2分以内で仕事は決断しなさい

著者 :
  • かんき出版
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761262532

作品紹介・あらすじ

スピードさえあれば、後発でも勝ち目がある。早朝会議!デッドライン!即断即決!残業禁止!トリンプ18年連続・増収増益の秘密はここにあり。

感想・レビュー・書評

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  • 著者の本は分かりやすく、これで5冊目の読了となりました。

    タイトルは違えど冷静に考えるとほぼ同じですよね。

    デッドラインを決めて追い込め!頑張るタイム!川があったら飛び込め!早朝会議!残業禁止!残業したらチームのボーナスカット!...

    でも、それだけ著者が大切してきた事で、トリンプを成長させた秘訣。




    説明
    メディア掲載レビューほか
    2分以内で仕事は決断しなさい
     18期連続で増収増益を続けるトリンプ・インターナショナル・ジャパンの社長が説くスピード経営論。

     同社が毎朝8時半から開く早朝会議は、1時間で40~50の項目を処理する。1つの議題にかける時間は最長で2分。即断即決できる根底には、「川があるなら飛び込め」という精神がある。向こう岸に渡れば成功を手にできるのなら、橋を探したり、どうしようかと考えるのではなく、とにかく飛び込むという考え方だ。複雑に絡み合った問題も分解して細かく小さくしてから判断することも重要。会議で決定した仕事は、必ず締め切りを設定する。仕事のスピードを上げるには、「いつでもできる」という状況を意図的になくす必要があると著者は指摘する。

     会議の議事録は、30分後には全社員のパソコンと携帯電話に送信する。同じ情報を深く知れば知るほど、人は同じ判断をし、同じ結論に達するようになるからだ。毎日12時半からの2時間は「がんばるタイム」。私語や電話を禁じ、机に張りついて仕事するよう促す。

     同社は18年間で、社員数はほぼ同じながら売上高は5倍に増えた。原則として残業禁止の同社には、業務を素早く、効率的に仕上げるノウハウが確立されており、参考になる点が多い。


    (日経ビジネス 2005/06/06 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
    -- 日経BP企画

    出版社からのコメント
    低迷していたトリンプが18年連続・増収増益の企業に見事に変身を遂げた秘密はその「スピード経営」にあった。毎日開かれる早朝会議で50にも及ぶ案件をすべて2分以内で即断即決し、その場で社員に経営方針と仕事の軌道修正を徹底させる。しかもこの会議が社員の能力とスピード感覚を育てる場にもなり、強力な戦力として会社に利益をもたらす。
    この日々の地道な早朝会議を軸に、デッドラインの設定、残業禁止、私語・電話も一切禁止で仕事に集中する1日2時間の「がんばるタイム」など、トリンプ独自のユニークな仕事術を学ぶことは、永続的に利益を上げている会社の考え方が分かるだけではなく、ビジネスマンの一人として、いかに仕事を面白くするかというヒントにもなる。
    内容(「BOOK」データベースより)
    スピードさえあれば、後発でも勝ち目がある。早朝会議!デッドライン!即断即決!残業禁止!トリンプ18年連続・増収増益の秘密はここにあり。
    著者について
    1947年千葉県生まれ。
    69年~71年、独・ハイデルベルク大学留学。
    72年上智大学外国語学部ドイツ語学科卒業後、
    極東ドイツ農産物振興会・代表補佐役として勤務。
    74年メリタジャパン創立に参加、プロダクトマネージャーとして活躍。
    76年~79年メリタパシフィック社設立に伴い、香港勤務。
    80年メリタジャパン及びメリタカフェの常務取締役に就任。
    83年トリンプ・インターナショナル(香港)に
    プロダクトマネージャーとして入社。
    85年リージョナル・マーケティングマネージャーに就任。
    86年トリンプ・インターナショナル・ジャパンのマーケティング本部長、87年代表取締役副社長を歴任し、92年代表取締役に就任。
    86年、マーケティング本部長の時代に発案した早朝会議であるMS会議で問題の先送りをなくし、決定事項は即日即決、責任の所在を明確にする経営手腕で会社を蘇らせ、18年間連続で増収増益を達成。
    04年日経新聞で「平成の名経営者100人」の一人に選出された。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    吉越/浩一郎
    1947年、千葉県生まれ。69年~71年、独・ハイデルベルク大学留学。72年上智大学外国語学部ドイツ語学科卒業後、極東ドイツ農産物振興会・代表補佐役として勤務。74年メリタジャパン設立に参加、プロダクトマネージャーとして活躍。76年~79年メリタパシフィック社設立に伴い、香港勤務。80年メリタジャパン及びメリタカフェの常務取締役に就任。香港でドイツのコーヒーを販売し、売上を伸ばす。1983年トリンプ・インターナショナル(香港)にプロダクトマネージャーとして入社。85年リージョナル・マーケティングマネージャーに就任。86年トリンプ・インターナショナル・ジャパンのマーケティング本部長、87年代表取締役副社長を歴任し、92年代表取締役社長に就任。86年、マーケティング本部長の時代に発案した早期会議であるMS会議で問題の先送りをなくし、決定事項は即日即決、責任の所在を明確にする経営手腕で会社を蘇らせ、18年間連続で増収増益を達成。2004年には日経新聞で「平成の名経営者100人」の一人に選出された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 川があったらどうするか。立ち止まって考える暇があったら、飛び込んで渡れ、というのがトリンプ流。仕事で最も大事なのは「スピード」。スピードを上げるためには、すべての業務に「デッドライン」を設けるべきだ。人はデッドラインがあることによって、常にノウミソガフル回転し、スペックが上がっていく、といった内容。

    以下、参考になった点、引用、自己解釈含む。
    ・大きな問題も、すぐに動ける小さな問題に分解していくことで、徐々に潰していく。大きな問題の全体像をつぶすために何をすべきか、、、といった検討をしているから、いつまでも問題が解決されない。

    ・いつでもできる、という状況は、多くの場合「今やらなくてもよい」という文脈にすり替わる。鉄は熱いうちに打て、というように、仕事というのは、発生した直後が最も感度良く、効率的に対応できる。後回しにすればするほど、腰が重くなり「やらされ感」が増してしまう。仕事が発生した直後の、初動が大事。宵越しの仕事は持たない、というスタンスを。

    ・大黒柱に車をつけろ。会社の屋台骨を支える大黒柱であっても、時代の流れに沿って動かせるように準備を怠るな!という意味。イオンの岡田家の家訓。

    ・日本は会議に臨む前の根回しが多すぎる、根回しをするから、相互の部署の妥協の産物のような案しか出てこない。それぞれの部署が問題点を提起したうえで、トップがさっさと決断してしまう。決断された結果について、相互の部署で出来ることを検討させる。こうでないと、スピードがいつまでも上がらない。

    ・小さな問題の後ろには、同様の種類のより大きな問題が隠れているもの。小さい問題だからとバカにせずに、スピーディーに対応し、解決させる。

    ・会社で起きている問題点と、それに対する現時点での決断を常に全社員に共有しておく。同じ情報を持つことで、よけいな情報格差による摩擦が減り、スピードが上がる。情報をトップだけで保持してしまうようでは駄目。常にオープンにする心がけと仕組みが必要。

    ・日本では「自分の時間を削って働くことが美徳」というような変な風潮があるが、この風潮は即刻断ち切らなければならない。働く時間を延ばすのではなく、同じ時間で倍の業務をこなすにはどうすべきか、という発想転換ができないと、個人としても、会社としても成長はない。

    ・仕事に対する姿勢として最上なのは「ゲーム感覚」で臨むこと。出来る社員は、難しい仕事に直面すると「これは難しそうですね、腕が鳴ります!」と嬉々として動き出す。難しい仕事こそ楽しいという発想があるから、常に楽しそうに仕事をする。逆に、駄目な社員は難しい仕事に直面すると、出来ない理由をあげつらう上に、ブスっとした暗い顔をする。これでは大きな仕事は任せられない。この発想の違いが、個々人の成長の非常に大きな差につながっていく。

    ・営業部門のように目標を明確に数値化できない場合はどうするか。その時は「デッドライン」を設けて、その期限を達成基準の数値とする。そうすれば、目標が数値化・可視化されることで、常に追いかけられる目標となる。

    ・社員は常にウルトラCを目指して善処させる。難易度の高い仕事にチャレンジし続けることで、大きな成果、成長につながる。だれしもが成し得ない前例の無い成果をあげるからこそ、ゲームとして面白い。誰でもちょっと頑張ればクリアできるようなゲームなど面白くもなんともない。こう考えられるかが大事。

    ・仕事を楽しんで自発的に仕事に取り組み人は、勝手に育つ。逆に常に受け身の人は、いくら教育を施したところで成長しない。であるならば、会社が教育を体系立ててやることは無駄な投資である。チャレンジ精神のある人に、その姿勢に相応しい仕事を与えてやれる環境を整える、これが最大の教育になる。

    ・会社に民主主義はいらない。もちろん現場の声を聞くことは大事だが、1つ1つの声に耳を傾けていては、決断など一生出来ない。スピーディーに物事を運ぶためには、トップの腹をくくった決断が必要。トップの決断を早めるためにも、組織階層は極力フラットの方が良い。

    ・トップが決定した事項が、現場でどのような結果をもたらしているのかを常に確認せねばならない。その為にも、現場に出て、現場の生の声を拾うこと。

  • スピードに乗って仕事をするとどうなるか。利益を生む組織・デキる社員は勝手に育つ・仕事を100倍面白くする法など。

  • 仕事はスピードが大事だと言い続ける内容。著者の本は2冊目だが内容はほぼ同じ。大方経営者目線の内容。印象な残った言葉は仕事はそれが発生したときにやるのが一番面白い。会社は競争、共生、我慢が大事。生産性を上げることは人生の質を上げることだと思う。頑張ろ

  • ◉自分の勤める会社が導入しているノー残業デー。呼びかけだけで、何の対策もない方針にウンザリしていた。その中で残業をしない仕事術として名高い筆者の本に何らかのヒントが無いか、という事がキッカケである。
    タイトルにもあるように、スピードが一つのテーマであり、その流れで残業をさせないという部分があった。残念ながらより具体的な方法論を知りたかったので、満足のいくモノは得られなかった。
    『がんばるタイム』という仕事の深さを生む仕掛けが書かれていたが、代理店商売のメーカーとしては、電話を無にすることなどあり得ない。
    逆にそれが出来るトリンプの営業とはどのようなスタイルなのか、知りたいものだ。
    もちろん否定的に捉えるのは建設的ではないので、このがんばるタイムを自分なりに解釈して、導入するようにした。
    それは営業として、クオリティを高めるための商品学習。やらなくてはと思いながら、中々出来ないもの。
    年月が経てばそれなりにこなせるので、緊急性も生まれない。
    一日に15分、全てを遮断して自分の学習に充てるようにしている。
    この本からの得た一つの英知だ。
    結論としては自分の求めていた内容とは些か違っていたので、評価はそう解釈して貰いたい。

  • 岩瀬直樹先生のブログかなんかで紹介されてたのかな。
    しばらくの間ずっと欲しくて,ようやく中古で購入。
    時間意識の本かと思っていたけど,総合的な仕事術の本だった。

    ビジネスの視点で描かれているが,経営者としての在り方は
    そのまま教師に置き換えることができる。

    あらゆる場面でスピードが大事。
    結果を追い求める過程をゲームのように楽しみ,どんどんチャレンジしていく。
    悩む暇があったらやってみる。
    事前の準備と,情報共有。常に部下との真剣勝負。
    仕事が生まれたら,すぐに始める。
    デッドラインをきつめに設定して,どんどんスピードを上げていく。
    そうやって挑戦し続ける人のところに仕事や信頼は集まっていく。
    コミュニケーションは大事。交流がないところにいい仕事は生まれない。

    教育と全然関係ない単純な仕事術の本かと思っていたけど,全然違った。
    教育者としてすごーーくためになった本。
    結局どんなことでも基本的なことは同じなのかな。
    とりあえず,デッドラインを決めて,絶対守るようにしよう。
    仕事を「とりあえず始める」ことを強く意識しよう!!

  • 即断即決を可能にする下地づくりの重要性を論じた本。事前に必要事項を準備し、練った上で会議の場に載せるというルールを徹底することが、無駄な会議の削減に繋がる、トリンプの例だが、P&Gでも似たようなことを言っていた。まずは、この認識をチーム内で浸透させるところから始めていこう。

  • 2013乱読100 3冊目。

    元トリンプ社長吉越浩一郎さんの本。もう8年前の本です。
    吉越さんは、早朝会議で有名で、朝の1時間の会議で40-50件の
    議題をどんどん処理していくので有名です。

    現在は既に退職なさっているので見れないそうですが、
    外部の人にも公開していて、見学者まで受け入れていたという
    当時は話題の会議だったようで、当時の田中康夫長野県知事
    も職員と見学に来たそうです。

    トリンプは現在はわかりませんが、当時は残業が基本禁止との事。
    会議の議題の期限は基本翌日。議題を出来る限り細かい所まで
    落とし、その場でどんどん判断をしていく。

    質問をして、回答できなければ準備不足と言う事でやり直しを
    命じられるという緊張感溢れる会議だったようです。

    もちろん提案がよければどんどんやらせる。やる気のある人は
    どんどん仕事を任せられる環境だったようです。

    この本の一番のポイントは「スピード」。スピードを上げることの
    メリットと、スピードを上げるアイディアが多くちりばめられています。

    私も判断は遅いなと自覚する一人。以前から言っている

    巧遅拙速

    にも通ずる本書。自分の仕事が遅いと感じる人、決断が出来ないと
    感じる人には示唆に富む一冊だと思います。

  • とにかく仕事は、リズムとスピードで押していくべし、という感じの主張でした。立ち止まって考えている、検討している暇があったらトライした上で修正を、というのはある面では真実だろうと思います。

  • パソコンを惜しまず新品にしたり、データデータ稟議を回すなど参考になりました。

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著者プロフィール

1947年千葉県生まれ。ドイツ・ハイデルベルク大学留学後、上智大学外国語学部ドイツ語学科卒業。極東ドイツ農産物振興会、メリタジャパン、メリタカフェを経て、1983年にトリンプ・インターナショナル(香港)に入社。1987年にトリンプ・インターナショナル・ジャパンの代表取締役副社長、1992年に同社の代表取締役社長に就任。代表取締役在任中に19期連続増収増益を達成。2004年に「平成の名経営者100人」(日本経済新聞社)の1人に選出される。2006年に退任し、現在は、吉越事務所代表。

「2016年 『気力より体力 一流のコンディションを手に入れる 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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