39歳までに組織のリーダーになる: 活躍スピードを加速する

著者 :
  • かんき出版
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761262464

感想・レビュー・書評

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  • TGLP

  • 著者は外資系コンサルやカルチュアアルコンビニエンスクラブでリーダーを歴任。仕事を通じて出会ったデキル人々の強みや行動特性をもとに「一緒に働きたい」と言われるリーダーにはどんな特徴があるのかを書く。
    書かれてある特徴は幅広く要約は難しいが、印象に残った3点を備忘録代わりに記す。
    未来志向性 - 物事をどんどん進め、最適な判断を心がける。「情報収集」「判断」「指示」のサイクルを停滞させずにどんどん回す。
    抽象力 - 「たとえ話」で物事の本質をわかりやすく表現する。会議で飛ぶ枝葉末節な議論を「まとめると〜ですよね」とファシリテーターの役割で参加者にわかりやすく伝える。
    超演繹的思考 - ゴールまでの障害は一気に取り除いて考える。前提条件に捕らわれないウルトラCの発想をする。

  • ”・あなたには仕事に対する「こだわり」はありますか?(p.31)
     →Yes! 「成長への気づき」を本気で与えること
    ・組織の遠心力
     デキるリーダーは、決して一人で仕事を抱えません。むしろ、メンバーをフル稼動させて、業務を遂行することが得意です。(p.40)
    ・「あこがれの人」の使い方
     「その人はどのような考えや行動をするだろうか」これを意識することで、あなたの活躍スピードが加速します。(p.63)
    ・現役のデキるリーダー約300人へのアンケート
     「学生時代の勉強はさせられたのか、自らしたのか」⇒多くが、自ら勉強した
     「教育パパやママはいたか?」⇒ほぼ全員 No
     「学校の先生に誉められて嬉しかったことを覚えているか?」⇒ほぼ全員 Yes
    ・多くの管理職は、細かなプロセスに気を配らずに、おおまかな計画だけを立てて実行に移そうとします。しかし、このような段取りの悪さが頻繁に起こると、あの人と一緒に仕事をすると時間を無駄にする!という不満から、リーダーは確実に信頼を失います。(p.75)
    ・マーサーでの「RACIチャート」
     プロジェクトプランをたてる際に課題ごとに以下を明らかにする。
     Responsibility(責任者)
     Action(実行者) 
     Consult(相談すべき相手)
     Inform(知らせておくべき相手)
    ・部下のストレス耐性を考慮した上で叱る
     「対人ストレスに弱い人」=できもしないことをできる、と言う
     「対課題ストレスに弱い人」=何でもできない、と言う
    ・無意識のマンネリ
     以下の事柄に身に覚えがある場合は要注意!(p.123)
     ・若手を育成するためというお題目を掲げ、第一線で仕事をしない
     ・顧客からのクレームなども、経験のための称して部下に対応させている
     ・部下からの報告書を読まないことが多い
     ★会議に遅刻したり、中座したりすることが多い
     ・自分の都合で会議の時間をたびたび変更する
     ・部下からのメールにすぐに返事をしない
    ・人と人をつなぐ
     社内の隠れた実力者や、直接かかわりのないリーダー予備軍と一緒に過ごし、リーダーの真の想いを感覚的に理解してもらうことも大切です。若い世代の熱い想いを十分に受け止め、相互の想いがつながった、と感じさせるのです。(p.169)
    ・処方箋があります。まず、昼行灯だけを集めた集団を創ってみましょう。ショムニ作戦です。その上で、あなたの期待をきちんと伝え、チャンスを与えます。(p.182)
    ・英語が苦手は致命的か
     結論から言うと、致命的です。
     #アタタ・・・”

  • "40歳代でCEOになるケースはざらにある。そんな意味も込めて39歳というタイトルをつけたどうだ。
    できるリーダーは・・・
    ・高い視点を持ち、スピーディな意思決定をする。
    ・ときに前提条件を否定してみる。思わぬ解決策が生まれる。
    ・めげない。目標を確認し、いま何をするべきか自分自身に問い続ける。
    ・誠実、周囲への目配り、気配りに秀でているのが、良いリーダー
    ・良いと思ったらなんでも「盗り」入れる
    ・勉強は自ら進んでやるものと知っている。
    ・段取りと時間配分に秀でている。
    ・既成概念にとらわれないように意識をマーケットに置いている。
    ・経営にはついてくるものと追いかけるものがある。お金はついてくるもの。
    ・向上心と遊び心を忘れない。
    ・後継者育成は座学と実学。
    ・業種・業界のビジネスの枠を超えて、互いに応用して価値を生み出す。
    などなど"

  • 上司の勧めにより読む。

    2005年の本ということで、2018年の今はどうしてもやや古臭さは感じてしまう。
    とはいえ、今も昔も「リーダー」が心掛けるべき部分の根底は変わらないと見え、
    役に立つ点はいくつもあった。
    短いエピソードが多く載っており、なるほど「座右の書」とするのには適しているのだろうなぁと思った。
    「腑に落ちない要求」をこなす、ということや、
    落ち込む原因を忘れるのではなく、落ち込まないよう意識的に自身の気持ちを調整すること、作業の優先順位ではなく、価値観の優先順位を共有すること、
    常に内省を怠らないこと等々。

    人生において唯一無二の本…というほどではなかったものの、
    興味深い本ではあった。


    ちなみに、39歳を2ヶ月ほど過ぎたタイミングで読んだ。
    別の本の受け売りとして、欧米では「リーダーシップ」は立場・キャリアに関わらず誰もが「身に着けておくべきスキル」と認識されているとか。
    「39歳までに」というタイトルではあるものの、学生時代や若手社員時代に読むのがいいのだろうと思った。

  • チームリーダーから役員候補位の方にオススメ。方向性は筆者の他の著書と一緒。ただ、本書では相手の視点に立つこと(ホスピタリティ)の色が強いと思います。体験談、比喩が多く盛込まれ、具体的で非常に分かり易かったです。

  • 若いころに読むのと違って、ある程度歳を重ねてからこういう本を読むと、今まで所属したことのある職場を思い浮かべながら読むことができるのはメリットかも。ちょっと大きい企業寄りの内容かも。

  • リーダー…特に若くして抜擢されるなど…に向けての内容になっています。

    が、ここに書いていることはリーダーだからというわけでなく、常にレベルアップを目指すのであれば、(全てとはいかないまでも)いくつか、もしくは大半は常日頃から心がけている必要があることだと思います。

     ただいくつか鋭い視点から「ハッ」とさせられる言葉も散りばめられているので、そういう点では、よくある自己啓発本より楽しめます。

  • 最近、40歳前後からリーダーとして活躍を期待される動きが顕著にあり、そのリーダー候補達も意識的に成長スピードを加速する必要性がある。本書は著者がこれまでに出会ったデキる人々の強みや行動特性、経験から得たもの等をもとに、リーダーになるヒントをまとめたものである。
     
    本篇は全7章まであるが、リーダーに必要なエッセンスは第1章の『デキるリーダーに共通する10の「強み」』にほぼ集約されており、簡潔でかつ的を得た事例も含め、ポイントがつかみ易いと感じた。
     
    ①鳥瞰力 - 大空から見渡すように物事の全体を見る
    ②未来志向力 - 物事をどんどん進め、最適な判断を心がける
    ③抽象力 - 「たとえ話」で物事の本質をわかりやすく表現する
    ④論理的思考 - 「なぜ」の連続で論理的に本質をつかむ
    ⑤執念 - 「なんとかしたい!」という信念が人や組織を動かす
    ⑥誠実さ - リーダーとしての強いこだわりを持つ
    ⑦超演繹的思考 - ゴールまでの障害は一気に取り除いて考える
    ⑧素早い回復力 - メゲても頭と気持ちを切り替えて前進する
    ⑨感受性を伴ったイマジネーション力 - 目配り・気配りで先に手を打つ
    ⑩組織稼働力 - デキるリーダーは組織の遠心力を効かす
     
    特に印象深い記載として、例えば、リーダーになると専門外領域の意思決定など難しい判断をするケースがあるが、本書ではその場合、鳥瞰力と感受性を伴ったイマジネーションを働かせ、疑似経験力(専門外の知識を自分が知っている領域の知識に置き換えて理解する疑似経験力)を活かすことが必要であり、またその疑似経験力は日頃から物事の本質を追求することで養われる、とある。今後の問題への取り組み姿勢として参考になった。

  • ・・・あと5年(歳がバレルっ)

    パラパラ読みしていたら、ドキッとする一文が。。。
    じっくり読み直してみます。

    <目次>
    第1章 デキるリーダーに共通する一〇の「強み」
    第2章 現役リーダーの経験に学ぶ
    第3章 真のリーダーの仕事術
    第4章 デキるリーダー候補が道を踏み外す原因
    第5章 リーダーとして活躍し続けるために
    第6章 後継者育成プログラムを活かす
    第7章 一〇年後もリーダーとして活躍しているために

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