一瞬で大切なことを伝える技術

著者 :
  • かんき出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761267933

感想・レビュー・書評

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  • ◯「重要思考」=「重み」と「差」(6p)

    ◯塊ごとに短めに区切ることが、口頭で理解してもらうには必須です。なので短冊一枚一枚を、読みながら渡す感じで、丁寧に話しましょう。(87p)

    ◯質問者も意図があるならそれをなぜハッキリ言わないの?聞いた意図と違う答えが返ってきたなら、ちゃんと突っ込み返そうよ。(143p)

    ★「重要思考」で考える、「重要思考」で伝える、「重要思考」で聴く、「重要思考」で会話・議論する、さらに...と続く。「重要思考」を身につければ会議が変わる。

  • 最も大切なことを常に意識する。

  • つたえるポイントを絞ってあるために、わかりやすく、実践しやすそうだなと思いました。

  •  論理的な人になれる世界一シンプルな思考法「重要思考」の解説、実践書です。 これは、是非に身につけたいスキルです。

     重要思考とは、「相手にとってダイジなところで、きちんと差があるかどうかを考える。その前提として、各々の主張(「塊」と「つながり」)が曖昧でないか気をつける」の1つだけ。
     言い換えれば、「何がダイジか、どんな「差」があるかと考える」だけ。

     そして、重要思考とは決して、ただ四角四面に考える・伝えるということではなくて、自分の気持がきちんと整えられ、相手に伝わること。だからそれは相手を幸せにすることでもある。

  • 重要思考を身につけて、バランスよく安定したプライオリティづけが出来るようになる本。

    重要思考はいわゆるロジカルシンキングの一つで、何も真新しい考え方という訳ではなく、リスク評価でいう「発生頻度(重要性)」×「発生損害(差分)」の考え方をいうものです。

    本書が素晴らしいのは、いわゆるテクニックとしての発想を単に論理的に述べているのではなく、既に汎用に耐えている重要思考を、組織のプリンシプルとして置いた環境づくりを提言している点です。

    感情と主観は人として生きる以上、必要なものですが、思考と客観性を無視しては議論はできないし、議論なき仕事は機械がする処理に変わらない。 皆がいきいき働ける場所を作ろうという気概を感じる一冊です。

  • 他者に話しをするとき、伝えたいことは一度に一つだけ。今まで、その基本を理解していなかったときづきました。だから伝わらなかったんだ!と目からウロコな想いでした。
    文章はごくごく普通の言葉で、噛み砕いて説明をしてくれていて、わかりやすいと感じました。
    なにしろ、イラストがかわいい!
    そこまでとは、ちょっとケイロが違うようにも感じましたが、最後の章『緊急判断力〜3.11から学ぶこと』には、とても感動しました。

  • 言いたいことを相手に伝えるのは難しい。

    昨日、一緒に見た映画を「すごかったね」と伝えあうことはできても、他人が自分の知らないところで経験した出来事を「すごかったんだよ」と言われたところで、何がすごかったのかよく分からない。よく分からないから具体的に掘り下げて聞く、なんてことはあまりなく、「あーそうだったんだね」と適当に受け流して別の話題を話し始める、というのはよく見る日常風景だ。

    でも、そんな価値のないコミュニケーションが許されるほどビジネスの世界は優しくない。「あれやっといて」と言われてやったのに、「それも一緒にやった方が効率的だったんじゃないの?」とか「この場合はそれをやらなくてもよかったのに」なんて言われることはしばしばある。そんなの先に言っておけよ!と腹立たしくもなったりするが、よくよく考えてみれば、最初にこっちからも確認しておくべきだった、と反省することもあったりする。

    結局のところ、相手は自分に対して何を一番やってほしかったのか、何を一番重要だと思って話をしているのかを理解できていないから、このようなコミュニケーションのすれ違いが起きるんだ。

    この本に書かれているのは、まさにそういうこと。重要思考という、「かたまり」と「つながり」だけを気にしてコミュニケーションするだけで、人はお互い分かりあえるようになるよ、という話だ。そして、こういうことができると、相手の質問に対して的確に答えることができるし、そもそも意味のないムダな話をしなくてもスパッと大切なところだけを抜き出して話をすることができる。

    この本に書いてある内容は、小学生でも実践できるレベル。というか、これくらいの内容は義務教育中に身につけてほしいと思ってしまうのだが、それができていない社会人・学生のレベルの低さに愕然とすることもある。雰囲気に流される人全員に読んでもらいたい。

  • 「重み」と「差」を常に考えるようにします。成功は無理でも、大きな失敗は防げそう。会議で重要なことは、議論そのもの以前に、どうやって決定するのかを明らかにすること、というのも納得。

  • 著者の提唱する「重要思考」はこれだけ。まず、何が一番ダイジか?(内容の重み)を考える。 ⇒ その理由はなぜか?(他との差など)を調べる。 以上、トップダウン(演繹法)。他との差など理由や証拠を先に考え、どれくらい大事かを調べるボトムアップ(帰納法)でもOK。相手に結論を言わせるのは伝える高等技術。ムダな内容は捨て、大事な事だけを話す。質疑応答は発展的議論に価値がある(東大講義)。百聞不如一見、百閒不如一考、百考不如一行(聞くより見る、見るより考える、考えるよりやってみるのが一番)。これ応用範囲が広そうだ!

  • 非常にシンプルなメッセージだが、重要思考の有用性を実感。自分にとってタイムリーに必要な考え方だったこともあり、いい本に出会ったなという印象。

著者プロフィール

金沢工業大学大学院 教授
1964年生まれ。87年東京大学理学部卒業。92年INSEAD卒業。経営学修士。87年ボストンコンサルティンググループ入社。96年アクセンチュア株式会社入社。アクセンチュア 戦略グループ エグゼクティブ・パートナーを経て現職。

「2023年 『マンガ ビジネスモデル全史〔新装合本版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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