュニケーションなのでしてはならないとアドラーは言っている。逆は私は。という言い方をする。これがアイ(I)メッセージ。
お願いね。の、ね。は命令・強制の言葉になり得る。気をつけて使う。
楽しい思い出を話すことで今が変わる。
アドラーは実践の心理学であると再認識した。その通り、日常で活かしていく。yes and butではなく、yes and doでそうだ、やってみよう。と行動することで人生において建設的な結果を得る。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アドラーの知恵 星一郎 海竜社
この本の要は あなたも私も皆んなが幸福であるために 人とあるいは社会とどう付き合っていけば良いかを指南 その答えは以下の3つである
理屈より行動
過去より現在
評価より共感
も一つ
過去の分析より今も解決法
実に端的で分かりやすい
具体的な例題を通して 全体を視野に入れた実践的生き方を示してくれる
子育てビジネス地域社会 一人として自律を目指し 家族隣人大自然と以下に愉しんで集い 満たされた人生を積み重ねていく為の
現実的方法を目からウロコで気付けるだろう
素晴らしい本である
特に90ページの人格否定を行動否定に訂正することで
差別が解消されるなど
正に腑に落ちる意識の変革である
子育てにも愛だけでなく行動する技術が必要だという
対立する競争原理は過去の根ざすが
共生する切磋琢磨は現在を舞台にするということなのだ
アドラーはこれを共同体感覚という
アドラーの造語は沢山有るけれどイマイチ分かりにくい それは多分母国語のドイツ語でなく 英語で説明する為に作り出されたからだろう
例えば -
子育てのアドバイザーが「アドラー」と言っており、よく知りたいと思い手に取る。納得でき、学べる事が多く、私にも適した考えだと思う。本としても読みやすく、初めてのアドラーに触れる本としても良書。
オーストリアのアルフレッド・アドラーの教え。
【学び】
劣等感の克服
うまくいかなくてもプロセスを認める
誉めるのではなく、一緒に喜ぶ
レジリエンス:逆境力
「こう考えたらどうかな?」ではなく、「こう言う事をやってみたらどうかな?」
具体的な行動を取り上げて肯定することが大事
「どうして?」とか「なぜ?」では無く、「どんなとき?」「どこが?」「どんなところが?」と具体的な質問をする。
不満の理由を具体的に考える。
意地悪されたと言ったときは、どうして?ではなく、どんな意地悪をされだの?それはやだね、その次はどうしたらいいかな?
アイメッセージを伝える
×あなたは努力が足りない
○私はあなたの努力が足りないと思う