- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761267728
感想・レビュー・書評
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不動産マーケットは日銀が決めるということ。東京の魅力。不動産買うなら今でかつ東京というお話か。サラリーマン投資家向けではないが,トレンドを押さえる一冊というところでしょうか。
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いつもお世話になってるカバレッジアナリストの大谷さん。レポートもそうですが、著作も流れが切れ味よかです。斜め読みした後、このお正月にじっくり読みに入りました!
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総じて分析が甘く、我田引水。冒頭から「デフレの正体」に対するアンチテーゼをぶち上げるが、不動産に携わっているものとして、アラを探す方向に走ってしまうぐらい楽観論にバイアスがかかっており、逆に将来の見通しが暗くなった。レビューというより感想ですが、この類の本はデータをどこまでニュートラルに正直に扱えるかが大事だと思うので、その意味でもかなりマユツバな書籍です。まぁ、証券会社の「アナリスト」なんで仕方が無いかもしれませんが。
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不動産会社はどこかから資金を調達しないと土地が買えない。日銀が蛇口を閉めると業界は冷え込む。政府が容積率を緩和すれば、スグにでも開発が始まる。要は、お役所次第ってところがあって、だからそこ団体を作ってあれやこれやと手を尽くすのだ。
著者が上げる、日本の不動産が急浮上する理由は
・人口密度が高い
・効率性が高い
・インフラが整備されている
・水が綺麗
などなどで、特段新しい視点があるわけではない。
著者がいう「急上昇」とは、マーケットが活性化して不動産の価値が上昇してデフレを脱却するという意味だと思うけど(たぶん)、不動産がすぐバブるのは供給が市場のペースに追いつかないからであり、供給が増える理由が相続税控除額の厳格化とういうだけでは苦しいのでは。
ここ数年で都心部にマンションが立ち始めたのは、土地の値段が下がったことと、容積率が緩和されたことで収支のバランスがとれるようになったということで、一方でデフレゆえの給与への不安から、建てたが売れないという点もまた然りで、結局は著者の「急上昇」が誰に恩恵を与えるのかがよくわからない。
業界人からすれば、安い土地を仕入れて高く売れた方がいいに決まってるし、そのためには不動産業界以外でのデフレ脱却がまず先にありきなんだけど、それは上に上げたような原因により回復するものではない。だからそこ、著者も震災の復興財源を国債でまかない、日銀が金融緩和を続けるという前提が必要だったわけで、これらは一般ピープルの脱デフレに関係すると思う。
感想としては、たぶん著者の予言はハズレ -
この本は半分ネタで買いました。
著者はドイツ証券で不動産セクターをカバーするアナリスト(ランキング2位とか3位とか)。
この本は、バブル期ごろからの日本不動産市場(というか東京の不動産市場)の簡単な歴史と今後の展望についてまとめたものです。
著者は日本の不動産市場(というか東京の不動産市場)の将来について楽観的だとのことですが、根拠はよくあるものでした(東京は人口流入が継続、今後は都市部への集積が進むので都市部の不動産は安泰・・といった感じで)。 -
「アパート経営はするな!―賃貸経営の落とし穴」− 著者: 須田 忠雄 と一緒に反対意見として買って読んだ本。須田さんが
・地方の不動産に力を入れている(地方でもやっていける)
・理論より現場主義(物件を自分の目で見に行く)
・関東大震災後は日本の不動産が一気に冷える
と言うスタンスだったのに対して、大谷さんは真逆。
・東京に力を入れる
・大谷さんがアナリスト
・関東大震災後があったこそ、盛り返せる
読んだ感じでは、大谷さんの方がより分析されていて、説得力があると感じた。視点もかなりグローバル。世界から見た日本、東京を分析、これからの方向性などを示している。すごく同意したい内容が多かった。
今の日本をプラスにして読み解けるいい書籍。タイトルは不動産とかいてあるけど、もうちょっと概念が広い感じもする。 -
不動産を購入するなら都心だというのは非常に共感できる。相続税対策だというのもなるほど頷ける。であればここを売って早々に引っ越すべきか。すこし考えよう。