身軽に生きる

著者 :
  • 海竜社
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本棚登録 : 93
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759315332

作品紹介・あらすじ

救急医療の現場で生と死を見つめてきた医師が伝えたい、すこやかな生き方。

感想・レビュー・書評

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  •  数々の救急医療現場で生と死を見つめたきた矢作さんの言葉は、とても力強い。と同時に、現役時代、医療の最前線で身を粉にして従事され、ここには書けないような不条理をたくさん経験されてきたんだろうな。と想像する。

     "人に期待しない""してくれなくても、それは当然""「これは仕事」だと割り切る""来る者は人によって拒み、去る者は決して追わない"などなど。人に対して全くもって依存しておらず、執着もせず、その他余計なものを見事なまでに手離している。さらりと言ってのけるが、これができずに苦しんでいる人が多いのではないか。余計なものを持たなければ、心がスーッと軽くなるのはわかる。でも簡単にできない。反論したいわけではない。ただ、人とはそういうものなんじゃないかと思ってしまった。

    【一言感想】
    お天道さまに、生かされている。私もこの事実を、いつも忘れずにいたい。

  • ・何かをしてくれたら,ありがとう。してくれなくても、それが当然
    ・約束を守ってもらえたら感謝、守って貰えなかったら忘れよう
    誰しも、今の人生はたった一度きり。
    死ぬことを心配する理由は、おおまかに三点
    ①死ぬまでのプロセスそのものが不安
    ②逝った先(あの世)の状況がわからないという不安
    ③残された人々がどうなるのかという不安
    最終的には誰もがこの世のすべてを手放すことに同意するのです。
    今この瞬間こそ真実、だから過去や未来ではなく「現在」を大切にすること。
    時間の中心は、常に現在である。
    「思えば実現する」何事も思わないと実現しない。
    今そこにある風景に見入る。今自分が置かれた状況を考える、今一緒にいる人との語らいを楽しむ・・
    とくに語らいは、2つとして同じものがありません。
    今という時間は二度と戻らない、二度と手に入らない。
    ・人生はどこで終わりが来るかわからない
    私達は、座っている、寝ている、ただそれだけで、からだ全体が生み出すエネルギーの約7割を使っている。
    歩く、呼吸する、見る、考える、話す、そんな行為(運動)と同様に、食べるという行為にも多大なエネルギーが使われる。排泄も運動であり、エネルギーを消費する。
    たくさん食べるだけで、膵臓が担保してくれるインシュリンの量が増え、からだはさまざまなエネルギーを駆使してフォローしようとする。当然、エネルギーを消費して疲労するので眠くなる。さらに低血糖症・糖尿病というリスクも生まれる。
    食べた物が自分のからだを構成する。
    肥料の三大要素→窒素・リン酸・カリ
    何かに没頭していると、人は余計な事を考えない。
    そしてこの状態が心にもからだにも良い作用を及ぼす。
    知らないことを知る。
    これも人生における刺激であり、ある意味ではご縁です。
    どんなジャンルにせよ、知るチャンスを逃さないこと。
    その姿勢が、からだも心も活性化する。
    「一日一生」毎日毎日、その日一日を人生と見立てて生きましょう。

  • 矢作さんが言うと、輪廻転生は本当のような気がする。

  • 幅広い事柄に言及していて、想像していた内容と全然違った。
    いいことも書いてあって、そこの部分だけ今後も読み返したい。が、中には個人的に不快に思うことも書いてあるから、家には置いておきたくない。タイトルが「身軽に生きる」なので、手放そうと思う。

    最近私は30代、40代くらいの人が書いた本を読むことが多いが、この本はそういう本と比べると説教臭さを感じてしまう。よくも悪くも、それなりに歳を重ねた人が書いたんだなぁと感じる。(とはいえ、別にそこまでお爺さんが書いたわけでもないが…)

  • 矢作直樹(やはぎ なおき)氏、1956年生まれ、「身軽に生きる」、2017.4発行です。ゆたかなこころ、すこやかなからだ、しぜんなくらしの3部構成です。究極の健康法は健康を気にしないこと とか、寿命も余命も気にしないと何やら哲学的な話のようで、達観すればそうかもなと思いつつも共鳴できない自分がいました(^-^)すべてのトラブルはこだわりから生まれる。自分に執着しないこと。とありましたが、こだわりがあるから、そこに自分を感じることができるのだと思うし、私の場合、ほどよいwストレスは健康の元と思ってます!

  • 平易な言葉で,生きるヒントを教えてくれる本です。
    個人的には,武士道を体現する言葉①知足②必然③中今④無常⑤覚悟⑥御陰がとても印象に残りました。

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著者プロフィール

矢作直樹(やはぎなおき)
東京大学名誉教授。医師。1981年、金沢大学医学部卒業。1982年、富山医科薬科大学の助手となり、83年、国立循環器病研究センターのレジデントとなる。同センターの外科系集中治療科医師、医長を経て、99年より東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻および工学部精密機械工学科教授。2001年より東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授および医学部附属病院救急部・集中治療部部長となり、2016年3月に任期満了退官。株式会社矢作直樹事務所を開業。
著書に、『悩まない生き方』(三笠書房>)、『人は死なない』(バジリコ)、『おかげさまで生きる』(幻冬舎)、『お別れの作法』(ダイヤモンド社)、『自分を休ませる練習』『自分を好きになる練習』(以上、文響社)など、多数。

「2022年 『身軽に生きるコツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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