社会構成主義を知ったことは、わたしにとっては大きな救いで、仕事の仕方だけでなく日常生活そのものの束縛からの解放、自由の獲得につながる出来事だったのだから無碍にはできないのだが、そうそう気楽なものでもなく、気鋭の学者や臨床家に従えば結構な難物と化す。
社会構成主義じたいが、実のところ研究の対象となりうべきものなのかどうなのか、もしそうだとしてもこれはやはりメタ理論なのではなかろうか。現場の自由の後にやって来る理論、というような。
現象学についてのおさらいができたことは収穫だった。やはり気楽で困難なこの道を進みたいもんである。