- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784760132461
感想・レビュー・書評
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図書館を使った調査方法をわかりやすく教えてくれる。夏休みにアルバイトで図書館勤務することになった主人公と一緒に学べる。
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3.7
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図書館での調査のやり方がわかる本。知りたいことをタダ検索するのでなく、あるジャンルを総合的に扱っている図書にあたる「広げる探し方」が参考になった。あとは分類番号からの類推、児童書の意外な価値など、図書感を使いこなす入門におすすめ。
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司書という職業に興味があったのでこの本を読んでみました。書名と表紙から図書館を舞台にした小説家と思っていたのですが、まじめなエッセイでした。
書籍の分類方法、検索方法、レファレンス・サービスなど、図書館の仕事がどんなものかよく分かります。
こう書くとお堅いイメージがありますが、文章は主人公(?)の女の子の観点で日記風にまとめてあるため、身構えることなくすらすら読めます。
この本を読んで、久々に図書館に行きたくなりました。 -
発想を広げて、絞り込む考え方、面白い。
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真面目に作ったハウツー本……でありながら、そこに留まらない「物語」となることに成功している作品である。
簡単に紹介するならば、レファレンス、いわゆる「調べ物」を図書館で行う際のノウハウや方法論の、基礎の基礎をお話仕立てで紹介したもの。三部作の第二部となるが、前作を読んでいなくても全く問題なく楽しめる。
ノウハウや知識部分は図書館で資料を探す時の基本的なもので、平易な説明でわかりやすい。「発想法」というタイトル通り、イメージトレーニングを含む「やってみないとわからない」部分もあるが、例題が簡単でとっつきやすいだろう。
だがこの本の真骨頂は、実は、平易に説明されたノウハウ部分ではない。
物語の主人公たる上田彩乃のプロフィールは、「図書館での調べ物を初心者にわかりやすく説明する」のがテーマであれば恐らく真っ先に選ばれていたであろう、新人の図書館司書や学生、あるいは調査業務に携わる若手社会人ではない。彼女は「21歳の、しかし何故か学校にも職場にも所属していないらしい、素性のあやふやな女性」であり、短期間のアルバイトとしてこの物語に登場する。
つまり、仕事や義務や使命として図書館やレファレンスに携わるのではなく、ちょっとした異邦人として、図書館の世界に飛び込んでくるのである。
彼女の活動の合間には、司書たちの、自分も便利に使ってはいるが複雑な思いを抱かざるを得ないインターネットへの心情や、図書館特有の問題なども挟まれているので、裏話的に読むのも面白い。
謎めいた主人公の正体は、物語の最後に明かされるのだが、それはやや定型的ながらも、ある人物の癒しと再生を描く結末となっている。
(ついでながら、彼女の正体については意外と丁寧な伏線が張ってあって、結末を知ってから読み返すとなかなか面白い)
すなわちこれは、公立図書館(公共図書館)が無料貸本所ではないのはもちろんのこと、調査業務への奉仕という単純な目的すらも越えた、癒しと人間的再生の場でありうること、そういう場でありたいという、著者含む多くの図書館関係者の願いと祈りがこめられた「物語」なのである。
その願いは決して声高に主張されることなく、あくまでさらりと描かれているのだが。
現代の日本において、公共図書館とはどういう存在であるべきなのか。その議論は様々なものをはらんでいるけれど、この物語はそれに対する答えのひとつを提示している。
そういう意味で、この本は、単なる調べ物のハウツーというだけではなく、図書館という存在についても考えさせてくれる、良書と言えるだろう。 -
図書館事情をストーリー仕立てにしてて読みやすい本。
本でもネットでも情報探すのにはコツが要るというか頭使うよね。ネットとの併用法も紹介されてて参考になる。
図書館だけじゃなくて本屋でもいいんだけど、
ネットみたいにガチガチに固まったリンクじゃない良さはあるよね。
買うの決まってるならアマゾンで良いんだけどね。
図書館をうまく活用して、視野を広げていきたいと思う。 -
『図書館のプロが教える〈調べるコツ〉』シリーズ三部作の二作目。
他の二冊は登場人物も司書ばかりで、専門的というか、一つのテーマ(レファレンス)に対して目まぐるしい調査が展開されていた。
しかし、本書は主人公を素人アルバイトの女の子にすることで、より丁寧で分かりやすく調査の方法について述べられていた。
文体も易しく、中学生辺りからチャレンジ出来るのではないかと思う。
本は読んで鑑賞するばかりではない。調べる道具としても便利だ。と改めて感じさせられた。 -
前回読んだ方が参考にはなった。というか、読み物にされると、プロセスを確認するのが面倒。最後に結果に辿りつくまでのまとめとかあったら良かった。