- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784760124961
作品紹介・あらすじ
大学四年。季節は冬から春。卒業まであと一ヶ月。立教大学に通う克己は、それでもあいかわらず映画と芝居と麻雀に明け暮れる日々だ。こんなんで愛する梨恵子と幸せな家庭は築けるのか?一応は悩みつつも深入りしていく克己…。声高に語られてこなかった時代の誰にでもあったかもしれない青春を叙情豊かに描く、ドキュメンタリー・タッチの新感覚小説。あの人、この人続々登場です。
感想・レビュー・書評
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友人がすすめてくれなければ読まない本だった。読み始めると自分の同年代の青春がそこに広がっていた。新宿と池袋の違いはあるが見つめていたもの、空気がすべて同じだ。女の子への不器用な接し方、傷つけ方まで同じである。作者の森達也とは会いたくないと心から思ってしまった。読んで懐かしいというよりもその時代の苦しさが胸の中を駆けめぐった一冊だ。
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これは同じ世代を生きてきた人になら,絶対自分もそのままこの本の中に生きているような気分になります。
何とかしたいけどどうしようもできない,そんなもどかしい時代の空気がこの本の中には流れています。 -
2010/3/23購入
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筆者の立教大での学生時代を元に書いた小説。現在の邦画を支える有名人が実名でたくさんでてきて、映画好きにはたまらない。それだけじゃなくて、就職か夢を追いかけるかで悩む主人公達にとても共感。青春小説として、とてもおもしろかったです。
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ドキュメンタリー映画の監督としてはとても馴染み深い森達也さん。本は初めて読みました。彼の自伝的なフィクション。…けどいまいち面白くない。コレといって魅力的な要素(表現、言葉、事件)がなく平坦。森さん自身のことは好きなんだけどなぁ