エイズを弄ぶ人々 疑似科学と陰謀説が招いた人類の悲劇

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著者 : S. C. Kalichman
制作 : 野中香方子 
  • 化学同人 (2011年1月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759814552

エイズを弄ぶ人々 疑似科学と陰謀説が招いた人類の悲劇の感想・レビュー・書評

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  • 原題:Denying AIDS: Conspiracy Theories, Pseudoscience, and Human Tragedy
    著者:Seth C. Kalichman
    翻訳:野中香方子


    【出版社による内容説明】
    「HIVはエイズの原因ではない.アメリカ政府と製薬企業が陰謀をはかっている」.一部の科学者を含むHIV/エイズ否認主義者たちの奇妙な主張が,南アフリカをはじめとする国々のエイズ禍を引き起こした! 社会心理学者でエイズ問題に取り組む著者が,疑似科学と陰謀説の実態を明らかにし,否認主義に陥る心理を分析する.
    http://www.kagakudojin.co.jp/book/b81032.html


    【目次】
    第1章 生き延びるHIV/エイズ否認主義 
    第2章 デューズバーグとHIV/エイズ否認主義の起源 
    第3章 エイズ疑似科学 
    第4章 否認主義者のジャーナリズムと陰謀説 
    第5章 否認主義の政治 
    第6章 否認から抜け出す 
    エピローグ 最も皮肉な陰謀 
    付録A HIV/エイズ否認主義の年表 
    付録B HIV/エイズ否認主義者のリスト 

  • エイズの原因をHIVであると認めない人達がいたことによって、起きた悲劇を描く。
    否認主義への批判がこれでもかとばかりに書かれている。

    ただ、この本の中の否認主義者の様な人達は、いろんな世界にいるのではないか?その事を痛切に感じた。HIVの様に死に至らないからといって放置しておくのは、いずれの問題になるのではないかと思う。

  • セス・C・カリッチマン『エイズを弄ぶ人々』化学同人、読了。副題の通り「疑似科学と陰謀説が招いた人類の悲劇」はエイズ。HIV否認論(治療薬は毒で背後に巨大な陰謀!)の現実をリポートする。

    南アフリカのムベキ大統領は、否認論を受容し、失政が続く。アメリカでもエイズが認知されるまで数年を要している。そして助かる筈の患者が藁をもすがるように否認論に傾き死んでいく。

    本書の話題は、戦慄する初見ながら、無視できぬアクチュアルな一冊ではないかと思います。

    そして、カリッチマンの次の指摘は印象的。

    「否認主義者が書いたものを読み、何人かの否認主義者と直接話しをしてきて思うのは、彼らのうちどれだけの人が、エイズとエイズ患者のことを本当に心配しているのかということだ」。259頁。

    この頑なさが否認論の根柢にはあるのかもしれない。

    「覚えておいてほしいのは、科学は常に、主流とは異なる考え方をする人の力によって大きな進歩を遂げてきたということだ。異論を唱えるということは、すべての意見に耳を傾け、証拠を重んじることを意味する。異なる意見が道理に合っていると思えるときは、それを歓迎しよう。それを調べよう。そして、確かな証拠があるのなら、それを受け入れよう。エイズに関して異論を唱え、それでも信頼され続けた人は、HIVがエイズの原因だという証拠を受け入れ、さらに先へ進んで新しい貢献をした。先へ進むことを拒んだ人が、否認主義にはまり込んだのだ」。277頁。

    知見の漸進とは、それを否定する考えと向き合うことで成就される。しかし、否認論者は向き合わず頑なになる傾向というのは示唆的でもある。

  • HIVウィルスがエイズの原因でない.エイズになって死亡するのは治療に使われる抗レトロウィルス製剤のためである.とかエイズは貧困や生活環境による免疫力の低下が原因である.エイズは巨大製薬会社と政治家が作り上げた陰謀である.といった説を唱えるエイズ否認主義者と呼ばれる人たち.過去に癌研究で偉大な業績を残しているピーター・デューズバーグなどがアメリカに多くいることに驚かされる.南アフリカのムベキ大統領はこの説を信奉し自国のエイズ行政に多大な打撃を与えた.インターネット時代、一般の人は学術雑誌のように査読を受けない偽論文を簡単に読む事ができる.HIV陽性と告げられた人がエイズ否認主義に飛びつくのはわかりやすい.またその陰でエイズに効くというビタミン剤で大もうけしている人もいる.日本ではまだないのが救い.

  • HIV/エイズの否認主義者達への批判をこれでもかというぐらい丁寧に書いている。カリッチマンの怒りが伝わる。でも、ちょっとくどいかな?

  • 「HIVはエイズの原因ではない.アメリカ政府と製薬企業が陰謀をはかっている」.一部の科学者を含むHIV/エイズ否認主義者たちの奇妙な主張が,南アフリカをはじめとする国々のエイズ禍を引き起こした! 社会心理学者でエイズ問題に取り組む著者が,疑似科学と陰謀説の実態を明らかにし,否認主義に陥る心理を分析する.原著名:“Denying AIDS: Conspiracy Theories, Pseudoscience, and Human Tragedy”

  • 否認主義に陥る心理 地球温暖化問題を科学者の陰謀だっていっている人達にも通じるかな?

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エイズを弄ぶ人々 疑似科学と陰謀説が招いた人類の悲劇の作品紹介

「HIVはエイズの原因ではない。米国政府と製薬企業が陰謀をはかっている」。HIV/エイズ否認主義者の奇妙な主張が、アフリカ諸国のエイズ禍を引きおこした。疑似科学と陰謀説の実態を明らかにし、否認主義に陥る心理を分析する。

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