一流の人に学ぶ 自分の磨き方

  • かんき出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761268220

作品紹介・あらすじ

自分にポジティブに語りかけて、物事を成し遂げている姿を思い描くなら、現状に関係なく、誰でも自分への期待を高め、成功へと邁進することができる。

感想・レビュー・書評

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  • 一流とは、20人に1人の割合の人のようです。

    一流と二流との差は紙一重なので、努力すれば一流になれるがメッセージ

    特に目新しいものはありませんでしたが、気づきはあるとおもいます。ただ、一流はこう、二流はこうとの言については断言口調なので違和感がある箇所がありました。

    一流の人は絶えず自分を磨くために時間を投資し、学校を出たあとも永遠に学び続ける。不断の努力こそが、一流の人を支える基盤である。あなたに必要なのは、絶えず学習に励む決意をすることだ   が結論です。

    気になったことばは次の通りです。

    ・一流の人は強い信念をもっている
    ・リスクをとらなければ進歩はない
    ・ほとんどの状況で必要なのは、ペースを落とすことではなく、心を落ち着けることだ
    ・貴重な時間を確保するために、毅然とした態度で断る習慣をつけよう
    ・ひたむきに努力しよう。ひたむきに努力することがビジョンを実現して大きな成功を手に入れる秘訣である
    ・常識を疑い、よりよく、より速く、より効果的な方法を絶えず探し求める
    ・大切なことは先延ばししない
    ・人は財産を求めるが、本当に必要なのは充実感である
    ・優秀なマネージャーの条件を要約するのなら、決断力である
    ・一人で静かに過ごす時間を確保しよう。
    ・ミスを叱責せずに歓迎する、ミスを全社的に共有することを奨励し、再発防止に努める
    ・謙虚さをいつも心がける
    ・他人を責めずに反省する

    目次は以下です。

    はじめに

    第1章 信念
    第2章 勇気
    第3章 努力
    第4章 情熱
    第5章 成長
    第6章 規律
    第7章 学習
    第8章 感謝
    第9章 謙虚
    第10章 正義
    第11章 忍耐
    第12章 寛容

    おわりに

  • 一流と二流の違いを全12章に亘って記述。
    それは生き方であったり、考え方であったり実に多岐。

    読み終えて感じることは、二流にはなりたくない!ということ。
    それ位、二流のだめさを痛感し、自己を高めたくなる。
    各章の冒頭に簡単なまとめがあるが、
    それを読むだけでも色々な気づきが得られるであろう。

    後書きにあるが、
    ビジネス書や自己啓発本は読む必要のない人が読んでいる・・・
    というのも深い。

  • 【感想】
    よく目にするようなありきたりのタイトルのだけど、内容はとても良かった。
    また各章のタ項目は、一言だけどどれも奥が深い。
    「信念」「勇気」「努力」「情熱」「成長」「規律」「学習」「感謝」「謙虚」「正義」「忍耐」「寛容」
    どれも決して一言では語れないほど奥が深い。
    けれど、いつも自分自身がそのスタイルを常に忘れずに、またしっかりとそのスタイルを活かして日々過ごさないといけない。

    結局は、言い訳や文句を言ったり、人のせいにしたり、ネガティブな言葉を発していては幸せになりませんよという事なんだろう。
    また、他人を気にしてばかりではなく、自分自身と向き合う事の大切さが作中から凄く伝わった。
    人の悪口を言わなくて、責任感があって、一緒にいて爽快な明るい人間が結局は回り回って得をするっていうのが世の常だと思う。
    (もちろん損も多いだろうし、清濁併せ飲まなきゃ結局大成しないような気もするが・・・・)

    「明るさ」と「楽しむ事」ってのは本当に忘れずに生きていこうと思う。
    辛い時やモチベーションが下がった時に何度も読み返したい名作でした。


    【内容まとめ】
    0.挑戦に失敗や失望は付き物だが、それを乗り越えなければならない!

    1.一流の人はポジティブな経験をする前にポジティブな期待を抱き、それを現実にする。
    自信をつけるのは自分の責任、あらゆるテクニックを駆使して心の持ち方を改善する。

    2.自分が他人と比べて有能かどうかではなく、自分がどの分野でどのように能力を発揮できるかを考えること!

    3.軽薄な人間は他人をからかい、あざける傾向がある。
    しかし自分を少しでも尊敬している人は、他人を見下すような事は決してない。

    4.一流の人はどんな状況でも落ち着いている。
    プレッシャーがかかっても、「これはゲームにすぎない」と考えているから、プレッシャーをうまく取り除く事ができる。
    プレッシャーがかかる状況を経験しても、「これは生死に関わる状況ではない」と自分に言い聞かせて平常心を保とう。

    5.一流の人は自分に勝つことを考える。
    二流にとって勝利とは、他人に勝つ事を意味する。一流の人にとって勝利とは、昨日の自分を超える事を意味する。
    彼らは他人より優れていたいという欲求を超越し、自分をもっと磨くことに意識を向けている。
    勝利とは、今の自分を超える事なのだ!「昨日よりも今日、今日よりも明日」という哲学で生きている。

    6.時間を無駄にしてはいけない。人生は時間によって成り立っているのだ。
    「生きている時間は有限である」という意識の元、時間について毅然とした態度をとる。
    寛容な精神で他人と接するが、時間の使い方に関しては慎重に選択する。
    期待している結果をもたらさない活動を見極め、貴重な時間を確保するために、毅然とした態度で断る習慣を身につけよう。

    7.二流の人は努力せずに楽しようと考え、一流の人は努力することを楽しもうと考える。
    ビジョンを実現するために不断の努力をしているかどうかが、夢を追い求める人と白昼夢にふける人の違いとなる。

    8.成功を収める秘密の一つは「仕事を大いに楽しんでいる事」。
    二流の人は、一日中のろのろと働く。
    一流の人は、一日中テキパキと働く。
    両者の勝負は最初からついている。仕事が嫌いな人が、仕事を楽しんでいる人に勝てるはずがない。

    9.一流の人は切迫感を持っている。
    二流の人は、1日、1週間、1ヶ月、1年、そして一生の時間がまるで無限であるかのように考えて漫然と生きている。
    一流の人は常に切迫感を持ち、時間を大切にして生きている。
    なぜなら自分にとっては今この瞬間しかないことを絶えず意識しているからだ。

    10.一流の人は充実感を求める。
    求めるべきものは成功ではなく充実感である。
    充実感を得る事ができれば、成功は大抵その後についてくる。

    11.一流の人は規律を力とみなし、どんな時でも自分を律することを心掛けている。
    規律とは、どんな状況でも自分を律することだ。自分を律することで自信がつき、自尊心が高まる。
    そしてその自信と自尊心が、「その気になれば何でもできる」という信念につながる。
    それは一流の人の習慣になり、習慣を通じて信念が概念に変わる。

    12.一流の人と二流の人の最大の違いの一つは、謙虚な振る舞いである。
    どんなに寛容な精神の持ち主でも、無礼で傲慢な人間を親身になって支援する気にはならない。
    一流の人は絶大な自信を持っているが、それを言葉で表現するのは自分に語りかける時だけである。
    彼らは常に謙虚に振る舞うので、それが相手の心を動かし支援したいという気持ちにさせる。

    13.一流の人は目標に対して粘り強い。
    一旦目標を決めたら、心の中にビジョンを思い描いて日々を過ごし、何としてでも目標を達成しようとする。
    粘り強く取り組めば取り組むほど、勝率が高まることを知っている。

    14.一流の人は変化を歓迎する。
    一流の人は、激変する環境の中で、不断の自己刷新が繁栄を築き上げる方法であることを知っている。
    変化を恩恵とみなして適応力を発揮する。
    もはや通用しない過去の信念や方法を見極め、それを最新のものと取り換えよう。


    【引用】
    大多数の人は挑戦しない。
    やる気がないからではなく、できると思っていないからである。
    挑戦に失敗や失望は付き物だが、それを乗り越えなければならない!


    【第1章】信念
    一流と二流の主な違いの一つは信念である。
    二流の人は「できない」と思い込み、一流の人は「できる」と考える。
    一流の人は自分にポジティブに語りかけてプラスの信念を定着させる。

    自分の現在の信念を列挙し、人生に役立っているかどうかを検証しよう。
    もし役立ってないなら、その信念を早急に改善する必要がある。


    p28
    ・一流の人は最高の自信を持っている。
    一流の人は人生のある時点で自信をつけるのは自分の責任だと気づき、あらゆるテクニックを駆使して心の持ち方を改善する。

    1.セルフトーク
    ポジティブなセルフトークを粘り強く実行する。

    2.イメージトレーニング
    自分が物事を成し遂げている姿を思い描く。
    普段からイメージトレーニングすることで、大きな自信がつく。

    一流の人はポジティブな経験をする前にポジティブな期待を抱き、それを現実にする。
    夢を叶える上で、これほど確実な方法はない。


    p30
    ・一流の人は高い自己イメージを作り上げる
    すべての人が独自の才能と特技を持ち、誰もが何らかの点で他人より優れていたり劣っていたりすることを理解している。
    自分が他人と比べて有能かどうかではなく、自分がどの分野でどのように能力を発揮できるかを考えること!!


    p34
    ・一流の人はお金を引き寄せる考え方をする。
    二流の人は、単純に時間をお金と交換する。
    一流の人はアイデアとお金を交換する。問題を見つけ出してそれを解決するアイデアがあればお金を稼げる事を知っているからだ。

    「どの程度の経済的成功が自分にふさわしいと感じるか」を自問しよう!


    p43
    ・軽薄な人間は他人をからかい、あざける傾向がある。
    しかし自分を少しでも尊敬している人は、他人を見下すような事は決してない。


    p46
    ・一流の人は引き寄せの法則を実践している
    一流の人の最大の秘密の一つは、「人間は自分が考えているものを引き寄せるという法則」を実践している事だ。


    【第2章】勇気
    二流の人は恐怖の前に屈服し、一流の人は勇気を奮い立たせる。

    p52
    ・一流の人はリスクをとる
    愛と豊かさにあふれた意識を持っているので、自分に限界を設定しない。彼らは進んでリスクを取る。
    たとえ失っても、いつか必ず取り戻せると信じているからだ。
    リスクを取らなければ進歩はない。


    p54
    ・一流の人はどんな状況でも落ち着いている
    プレッシャーがかかっても、「これはゲームにすぎない」と考えているから、プレッシャーをうまく取り除く事ができる。
    プレッシャーがかかる状況を経験しても、「これは生死に関わる状況ではない」と自分に言い聞かせて平常心を保とう。


    p59
    ・一流の人は自分に勝つことを考える。
    二流にとって勝利とは、他人に勝つ事を意味する。
    一流の人にとって勝利とは、昨日の自分を超える事を意味する。
    彼らは他人より優れていたいという欲求を超越し、自分をもっと磨くことに意識を向けている。
    勝利を内面の問題とみなし、他人に勝つことだけではなく、自分の中の最もいい部分を引き出すことに意識を向ける。
    勝利とは、今の自分を超える事なのだ!

    「昨日よりも今日、今日よりも明日」という哲学で生きている。


    p62
    ・断る勇気を知っている
    「生きている時間は有限である」という意識の元、時間について毅然とした態度をとる。
    寛容な精神で他人と接するが、時間の使い方に関しては慎重に選択する。

    期待している結果をもたらさない活動を見極め、貴重な時間を確保するために、毅然とした態度で断る習慣を身につけよう。
    時間を無駄にしてはいけない。人生は時間によって成り立っているのだ。


    【第3章】努力
    二流の人は努力せずに楽しようと考え、一流の人は努力することを楽しもうと考える。

    p68
    二流の人はリストラされない程度に働く。
    彼らの信条は、仕事でしたすべての行為の対価を受け取る事だ。
    一流の人はそれと正反対の姿勢を貫く。
    彼らはひたむきに努力すれば、いくらでもチャンスに恵まれる事を知っている。

    ビジョンを実現するために不断の努力をしているかどうかが、夢を追い求める人と白昼夢にふける人の違いとなる。


    p74
    ・一流の人は勝つ決意をする。
    勝敗を分ける唯一の要素は、多くの場合、勝つ決意をしているかどうかである。
    二流の人は、「これだけの努力をしてそれに見合う報酬が得られるか」と絶えず自問し、膨大な時間を浪費する。

    一流の人は「勝つために必要なことは全てする!」という気持ちで取り組む。
    彼らは勝利のためには努力と報酬を天秤にかけない。


    【第4章】情熱
    二流の人は娯楽に意欲を燃やし、一流の人は仕事に情熱を燃やす

    ・一流の人は常に最善を尽くす。
    二流の人はうまくいっているときだけひたむきになる。
    一流の人はどんな時でも常にひたむきである。彼らは一切手抜きをせず、常に素晴らしい仕事をするために最善を尽くす。
    学生時代に勉強は終わったと考えず、常に自己投資をやめない事!


    p90
    ・一流の人は仕事を大いに楽しむ
    一流の人が成功を収める秘密の一つは、仕事を大いに楽しんでいる事だ。
    はた目には感情を押し殺し、犠牲を払いながら必死で業績をあげているように見えるが、楽しみながら仕事をしている!

    二流の人は、一日中のろのろと働く。
    一流の人は、一日中テキパキと働く。
    両者の勝負は最初からついている。仕事が嫌いな人が、仕事を楽しんでいる人に勝てるはずがない。

    ビジョンの確定と、それを何故どうしても実現したいのかを記した理由を10個列挙すること!


    p95
    ・一流の人は情熱にあふれている
    一流の人はみな成功の秘訣を知っている。それは、自分のしていることに情熱を持つことだ。
    彼らは魂を燃え上がらせる情熱によって駆り立てられ、潜在能力を存分に発揮し、情熱を注いで人生に挑む。


    p98
    ・一流の人は切迫感を持っている。
    二流の人は、1日、1週間、1ヶ月、1年、そして一生の時間がまるで無限であるかのように考えて漫然と生きている。
    一流の人は常に切迫感を持ち、時間を大切にして生きている。なぜなら自分にとっては今この瞬間しかないことを絶えず意識しているからだ。


    p102
    ・一流の人は充実感を求める。
    求めるべきものは成功ではなく充実感である。
    充実感を得る事ができれば、成功は大抵その後についてくる。
    典型的な例が、仕事に対する姿勢だ。彼らは仕事が大好きなのだ。
    仕事が大好きである事が、充実感を得るための必要条件だ。


    【第5章】成長
    二流の人は逆境を苦にして挫折し、一流の人は逆境を糧にして成長する。

    p108
    ・一流の人は無知を自覚している。
    一流の人は常にもっと上のレベルがある事を意識しているため、現状に満足していない。
    学習と成長こそが幸せの秘訣だと考えている。学べば学ぶほど、知らない事が多いと感じるからだ。


    p116
    ・一流の人は問題解決が得意だ。
    一流の人の目標は、現在の問題をいち早く解決し、より大きな問題の解決に着手することだ。
    彼らは世の中の問題を次々と解決する事が自分の存在意義だと考えている。

    一流の人はより大きな問題を解決すれば、それに見合う報酬が得られる事を知っている。
    彼らはより多くの報酬を要求するのではなく、より大きな問題を解決することに尽力して、結果的により多くの報酬を得る。


    p118
    ・一流の人は複雑な事を単純化する。
    複雑に見える問題に対して、「子どもでもわかる答えは何か?」と自問しよう。


    【第6章】規律
    二流の人は短期の快楽を追求し、一流の人は長期の成功を追求する。

    p126
    ・一流の人は規律を力とみなし、どんな時でも自分を律することを心掛けている。
    規律とは、どんな状況でも自分を律することだ。自分を律することで自信がつき、自尊心が高まる。
    そしてその自信と自尊心が、「その気になれば何でもできる」という信念につながる。
    それは一流の人の習慣になり、習慣を通じて信念が概念に変わる。


    p133
    ・一流の人は定期的な運動を心掛けている。
    運動の重要性を理解し、毎日少なくとも1時間は何らかの形で体を動かして楽しんでいる。
    週5日、1日1時間は運動しよう!


    【第7章】学習
    二流の人は失敗を恐れて行動せず、一流の人は失敗を通じて学習する。

    p148
    ・一流の人は失敗の達人である。
    一流の人は自分のプライドを守る事に興味がない。彼らに興味があるのは、学習し、成長し、変身することだ。
    一流の人は失敗を軌道修正の好機とみなす。
    それは快適とは限らないが、ビジョンの実現に必要な知恵を得るために不可欠だと考える。


    p151
    ・一流の人は好奇心が強い。
    一流の人は常に好奇心を抱き、絶えず何らかのヒントを探し求める。
    好奇心の根底にあるのは、アイデアが成功につながるという信念だ。


    p153
    ・一流の人は会話の技術を磨いている。
    一流の人はコミュニケーションの達人だ。
    たとえ資産をすべて失っても、人脈をフルに活用して再出発する。
    彼らは人脈の偉大な力に畏敬の念を抱いている。

    会話の技術に磨きをかけよう。
    この技術はあなたを大きく成功に近づける。


    p156
    一流の人と二流の人の最大の違いの一つは、謙虚な振る舞いである。
    どんなに寛容な精神の持ち主でも、無礼で傲慢な人間を親身になって支援する気にはならない。
    一流の人は絶大な自信を持っているが、それを言葉で表現するのは自分に語りかける時だけである。
    彼らは常に謙虚に振る舞うので、それが相手の心を動かし支援したいという気持ちにさせる。


    【第8章】感謝
    二流の人は恩恵を当然の事と思い、一流の人は恩恵に感謝の気持ちを抱く。

    p174
    ・一流の人は惜しみなく頻繁に人を褒める。
    二流の人は称賛を贅沢とみなし、あまり人を褒めない。一流の人は人と接する時に頻繁に褒める。
    ほとんどの人は称賛に飢えている。人間は感情の生き物であり、称賛の言葉を絶えず求めているからだ。

    称賛は相手を幸せにする。誠実な褒め言葉はいつまでも本人の記憶に残るものだ。
    称賛はコストをかけずに大きな効果をもたらす。


    【第9章】謙虚
    二流の人はプライドを守るために傲慢に振る舞い、一流の人は奉仕の精神を発揮して謙虚に振る舞う。

    p178
    ・一流の人は謙虚さの重要性を理解している。
    謙虚さは人間のあるべき姿だ。
    一流の人は謙虚さをいつも心掛けている。
    人々に影響を与えて支援を取り付ける上で、謙虚が不可欠であることを知っているからだ。

    妙なプライドが邪魔をして謙虚さを忘れてしまうと、「自分の重要性を認めて欲しい」と思っている相手の気持ちを逆なでするだけだ。
    一流の人は皆、「内面の傲慢さ」や「自負心」を秘めている。しかし彼らは決してそれを表に出さない。
    周囲の人の反感を買うことなく、円滑に協力が得られるように配慮している。


    p184
    ・一流の人は他人を責めずに反省する。
    二流の人は、自分の失敗の責任を他人や環境、出来事のせいにする傾向がある。
    一流の人は、自分の失敗を認めて素直に反省する。彼らの意識の根底には、自分の失敗に責任を持たねばならないという信念がある。

    一流の人はミスを犯すと反省し、責任を取り、謝罪する。そうする事によって、より良好な人間関係を築く。


    【第10章】正義
    二流の人は見栄や世間体を気にし、一流の人は良心に従って行動する。

    p188
    ・一流の人は良心に従って行動する。
    一流の人は自分の良心を行動指針にする。
    良心を行動指針にするから、精神的な負い目を感じず、二流の人より明晰に考え、目標に向かって邁進できる。

    「理性が間違いを犯すことはよくあるが、良心が間違いを犯すことはない。」


    p190
    ・一流の人は正直の大切さを知っている。
    彼らは自分のする全ての事に正直さを貫き、それについて妥協しない。

    サミュエル・スマイルズ
    「良心的で正直な人間は、そうでない人間より財を成すのが遅いかもしれない。しかし本物の成功とは、不正や詐欺によらずに成功することだ。」
    「不正な手段で財産を築くよりも、すべてを失ってでも人格を磨く方が良い。なぜなら、人格それ自体が財産だからである。」

    自分の人生から不正直さを排除しよう。
    不正直さは自分の評価を下げ、自分の魂を蝕むことを肝に銘じよう。


    p196
    ・一流の人は双方が利益を得る交渉をする。
    二流の人は、自分がより大きな利益を得るために交渉する。
    一流の人は双方が利益を得る結論に達するために交渉する。
    一流の人は公平・正直・共感を重視し、それらの資質を大切にする。

    卑怯な交渉者ではなく、公平で正直な交渉者という評価を得ることを心掛けよう。


    p196
    ・一流の人は収益の一部を社会に還元する。
    「ノブレス・オブリージュ」
    金持ちや身分の高い人は、不遇の人々を助けなければならないという考え方。
    世界を一つの大きな共同体とみなし、その中で人々がお互いに依存し合っていると考えている。


    【第11章】忍耐
    二流の人はすぐに諦めて挫折し、一流の人は忍耐強さを発揮して成功する。

    ・一流の人は目標に対して粘り強い。
    一流の人はいったん目標を決めたら、心の中にビジョンを思い描いて日々を過ごし、何としてでも目標を達成しようとする。
    粘り強く取り組めば取り組むほど、勝率が高まることを知っている。


    p210
    ・一流の人は逆境を栄光への試練とみなす。
    逆境は栄光への試練であり、それに耐えて学習し成長するかどうかが成否の分かれ目になる。
    一流の人は逆境を歓迎してあえて困難な道を選ぶ。
    自分を磨くための勉強に時間を投資する。


    p211
    ・一流の人はコミットメントに徹する。
    夢を叶えるというコミットメントに徹している。
    一流の人は苦痛をものともしない。どんなに苦しくてもやり抜くと誓っている。
    一流の人は夢の実現を戦いとみなして命を賭ける。だから苦しさに耐える覚悟ができている。


    p213
    ・一流の人は失敗を通じて成功する。
    二流の人は学校を卒業すると同時に学習を終える。
    一流の人は学校を出てからも絶えず学習に励む。
    彼らは卒業が本格的な学習の始まりだと考えているから、二流の人よりも成長の度合いが遥かに大きい。
    一流の人は失敗を通じて成功しようとする。彼らは失敗を歓迎し、教訓を学びながら何度でも挑戦を続ける。


    p216
    ・一流の人は変化を歓迎する。
    一流の人は、激変する環境の中で、不断の自己刷新が繁栄を築き上げる方法であることを知っている。
    変化を恩恵とみなして適応力を発揮する。
    もはや通用しない過去の信念や方法を見極め、それを最新のものと取り換えよう。


    【第12章】寛容
    二流の人は恐怖と欠乏にさいなまれ、一流の人は愛と豊かさを意識する。

    ・一流の人は復讐心を持たない。
    敵を許して愛やリスペクトを贈る。
    復讐心に満ちた意識は充実感を得る妨げになる。多くの人は傷ついた自我を復讐によって癒そうとする。
    しかし、それは生産的な行為ではなく、ますます自分を空虚な気分にさせるだけだ。


    p222
    ・一流の人は許すことを知っている。
    敵を許して、全身を続ける。
    心が愛にあふれていれば、許すことは簡単にできる。
    人はみな間違いを犯すという事実を認識し、心の中で相手と折り合いをつければいい。


    p228
    ・一流の人はコミュニケーションの達人である。
    二流の人は論理的なコミュニケーションによって人々に影響を与えようとする。
    一流の人は、人間が感情の生き物だと見抜いている。その上で、相手に重要感を与えるように工夫する。
    人はみな、自分が重要な存在であることを周りに認めてもらいたいと思っていることを知っている。
    →相手の重要性を強調するような話し方を心掛けよう!


    p232
    ・一流の人は話を聞くのが上手い。
    聞く事によって、相手の心の中にある思いを知ることに努める。
    人間は、感情の生き物であり、自分を理解してほしいという強い欲求を持っている。

    相手の話を実によく聞き、聞く技術を駆使することで目標を達成する。


    p234
    ・一流の人はユーモアのセンスがある。
    ひたむきに働く中で、避けて通れない欠点はストレスである。
    そこで緊張を和らげ、試練に対して別の見方をするために、ユーモアのセンスを発揮する。
    一流の人は、笑いがストレスの解毒剤であることを知っている。
    プレッシャーのかかる状況で、実力を発揮する際のユーモアの重要性を知っている。


    p235
    ・一流の人は多様性を歓迎する。
    全ての人が社会に何らかの貢献をしていると確信し、異なる思想や信条、哲学の持ち主の多種多様なアイデアを歓迎する。
    一流の人は愛と豊かさにあふれているので、自分と異なるタイプの人を寛容な精神で受け入れる事ができる。


    p236
    わずかな人だけが成功を収める理由は、精神的に強いからだ。
    辛抱強く努力を積み重ね、思考と感情、及び人生に対する姿勢をコントロールする方法を学んで充実した人生を送る。
    そして能力開発と自己改造のために努力する。

    一流の人は絶えず自分を磨くために時間を投資し、学校を出た後も永遠に学び続ける。

  • 「努力し、成長することの1番の財産は、すればするほどおもしろ、優秀な人に出会えるということ」

    「自分に影響を与えた親や教師を振り返って批判するのではなく、自らの考えを修正しろ」

    「チャンスがないというのは言い訳である。どの人の人生もチャンスで満ちている」
    チャンスが転がってきたときにつかむ準備はできていますか。

  • 一流の人のマインドをそうでない人(本では二流の人として書かれている)とを比較し何が違うのかを簡潔にまとめた本。
    信念、勇気、努力、情熱、成長、規律、学習、感謝、謙虚、正義、忍耐、寛容の章で書かれており、一流の人と二流の人とでは紙一重の差しかないと説いている。
    巷で書かれている成功哲学とほぼ同様の事が書かれていて大変ためになった。

  • 原題は、Secrets of the world class となっているので、邦訳で展開されている一流は〜だが、二流は〜 というのは少しニュアンスが異なるような気がする。しかし、本質は変わらず、全体の5%に相当する成功するタイプの人間の思考や行動を、それ以外の多数と比較して簡潔に177編にまとめたものである。それぞれ、納得が行くが、おそらく自分の置かれた立場によって本書で語られている事の重みは違ってくるのではないだろうか。自分も、外資系企業のTOPとなってから読み、書かれていることが腑に落ちるが、30代の未だマネジャーである時分に読んでいたら、あまり響かなかっただろう。

    書中で言われていることの本質は、あとがきに集約されると思う。一流の人間は、常に学習しつづける。こうした自己啓発本を、もう必要もないはずであるが何冊も読みつつづける。一方、本来読む必要がない人たちはこうした本を一切読まない。その通りであろう。

  • 何度でも読み返したくなるような1冊。
    一流の人と二流の人とを対比しながら自分の磨き方が書かれている。
    一流の人は日々『自分へのセルフトーク』と『イメージトレーニング』により自分をポジティブに洗脳して信念を身につける。
    一流の人は環境が自身の思考を作るのではなく、自身の思考が環境を作っている。
    というこの2つは今の自分の日々の過ごし方や考えと真逆であり特に印象に残った。
    この本に書かれている内容の全てを直ぐに実行というのは中々難しいと思うが、少しずつでも日々の暮らしや仕事の中に取り入れていきたいと感じた。
    手元に置いておいて、何か壁にぶつかったときに何度でも読み返したい本。

  • 自分にポジティブに語りかけ物事を成し遂げている姿を鮮明に思い描く
    『信念』
    ・一流の信念を身につける←⭐️一流の言葉で自分に語りかける:「セルフトーク」(毎日)、ポジティブな「イメージトレーニング」を実施して思い通りになるように工夫する。
    ・高い自己イメージを作り上げる:自信
    ・自分の選択によって人生を構築する
    ・思考が環境を作る←環境を変えたいなら思考を変える
    『勇気』
    ・リスクを取らなければ進歩はない
    ・昨日の自分を超える
    『努力』
    ・努力の度合いを高める
    ・能力開発のために継続すべき重要な活動を3つ列挙し←(社外ディスカッション:現実/課題の特定と解決策の提案、社内コミュニケーション:現在/未来の課題の特定と解決策の創出、人間力:他者への関心)毎週欠かさず数時間を能力開発に投資する
    ・これからの一年で達成したい重要な目標←(管理職)を紙に書き実現のために集中する
    ・これからの一年間、一ヶ月に一冊の自己啓発書を読んで能力開発に取り組む
    ・生産性を最大化するためにすべきことは?
    『情熱』
    ・どれだけ楽しみながら働いているか?
    ・時間を大切にして生きる
    ・どの曜日も大いに楽しむ
    『成長』
    ・学習と成長こそが幸せの秘訣
    ・過去ではなく未来志向
    ・決断力、勇気と自信
    ・孤独になり心と身体に休養を与える
    『規律』
    ・毎日のように目標を潜在意識に刷り込む
    ・⭐️成功をもたらす習慣は?
    ・自分を自営業者とみなす
    ・なぜその夢や目標を追い求めるのか、と自問する
    ・心と体と魂のエネルギーを生産する
    『学習』
    ・学習し成長し変身する
    ・周囲の人はアイデアの宝庫、好奇心を持ち何かを学ぼうとする
    ・会話の技術を磨く、話題を相手に集中する
    ・理想の人生を想像する
    ・⭐️日頃から人前で話す訓練をする
    ・人間は感情によって動く
    ・名言を読む
    ・天才を真似る
    『感謝』
    ・⭐️自分のルーツを絶えず思い出し助けてくれた人たちとのきずなを大切にし、同僚や家族を含め周囲の人たちに感謝を頻繁に表現し、地域社会に恩返しする
    ・人脈作りをするために一流の場に参加する
    ・⭐️周囲の人の褒めるべき点を常に探し頻繁に褒める
    『謙虚』
    ・貪欲に学習し迅速に行動する
    ・人間の価値の目安はどれだけ多くの人の役に立ってきたかで測られる ポール・ムーディ
    『正義』
    ・良心に従って行動する
    ・正直であること
    ・品格のある振る舞いをする
    ・収益の一部を社会に還元する
    ・やると言ったことは必ず実行する
    ・必ず約束を果たす
    ・正しいことをする
    『忍耐』
    ・最後までやり抜く意思の強さ
    ・絶えず学習に励む
    『寛容』
    ・復讐心を捨てる
    ・見返りを期待せずに惜しみなく与える→正しいことだと信じているから
    ・⭐️人間は感情の生き物であることを肝に銘じ相手に重要感を与えるように工夫する
    ・人間は自分を理解してほしいという欲求を持っている→相手の話を聞く
    ・⭐️ユーモアのセンスを磨く

    最後に、絶えず自分を磨くために時間を投資し学校を出たあとも永遠に学び続ける

  • 他の自己啓発本と同じスタイルと言えば同じだけど、なんとなく違う気もして思わず購入。主張が一貫してて明快だからかな。

    一流と二流の違いは、苦難への対応の仕方でそれは、勇気を持って立ち向かい乗り越えるか、恐れを抱いて避けていくか。心構えの違いが両者の違いかなと。

    能力の差ではなく、如何に自分に自信を持ちポジティブ思考で物事を捉え、毎日を過ごすか、思考の癖を治し、なりたい自分に近付くため毎日決めたことを守って実行してみる。ポジティブトークを用意し、自分に変化が起きるま で繰り返してみようと思った。

    今回心に響いたのは、『一流の人は現在に生き、未来を夢見る』過去に関して最も重要なことは、それが現在と未来にどんな影響を与えるかという事だけで、それ以外の何の力も持っていない。

    呑みながらさらっと読んでしまったので、読み返して心に刻みたいと思う。

  • 「一流の人は正しいことをする」

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