そのとき、本が生まれた

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制作 : Alessandro Marzo Magno  清水 由貴子 
  • 柏書房 (2013年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760142491

そのとき、本が生まれたの感想・レビュー・書評

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  • 16世紀、ヨーロッパの交易の中心地であったヴェネツィアはまた出版の中心地でもあった。アルド・マヌーツィオのような綺羅星のごとき出版人に感嘆すると同時に、ギリシャ語、ヘブライ語、アルメニア語といった外国語書籍から、コーラン、世俗文学、医学書、美容術、料理本、楽譜などの多様な本が出版されていたことに驚く。著者はジャーナリストのようなので、多角的な内容が手際よくまとめられていて、概観に最適。ただ、製本にも章をさいてほしかったところ。

  • 第1章 本の都、ヴェネツィア
    第2章 出版界のミケランジェロ、アルド・マヌーツィオ
    第3章 世界初のタルムード
    第4章 消えたコーラン
    第5章 アルメニア語とギリシャ語
    第6章 東方の風
    第7章 世界と戦争
    第8章 楽譜の出版
    第9章 体のケアー医学、美容術、美食学
    第10章 ピエトロ・アレティーノと作家の誕生
    第11章 衰退、最後の役割、終焉

  • ドイツのマインツでグーテンベルクによって始められた活版印刷。しかし、実際に書籍出版が広がっていったのはヴェネチアだったらしい。

    14世紀〜16世紀、ヴェネチアでの出版の状況やその背景、出版された様々な分野の本についてまとめてある本でした。細かい情報は記述されていて、きっと資料的価値も高い本なのだと思うのだけれど、大まかな流れを知りたかった私には、ちょっと詳しすぎた、かな(笑)。ざっと斜め読みさせてもらいました。それでも、ヴェネチアでの出版活動が多岐にわたっていて商業的にも素晴らしいものであることはわかりました。

    ただ、残念だったのは、図版がほとんどないこと。図版があればもっと面白かっただろうな。

  • 本が誕生した歴史過程を繙くノンフィクション。よく調べて書かれているので、ルネサンス期イタリア文学を専攻する方はぜひ。
    生き生きと描かれるかつての市内の活況から、ヴェネツィア生まれの作者の故郷愛を否応なしに感ぜさせられる。もちろん、当時のヴェネツィアの繁栄を疑うべくもない。イタリア語(ひいては「国語」というもの)がいかにして形成されるか、というはなしにも触れられており、興味深い。
    なお、「ヴァチカン図書館の扉」という番組が、ことし(2015年)4月からテレビ東京系列で放送されている。ヴァチカンのコレクションの大部分は15世紀以降のものであり、本書の内容に一致しているため、本書はあたかも番組の副教材のように感ぜられ、教わることも多かった。

  • 印刷技術ではなく、出版産業としての本はヴェネツィアから生まれた、という産業と文化の話。イタリック体も文庫本も、そして最初にベストセラーを出版したのも、みなアルド・マヌーツィオがベネツィアで成したことである。そして大きな功績は、祈祷や学習の道具だった本を娯楽にして、出版を文化業として発展させたのだ。とはいえこの本は、そこにとどまらず、ベネツィア出版をとりまく戦争、宗教、さまざまな文化と出版の仕掛け方が紹介されていて、なかなか満腹感のある本。

  • 2013 10/30パワー・ブラウジング。つくばのACADEMIAで購入。
    図書・図書館史用に買っておいた、ヴェネツィアの活版印刷や書物文化に関する本。
    いよいよ活版印刷の回が近づいてきたので開いた。

    詳しいメモは別紙。
    やはりかなり役に立ちそうな内容で助かった。

  • ヴェネツィアで本が生まれた頃のお話。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:023.37//Ma59

  • 僕には少し難しかったけれど、興味深かった。またいつか知識が追いついたらもう一度読みたい。

  • 活字、活版印刷技術の発明、文庫本の発明など本の歴史はヴェネツィアを起点とすることを初めて知る。商業都市として栄えた街で様々なジャンルの本が次々と生み出された当時の活力を見事にまとめているように思う。行間から古本の香りのする気がするのは気のせいだろうか?

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そのとき、本が生まれたの作品紹介

コーラン、タルムード、多言語の書物。医学書に美容書、料理本、そして楽譜。すべて、印刷された書物はヴェネツィアから生まれた。

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