ゲーム理論トレーニング

著者 :
  • かんき出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761260781

作品紹介・あらすじ

ゲームや勝負には相手がいます。相手に勝つには、単純な足し算だけでなく、かけひきや頭脳プレイが必要です。このかけひきや頭脳プレイを研究するのが「ゲーム理論」というわけです。昨今のニュースを見るまでもなく、日本人は国際社会で、あまりにもかけひき下手です。そこでこのたび、ゲーム理論を実践的に身につけられるように本書をまとめることにしました。クイズの本のように、やさしい演習形式にしてあります。

感想・レビュー・書評

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  • 人づきあい・投資・恋愛・企業間競争すべてがゲーム!そのゲームに勝つための「ゲーム理論」のエッセンスを、具体的で簡単なクイズを解くことで身に付けることができる「ゲーム理論の入門書」です。恋も仕事も戦争も「かけひき」上手が勝つ?!

  • ゲーム理論的な思考法の演習をしたくて読んでみましたが、あくまでもこの本は一般向けの書なんだという印象を受けました。内容も初歩的なものが多く、またトレーニングにあたる部分も他の同種の本で出しつくされたような陳腐な問題が多かったです。ゲーム理論に初めて触れるような方にとっては読みやすいのかもしれません。

  • この本で何か大きな事を学ぼうと構えるよりも、軽い気持ちで読み始めた方が良い。例として挙げられている問題もシンプルであり、頭を柔らかくする本としてお勧め。

  • ゲーム理論の本って意外に少なく感じる。そのなかでもしっかりと基礎を教えてくれる本だと感じた。
    この本で基礎を学んでから、もっと深い本を読めば吸収も多いかと思う。
    とても良い本でした。

  • 第一部:ゲーム理論の基礎的内容
    ・相手の立場に立って先読みする
    ・勝とうとせず、負けないようにする
    ・最適確率を見つける(ピッチャーは直球と変化球を投げる割合を3:7にした時が最適解なのに対し,バッターは3:7と予測してはいけない→2:8と予測した時が最適解となる)
    ・同時ゲームから交互ゲームに問題を分解する
    ・均衡から抜け出すには:協力・交渉・報酬を支払う,請求する・脅す・努力で確率を変える、ルールを変更するなど

    第二部:実践的内容
    第一部の内容を恋愛・選挙・戦争・市場グローバル化の場面に当てはめる

    【感想】
    「ゲーム理論」という分野を初めて知った.
    この本がゲーム理論の基礎中の基礎という位置づけなので,とても読みやすい.しかし,物足りなさを感じた.
    ゲーム理論では「ゼロサム(誰かが得すると誰かが損する)」が基礎となっているような印象を受けたが,「デフレを克服するには新商品開発→新規市場の開拓」というパートを読み,イノベーションこそがwin-winに変えられる,と関係のないところで妙な責任感を感じたり.

  • 前半はまずます、ゲーム理論の初歩が分りやすく描けていた。
    大学以来10数年ぶり。あの頃はこういった解説本がなかったのだが、きっと授業が面白くなったと思う。

    中盤でだいぶだれた。もうワンステップ上がりたいのか、同じ延長戦なのか、ちょっと詭弁的で実際には役に立たない論調が続く。

    後半は蛇足。理論でもなんでもなく、作者の世の中への思いと不満。

  • 人付き合いもビジネスの駆け引きも、全てゲームとして捉えられたらどれだけ楽しいだろう。

  • これは面白い本だった。
    内容もとても噛み砕いた感じで書いてある。
    ビジネスにとって必ず必要となってくるゲーム理論だがとっつきにくくもあるゲーム理論。
    それを本当にわかりやすく書いてあった。おすすめ。

  • 昼休みふらっと行った本屋で、面白そうと思い手に取る。ゲームの理論だが、それ以外でも使えそうな事も多く興味深く読んだ。

    【学】
    セオリーを見つけろ

    じゃんけんは最初はグーが多い、相手が出したモノを次に出すと勝てる。
    →パー、パーが良いかな。

    ゲームで本当に大事なのは勝つことではなく、負けたときの損失を減らすこと

    損失は割合を計算せよ

    無念無想打ち
     身も心も打つ心になって、無念無想で攻撃するのが最重要の攻撃

    結婚マッチングではプロポーズする側が有利

  • 難しい式が出て来ないので数学が苦手な人に優しい。ゲーム理論の基礎の基礎知識を「体感できる」本。「学べる」という表現を使う程は詳しい説明がない印象を受けた。『ゲーム理論はこういうことを考える学問なんだなあ』と感じれたので面白かったし良かった。
    ただ実践を重視したと最初に書いてある割には非現実的な、説明のための例が多かったと思った。

  • 今のところ今年1番面白いと感じた本(まだ今年始まって数日だけど)

    これからお金を稼ぐときにも必用な考え方が書かれている

    損失は割合で考える
    1000円→750円 250円 25%の損失
    750円→500円  250円 33%の損失

    儲けより損失に注目する
    1000円→700円 30%の損失
    700円→1000円 43%の損失(1000÷700=1.429)
    ※だからFXでも損切が重要になってくる!


    戦略を練るためには、まず選択肢を徹底的に発見する

    勝ち逃げの極意-モノマネ作戦
    ルーレットなどで自分1200枚持ち、相手800枚持ちでラストゲーム
    相手がかけた同じところに同じ枚数だけかける。


    ミニマックス戦略
    マックス(最大)の損失をミニ(最少)にする
    ゼロサムゲームなどに効果的

    相手の戦法に関わらず一定に持ち込むことが確率戦略の基本

    囚人にジレンマの最善策は「しっぺ返し」

    ナッシュ均衡
    自分以外の全プレーヤーが均衡点の戦略をとるとき、
    自分もそれをとらないと得にならない

    相手の立ち場になって考える。先読みする。

    リスクの分散
    資産を①預貯金②有価証券③不動産(貴金属)と3分割にして管理

  • 3

  • 所在:展示架
    請求記号:417.2||A26
    資料ID:11200696

  • ゲーム理論の入門書

    誰でも読めるようにわかりやすく、例を具体的にあげてあり、読みやすかった。

    ただ、初歩的なものだけでなく、少し掘り下げてもよかったかなって思う。

  • ゲーム理論の入門書的な位置づけ。
    書いてあることはすごく薄いので、何か他の本を読んだことがある人は物足りないけど、その分さらりと読める。300ページくらいあるけど読み終わりまで3時間くらい。

    ピッチャーとバッターの例題では、ピッチャーは直球とストレートが3:7で来ると予想した時が最適解なのに対し、バッターは2:8で予想した時が最適解になる。非対称な点で安定になることが分かり、ここは非常に面白い部分だった。直感と実際の乖離はやられたって感じがして良いです。
    後半は有名なパラドクスの紹介。囚人のジレンマに代表されるように、ゲーム理論はパラドクスと親和性が高いんでしょうけど、この本でパラドクスを見ても面白くないなあ。作者が問題パクられたとかいう新書についても、そもそもこの本が古典からの引用集だしその本もそうだったんじゃないのと邪推が。

  •  読んで良かった。後半は、理論ではなく、トレーニングになっていたのかな。
     小学生でも読めるテキストだと思う。

  • 世の中にある必勝法がなぜ、そうなのかをわかりやすく説明。単純な数学的な理論では、現実に即した問題がのせてあってよい。

    結婚ゲームの話や、ずるをされた場合の対処法などは、すごくおもしろい。

  • 11/2:良書。こういう考えを知っているか否かで、大事な分岐点に立った時に正しい選択肢を選べるのであろう。ミニマックスの考え方など実にスマート。ただ、様々な効果、利益、順序を自分と相手のを数値化するという事がむつかしそう。特に気持ちを数値化するのはコツが要りそう。
    10/30野球や戦争を例にあげてたりして、非常に分かりやすいな。これがゲーム理論の本質かどうかは定かではないが、書かれていることはものすごくスッと入ってくる。

  • 読みやすくつくってあり、例を示しながら説明しているのですが、入門書と言えども物足りない。

    ゲーム理論はほんの入り口をさわっただけで解説も薄く、最期は筆者の個人的主張が並びうんざりしてしまった。

    学ぼうとするのなら、別の本を使ったほうがいいでしょう。

  • 相手の立場に立ち、先を読む

  • ゲーム理論はビジネスツールの一つ。ゲーム理論の理論を学ぶなら、前回読んだ「図解で学ぶゲーム理論入門」のよくできている。ということは、「知識」を高めるものではなく「視野の広さ」高める一品だと思う。

  • 他の本と並行したり、中の問題をやりながら読んだから読了に時間かかった。ゲーム理論というよりも、勝負事をどのように勝つかという入門書。

  • 実践的ではないが、読み物としては面白い。
    いつかは、この本のような合理的な考えができればいいな。

  • ゲーム理論を非常にわかりやすく説明している。
    言葉をあえて簡単にし、例題が分かりやすいのが特長。

  • ゲーム理論に関する本の中では2冊目。
    内容はほぼ前回読んだのと同じような感じ…。
    まぁ、囚人のジレンマとか合理的な豚、ナッシュ均衡などは基本事例なので仕方ないか(^_^;)
    途中で確立に関する事例が多く出てきた。
    あまり理解できていないので、毛一度確率の勉強をしなければならない。
    この本で学んだことは、『ミニマックス戦略』
    自分はもちろん最大利益を考えて思考するが、当然相手側も同様。

    物事を考える時には、自分の立場だけではなく、相手の立場になって考えることも大事なことが良く分かった。

    これからはそれを心掛けよう

  • 難しいイメージのあるゲーム理論を分かり易く噛み砕いて説明してくれている。これなら、自分のようなゲーム理論になじみの無い読者でもゲーム理論の世界に入って行ける。

    かんき出版HPより目次
    序章 頭を使えば「ゲーム」に勝てる

    0-1 「勝負頭脳」に切り替える
    0-2 勝負には「常套手段」がある
    0-3 「弱者」でも「強者」に勝てる
    0-4 ゲーム理論のキーワード
     豆知識 ゲーム理論の創始者


    第1部 ゲーム理論の基礎

    パート1 「先読み」ができなければゲームに勝てない
    1-1 相手の立場に立って考える
    1-2 多段の先読み
    1-3 先読みの結果を「逆転」する
    1-4 「先読み」の実践練習
     豆知識 囲碁や将棋は先手必勝か?
    パート2 「負け」を減らして勝つミニマックス戦略
    2-1 ミニマックス戦略とは?
    2-2 「優位な手」を探す
    2-3 優位な手が存在しない場合
    2-4 高級なミニマックス「確立戦略」
    2-5 最適確立を探せ
     豆知識 馬の鞍形がいい
    パート3 投資に勝つには「損失」に着目
    3-1 負けを小さくとどめる
    3-2 なぜ「もうけ」より「損」に注目するのか?
    3-3 投資の不確実性に対処する
    3-4 現実的な利益を考える
     豆知識 株価分析の経験的方法
    パート4 日常にある「囚人のジレンマ」
    4-1 囚人のジレンマとは?
    4-2 今、そこにあるジレンマ
    4-3 「囚人のジレンマ」必勝法
    4-4 それでも「しっぺ返し」が最善策?
     豆知識 「囚人のジレンマ」は誰が発明したか?
    パート5 ルールを変えて打開する
    5-1 ルールは固定したものではない
    5-2 同時ゲームから交互ゲームへ
    5-3 いかにルールを変えるか?
     豆知識 ジョージ・ソロスという「錬金術師」
    パート6 均衡を知り、均衡を打ち破る
    6-1 勝敗には均衡点が存在する
    6-2 ナッシュ均衡
    6-3 全体合理性を考える
    6-4 ゼロサムで社会が硬直する
    6-5 均衡点を抜け出すには?
     豆知識 ナッシュの悲劇
    パート7 形成逆転の知的トリック
    7-1 論理を逆転する
    7-2 少ないほうが得をする
    7-3 ビジネス・トリック
    7-4 ゲームの達人
     豆知識 無念無想で勝つ


    第2部 状況別のゲーム理論実践

    パート8 男と女の恋愛マッチング
    8-1 男から見たマッチング
    8-2 女から見たマッチング
    8-3 マッチングで自分を有利にする方法
     豆知識 結婚しない日本人たち
    パート9 多数決の投票で逆転する
    9-1 「勝つ抜き多数決」で逆転する
    9-2 投票のパラドックス
    9-3 交渉・結託・報酬による逆転策
     豆知識 民主主義でノーベル経済学賞
    パート10 選挙と勢力争いゲーム
    10-1 真ん中を押さえて勝つ
    10-2 選挙戦の戦い方
    10-3 選挙区制で戦う
    10-4 キャスティング・ボートは誰の手に?
     豆知識 比例代表制のアラバマ・パラドックス
    パート11 新規市場に参入して戦う法
    11-1 合理的なブタのゲーム
    11-2 チェーンストア・パラドックスを解決する
    11-3 大手企業同士を競わせて勝つ
     豆知識 ベンチャーは「ニッチ市場」から入るべき
    パート12 分業と海外移転でデフレを制する
    12-1 技術移転のゲーム
    12-2 絶対劣位国の国際分業
    12-3 デフレの克服-グローバル化時代を考える
    12-4 グローバル化の国際戦略を考える
     豆知識 グローバル化の複雑さパズル
    パート13 企業モラルで勝ち負けが暗転する
    13-1 バブル経済の土地神話
    13-2 信用がゲームの展開を決める
    13-3 人を動かす方法
    13-4 企業のモラルハザードに対抗する
     豆知識 バブル経済は繰り返す
    パート14 ゲームにまつわるモラルについて
    14-1 道徳的なノーベル賞受賞者
    14-2 正義の基準
    14-3 戦争はやめたいときにやめられない

     出版年は2003年と古いんだけど、先日、近くの書店に行った際に、一番目立つ一角に大量に平積みしてあった。テレビか何かで特集されたのかな?そういうわけで、気になって、手に取ってみた。

     読後の感想としては、字も大きく図もたくさんあって分かり易いの一言。自分のような全くの初心者向けに、ゲーム理論入門としてはいいのではと思う。

     ゲーム理論って、推理ゲームに似ている。それをうまくビジネスに取り込めば、ビジネスも面白くてしょうがないんじゃないかと思う。ビジネスはよく駆け引きって言うけど、それを直感ではなく、論理的に攻めるのとよく似ている。まあ現実ではそう簡単にはいかないと思うけど、ただ、論理的に考える習慣を身につけておいた方がいいのは間違いない。

     ゲーム理論と学問の数学と一見似てて異なるのは、ゲーム理論が勝手にルールを変えることができること。数学は、相手が「机上の問題」と交渉することができないので、自分の知っている公式や知識を使って解くしかない。一方、ゲーム理論は、相手が「人」なので、行き詰まって難しくなれば、交渉してルールとなる前提を変えることができる。

     なので、ゲーム理論は実践で人と交渉することで、スキルがあがっていくのだと思う。自分の有利になるように交渉をして、いつの間にか不利になるケースを消去していく。ただ、あからさまにやり過ぎると利己的と反感を食らいそうなので、よくよく考えないと相手も分からないように、スマートに交渉を進めて行く必要があると思う。

     ゲーム理論のスキルを使って、仕事を進めることができたら非常に楽しいかも。仕事もある意味、「ゲーム」として捉えて、ワクワクしながら取り組めればと思う。

  • ゲーム理論の基本的な本。

    「ゲーム理論とは?」というところから書かれており、一般的な「相手のことを考える」という所から始まる「戦略」というものをクイズ形式でまとめています。中には有名な「囚人のジレンマ」の仕組みなども出てきて、非常にオーソドックスなゲーム理論の解説書なのではないでしょうか。

    「相手の立場になって考える」これは意外と出来ていない人がいます。セールストークを真に受けて「こんなに親身になって私のために」と考えてしまう人もいますので、「相手は何が得なのか?」を少し考えてみることは必要と思います。

    投資についての戦略も書かれており、損切り戦略が大事とのことです。自分は株価がわからない状態においては、この戦略をとっていません(機関投資家が大きく値段を動かすことで裏をかくことが出来るのでは? とも想うためです)

    ゲーム理論は意外と有名と思っているのですが、あまり一般では広がっていないのかなと思います。あまり何もかも疑うのは良くないのでしょうが、考え方は知っておいたほうが良いと思います。

    ...が、こういうルールを超えた所で(要はイカサマなど)ゲームを操っている人の存在がいることも忘れないようにしたほうが良いのかなぁと思います。そういう市場へは飛び込まないのが最適な戦略かと。

  • そろそろ経済学の復習を始めなきゃと思いつつ、重い腰が上がらないので、ミニマックスとか囚人のジレンマとかナッシュ均衡とか、トレーニングしつつ、楽しめました。

  • 問題を解いて理解していくドリル形式
    映画やドラマ、さまざまなシーンで使われてるゲーム理論。
    知っていればいろんなシーンでニヤニヤ 最近では「24」でニヤニヤ
    ゲーム理論では一番わかりやすい本じゃない?

    全くゲーム理論を知らない俺が、
    ゲーム理論のゼミ員に説明するLEVELに飛躍した聖書。
    分厚さにひいてしまうのはもったいない
    とりあえず立ち見してみよう!!

  • かかった時間:4~5時間位

    この本は実際の出来事と問題形式を絡めながら、ゲーム理論をアバウトに説明しているので、とてもわかりやすかった。

    <内容>

    第一部:ゲーム理論の基礎



    第二部:状況別のゲーム理論の実践編

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著者プロフィール

国際情報学研究所理事長

「2018年 『大人のIQクイズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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