本当は間違っている心理学の話: 50の俗説の正体を暴く

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  • 化学同人 (2014年3月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759814996

本当は間違っている心理学の話: 50の俗説の正体を暴くの感想・レビュー・書評

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  • ボリュームが多すぎ、自分の興味ある部分だけ読んだ。
    ・何か意外なことを決めつけるような心理学は、正しくないことが多い
    ・人は、似た者同士で好きあうのが一般的。似た者同士でちょっとだけ異なる、というのが惚れあうポイント。
    ・答えに自信がない時、直観を信じる、というのは嘘。場合に依る。(おそらく、失敗経験が強烈に残ってしまった人間共通の経験からきた言葉。)
    ・ミドルエイジクライシスは嘘。人に依る。
    ・ポジティブ思考でガンは治る、というのは言いすぎ。

  • 俗説、迷信を論破するにあたり「そのようなことは証明されていない」「そういった現象は確認されていない」では、ビリーバーには届かない。本書は、採り上げる事例はとても良いと思うが全体にこのようなトーンで構成されており、一つの事例に割くスペースの少なさを考慮すると、もっと大胆に、結論・論拠・出典に絞った構成で良かったかと思う。

  • 四人の心理学者が50の心理学神話を斬り捨てていく。右脳人間左脳人間,サブリミナル効果,モーツァルト効果などなど,「メディア御用達の心理学者もどき」が撒き散らす俗説を,1000にのぼる先行研究に基づいて検証。その多くを歪曲や誇張と片付けている。
    神話の否定がメインではあるが,それに終始するわけではなくて,ちゃんと根拠の存在する心理学ネタ10についても紹介。…ただこれらのネタのいくつかからは,残念ながら俗説と似たような胡散臭さを感じてしまった。インパクト狙いすぎて同じ穴の貉にならないためにも,もうちょっとこの部分の記述に厚みが欲しかったかも。
    全体的には良本。 こういうカウンター情報がもっと普及して,テレビ番組,自己啓発本,雑誌,映画,インターネットなどの通俗心理学産業が縮小するのは大歓迎。「話のネタに便利」という都市伝説の特徴に「科学」の権威を加えて稼ぐ神経神話のビジネスモデルは,さらに悪質なニセ科学の蔓延の下地作りにもなっているだろうから。

  • タイトルの通り、世俗的に言われている迷信を切っていく本。
    迷信と言っても「ディスレクシアの特徴は逆さ文字である」のように日本ではあまり関係ない話題、モーツアルト効果や抑圧された記憶のように旧聞に属するようなものも多く、玉石混交ではある。参考文献がしっかりしているのがよい。

    また、各章は独立しており空き時間で読むにはよい。

    面白かったのは睡眠学習の章で、睡眠学習に効果ありとしている研究では脳波などによる睡眠チェックを行なっておらず、これをしっかりチェックしている研究では睡眠学習の効果が認められていない。と、いうことで、睡眠学習は実は音声を流している間、被験者が起きて聞いているだけなのではないか、だったら起きている間にやればいいんじゃないか、というもっともなツッコミがみられる。寝ている人に水をかけ、後で聞くと雨漏りの夢を見ていたというなど、外的な刺激を夢に統合することはある程度可能らしいが、ごく単純な内容に限られるので、睡眠学習は不可能

    ・マルチョイ式のテストでは、最初に丸をした選択肢について疑問が生じたら変更したほうがよい。これはテストで消した跡があるかどうか、など多数のデータを検討した結果、正解から間違いになるよりも、間違いから正解になっている方が多かったことが確かめられている。最初の直感を信じるのはよくない

    ・満月の夜に交通事故が多い、というデータはあるが、後で検証してみたところ、その期間の満月の夜は週末が多かった

  • 原題:50 Great Myths of Popular Psychology: Shattering Widespread Misconceptions about Human Behavior
    著者:Scott O. Lilienfeld
    著者:Steven J. Lynn
    著者:John Ruscio
    著者:Barry L. Beyerstein
    監訳:八田 武志/戸田山 和久/唐沢 穣
    訳者:岩澤直哉/菅原裕輝/竹下至/竹橋洋毅/豊沢純子/中山健次郎/野寺綾/八田純子/八田武俊

    【書誌情報】
    3,200円+税
    出版年月日:2014/03/20
    ISBN:9784759814996
    四-六 452ページ 在庫あり

     巷にあふれる心理をめぐる数々の「神話」.人は脳の10%しか使っていない,サブリミナル効果,睡眠学習,ポジティブ思考でガンを克服する,アダルトチルドレン,自閉症の流行など,蠱惑的でときに危険な神話を50項目取り上げ,それらはなぜ神話でしかないのか根拠を示して解説する.神話の崩壊が始まりますように!
    https://www.kagakudojin.co.jp/smp/book/b165637.html


    【目次】
    エピグラフ [i]
    目次 [iiiーvii]
    訳者一覧 [viii]
    はしがき [ixーxv]

    序章 心理学神話の世界 001
    通俗心理学産業/自称心理学者たちの心理学/心理科学と常識/なぜ注意しなければならないのか?/心理学神話を生む一〇の原因――神話退治のための道具/心理学神話の世界――その先にあるもの

    第1章 脳が秘めた力――脳と知覚をめぐる神話 029
    神話1 人は脳の一〇%しか使っていない  030
    神話2 左脳人間と右脳人間がいる  035
    神話3 超感覚(ESP)は科学的に確立された現象だ  040
    神話4 ものが見えるのは、眼から微細な物質が出るからだ  046
    神話5 サブリミナル効果でものを買わせることができる  050

    第2章 人が死ぬまでに経験すること――発達と加齢をめぐる神話 059
    神話6 モーツァルト効果で子どもの知能が向上する  060
    神話7 青年期は心理的に不安定な時期である  065
    神話8 四〇代から五〇代前半に中年の危機が訪れる  069
    【神話退治 再検討の結末】空の巣症候群  074
    神話9 高齢者は不満が多くなり、心身ともに衰えが増す  075
    神話10 余命を知ると、誰もが同じ心境の変化を経験する  080

    第3章 過去の出来事の思い出――記憶をめぐる神話 085
    神話11 人は過去の出来事を正確に記憶している  086
    神話12 催眠術で忘れた記憶を取り戻せる  092
    神話13 トラウマ的な出来事の記憶は抑圧される  098
    神話14 記憶喪失者は過去の人生をすべて忘れる  104

    第4章 学習効果の高め方――知能と学習をめぐる神話 109
    神話15 IQテストは特定の人には不利になる  110
    神話16 試験に自信がないなら、最初の直感を信じるのが一番  116
    神話17 ディスレクシア(読み書き障害)の特徴は逆さ文字である  119
    神話18 生徒の学習スタイルに合った指導で最高の学習効果が得られる  123

    第5章 こころの奥をのぞき込む――意識をめぐる神話 131
    神話19 催眠は目覚めているのとは違う「トランス」状態である  132
    神話20 夢には象徴的な意味がある  139
    神話21 睡眠学習は効果的な方法である  143
    神話22 体外離脱体験の間、意識は身体から離れる  147

    第6章 気の持ちようで変わること――感情と動機をめぐる神話 153
    神話23 噓発見器は確実に噓を見破る  154
    【神話退治 再検討の結末】自白剤で噓を発見できるか?  162
    神話24 幸せは生活環境で決まる  163
    神話25 潰瘍の原因はストレスだ  168
    神話26 ポジティブ思考でガンを克服できる  172

    第7章 他者との良好な関係を築くために――対人行動をめぐる神話 179
    神話27 自分とは違うタイプの人に惹かれる  180
    神話28 緊急時、数多ければ安全である  185
    神話29 男女のコミュニケーション方法はまったく違う  191
    神話30 怒りは抱え込まずに発散したほうがよい  197

    第8章 自分の内面に目を向ける――パーソナリティをめぐる神話 203
    神話31 同じ環境で育てられた子どものパーソナリティは似ている  204
    【神話退治 再検討の結末】出産順とパーソナリティの関係  209
    神話32 遺伝的な特性は変えることができない  211
    神話33 自尊心の低さが心理的問題の原因だ  217
    神話34 幼児期の性的虐待は深刻なパーソナリティ障害を引き起こす  223
    【神話退治 再検討の結末】子どもの立ち直る力を過小評価すること  228
    神話35 ロールシャッハ・テストでパーソナリティがわかる  230
    神話36 筆跡にはパーソナリティが現れる  236

    第9章 こころの病気への対処――精神疾患をめぐる神話 243
    神話37 精神医学的診断名は差別のもとになる  244
    神話38 自殺するのは重いうつ病患者だけだ  251
    神話39 統合失調症患者は多様なパーソナリティを持つ  254
    神話40 アルコール依存症の親を持つ子どもはすぐにわかる  256
    神話41 幼児の自閉症が急増している  263
    【神話退治 再検討の結末】自閉症の人は優れた知的スキルを持つか?  269
    神話42 満月の日には精神病院への入院と犯罪が増える  271

    第10章 犯罪者の取り違え――心理学と法律をめぐる神話 277
    神話43 精神病の人は暴力的である  278
    神話44 犯罪プロファイリングは事件解決に役立つ  282
    神話45 犯罪者の多くは心神喪失で罪から逃れようとする  288
    神話46 自白する人は実際に罪を犯している  293

    第11章 こころの問題を解決する――心理療法をめぐる神話 301
    神話47 臨床場面で一番頼りになるのは専門家の判断と直感だ  302
    神話48 アルコール中毒の現実的な治療法は禁酒である  308
    神話49 幼児期の問題に対峙させる心理療法は効果がある 314
    神話50 電撃(ショック)療法は残酷で身体にも悪い   318

    あとがき――真実は小説より奇なり [325ー331]
    訳者あとがき(訳者を代表して 戸田山和久) [333ー340]
      本書の著者たち
      本書の特質と位置づけ
      通俗心理学の心理学
      最後に
    参考文献 [41-93]
    付録③ 心理学神話を探求するうえで役立つウェブサイト [39ー40]
    付録② 関連する推薦資料 [32ー38]
    付録① 検討すべきその他の神話 [14ー31]
    索引 [1ー13]

  • 様々な議論を巻き起こしているリリエンフェルドの本です。わたしは原著で読みましたが(^^;;
    広範囲な心理学批判です。たぶん、セラピストと言われる人の多くを敵に回します(^^;;
    少し言い過ぎかも、と思いながら読みましょう(^O^)/

  • 思春期の子どもたちはほとんどが心に問題を抱えるものだというのは間違った認識であり、ほとんどの子どもたちは両親とも環境とも友好な関係を築いている。一部家庭環境に問題がある子供のみの反抗期であり、映画やその他情報で当たり前になっている思春期は全員に当てはまるものではない。

    人間の記憶とはスキーマ的である。
    スキーマとは記憶の中にある組織化された知識構造もしくはメンタルモデルのこと。人は過去の学習や経験からスキーマを獲得し、それが新しい経験や過去の経験の知覚を方向づける。

    怒った時にそれを沈めようとして物にあたったり、大声を出したりするのは逆効果で、むしろ怒りという火に油を注ぐ状態になることが多い。またカタルシスは誤りであるとも。


    本の構成だが題から結論までの途中が長くて読むのに時たまダレる時がある。典型的な洋書です。もっと結論までを短く書いてほしいものです。

  • evidenceとargumentに基づくとpopやfolkなpsychologyでまことしやかにいわれる話は怪しいものが多いよという本。50の俗説以外にも巻末に多くの説とその説に対するコメントが載っている。見開きの2頁に要約すると分かりやすくなると思うが,この「分かりやすさ」こそが俗説誕生の起源でもある。その意味ではこの本の内容を踏まえると体裁や構成はこれでいいんだな。

  • なんだろう?どういうことだろう。面白く無いんだよね。題からして薄い内容はある程度覚悟していたものの、参考資料と索引があるから、これは辞書的に使うものかしら?そうであるには徹底していない中途半端な印象。

  • 幸福感は生活環境ではなく遺伝子で決まるというのが発見だった。つまり、いつも朗らかな気分で居られればどんな境遇でも幸せということだ。

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巷にあふれる心理をめぐる数々の「神話」.人は脳の10%しか使っていない,サブリミナル効果,睡眠学習,ポジティブ思考でガンを克服する,アダルトチルドレン,自閉症の流行など,蠱惑的でときに危険な神話を50項目取り上げ,それらはなぜ神話でしかないのか根拠を示して解説する.神話の崩壊が始まりますように!

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