深海8000mに挑んだ町工場 無人探査機「江戸っ子1号」プロジェクト

著者 :
  • かんき出版
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本棚登録 : 42
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761270285

作品紹介・あらすじ

「産官学金」の連携と男たちの夢が、世界初の深海撮影を成功させた。

感想・レビュー・書評

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  • P44

  • 東京の町工場の人たちによる、深海無人探査機開発のお話。

    とはいえ、町工場の人たちだけでは決して開発は成功しませんでした。
    それでも、町工場の人たちは、開発の中心であり続けたとは思います。

    この本で紹介されたプロジェクトの成功もさることながら、プロジェクト遂行の過程で生まれた、様々な技術・製品も素晴らしいと思います。
    町工場の底力を感じた一冊でした。

  •  最近話題になった、深海調査PJの本。技術的な話は少ないが、全体概要の把握がしやすく、面白く読めた。
     せっかくのルポなので、もっと技術的な詳細(ガラスの研磨がどのくらいすごい技術なのか、トランスポンダの発信信号の特徴はなんなのか?等)があれば良い。専門家じゃない読者のために、わかりやすく説明すればいい。

  • 町工場が深海調査に挑む!
    その熱意がすごいなあと思いました。

    僕は、取材者が書いている本読んでいるとき、取材者の思い入れが強く出て、読み手のストーリーに入り込めない、と感じるときがあります。

  • 海洋研究開発機構(JAMSTEC)と東京の下町企業、大学、金融機関などが「江戸っ子一号」なる深海探査装置を作成するお話。
    2009年1月23日にJAXAと東大阪市の中小企業が携わった人工衛星「まいど1号」が打ち上げられたことから、西にはまけられない、といったこともプロジェクト発足の一因となったらしい。
    2009年の原案から始まり、2013年11月には水深7800メートルを超えた撮影に成功。

    なんとなく文章がドライに感じられ、関係者たちの心の声が伝わらず、星二つ。

  • 東京の町工場が声を上げて開発が進められた深海探査機「江戸っ子1号」について書かれたノンフィクション。
    海の知識ゼロから出発したことにビックリ。町工場、企業、大学などプロジェクトメンバーが多いだけ、ぶつかり合いやそれぞれの思惑もあり、プロジェクトを進めていく大変さが伝わってくる。
    町工場、中小企業の底力・熱意を感じられる一冊。

  • 日本が経済的な利益を得ることができる海の範囲は世界で六番目の広さを誇る。その海深くに眠る可能性に興味を持った小さな町工場の経営者。海に関する知識はゼロ!しかし、技術力を武器に深海に挑んでいく。すばらしい技術をもっていながらそれを生かすことができずに衰退していく町工場が多い中、挑戦し続ければ夢は実現するということを教えてくれる。

  • 釣りをしていると、海の底はどうなっているのか、魚はいるのかが気になる。それを8000mの海溝で実際に取り組み、深海魚の撮影に成功する話。下町の町工場が深海無人探査に挑む。科学の話というより、下町中小企業の取り組みについて。それぞれの企業の思惑が垣間見え、単なる成功物語ではなく、企業が集まっておこなうプロジェクトマネジメントの物語としておもしろかった。

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著者プロフィール

1959年愛媛県生まれ。ノンフィクション作家。「人と時代」「公と私」を共通テーマに政治・経済、医療、近現代史、建築など分野を超えて執筆。時事番組の司会、コメンテーターも務める。一般社団デモクラシータイムス同人。著書に『ルポ 副反応疑い死』(ちくま新書)、『コロナ戦記 医療現場と政治の700日』(岩波書店)、『後藤新平 日本の羅針盤となった男』『田中角栄の資源戦争』(ともに草思社文庫)、『ゴッドドクター 徳田虎雄』(小学館文庫)ほか多数。

「2023年 『暴言市長奮戦記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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