- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761271428
感想・レビュー・書評
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著者の小西利行氏は現役のコピーライター。言葉が商売道具であるだけあって、彼の説くメモ術は大変実践的である。
情報やひらめきは鮮度が命。著者の言葉では「メモは放っておくと腐る」という。これを防ぐのが、忘れがちであるが、メモを見直すという行為である。こうすることによって、「情報との再会」を果たすことができるという。
本書で紹介してある種々のメモ術は、○を付ける、矢印でつなぐ、「見出し」をつける、マンガでビジュアル化する、「吹き出し」でポイントを記すなどなど、シンプルですぐにでも実践できるノウハウである。
自分自身、メモを取ることに必死になって、後から読み直して意味が分からないということが多々ある。著者の言う「取るメモ=過去メモ」から「使うメモ=未来メモ」に進化させていきたい。
webやメール、SNSなどの情報洪水にあって、何が自分にとって必要な情報かを書き留めておくには、やはりアナログのメモが力を発揮するのであろう。詳細をみるコメント1件をすべて表示-
きよっそんさん恥ずかしながら、メモは機動的でフレキシビリティに富む手書きが一番、くらいしか思ったことがなく、どのようにメモするかはあまり考えたことなかった...恥ずかしながら、メモは機動的でフレキシビリティに富む手書きが一番、くらいしか思ったことがなく、どのようにメモするかはあまり考えたことなかったので是非読んでみたいです。2016/06/26
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メモの本当の効果は、考えるきっかけを作ること。そのためあらかじめ後から見返す自分が分かるように書いておく為のメソッドを紹介している。
簡単で読みやすいが、ためになるメモの取り方使い方を紹介している。
メモはいい仕事をする上で大切な5つのポイントに関わっている。
・整理(仕事の条件や要件を整理する)
・設定(課題を見つける。目的を決める)
・考察(何が有効な解決策か考える)
・発見(新しいアイデアへたどり着く)
・指示(部下やチームに役割を伝える)
そしてメモを「取る」からメモを「使う」に変える事が出来る。
未来メモのすごい効果
1.仕事が楽しくなる
2.仕事のスピードが速くなる
3.過去のアイデアを再活用できる
4.アイデアがスラスラ生まれる
5.仕事ができる人になる
6.伝えたいことが人に伝わる
7.リーダーシップが取れるようになる
14のメソッドが紹介されている
・まとメモ:情報はまとめると武器。まとめないとゴミ
1.3つの○:シンプルで強力。大切な気づきを与えてくれる
2.矢印:バラバラの情報に秩序を生み出す整理術
3.記号:仕事の効率を3倍にする5つの武器
4.吹き出し:考えるスピードをぐっと早める。考えたかのレシピ。(起点(ここから考えよう)、確認(ここから解明しよう)、重点(ここを伸ばそう))
5.デジメモ検索:ほしい情報にたどり着く、アイデアに出会える
・つくメモ:カタイ仕事にこそ、クリエイティブを
6.ハードルメモ:課題を生み出し、アイデアを生み出す思考のハードル(それは本当に○○か?)
7.マンガメモ:ビジュアルとセリフでアイデアのゴールを作る
8.ブラック三角メモ:不平不満から「隠れニーズ」を生み出す(左の三角に送り手に商品について伝えたい情報を、右の三角に受け手が、商品の不満を書く。そこから何とかしてほしい事=隠れニーズの元となる。)
9.ホワイト三角メモ:アイデアを生み出せる(左の三角にテーマに関する情報を、右の三角にターゲットの好きな事をただただリストアップし、左右の言葉を結び付けて面白言葉を作る)
10.つなぎメモ:こんがらがった情報から答えが見つかる
11.あまのじゃくメモ:結果→原因で発送するメソッド。逆から考えて強いアイデアを生み出す
・つたメモ:伝えるためには技術がいる
12.見出しメモ:人に伝わるメモ術
13.図メモ:3つの図で難しい情報をスッキリ伝える
14.スピーチメモ:書籍のタイトルでスピーチがうまくなるメモ術
気に入った言葉
仕事を滞らせる2つの原因(情報過多、頭の切り替えの難しさ)
メモの本当の効果は「考えるきっかけ」をつくる
1会議10メモ -
ただのメモに意味を持たせることで、メモがただ文字が書いてある紙から思考へのアイディアや思考スピードアップへの未来メモへとなる。
具体的なメモの書き方など今からでも実践できる内容が書かれている。 -
メモの効果的な使い方について書かれている。実践できそうなものもあれば、仕事柄、どのようにすればいいのか分からないものもあった。使えるものを使っていこうと思った。
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アイデアの出し方、まとめ方を、わかりやすく図解してすぐに使えるようになっている良書。
手書きのメモをメインとしつつ、Evernoteの活用の仕方もあり、現代にフィットしたものになっている。
絵や図をフルに活用して、メモを取るようにしたい。 -
借りたもの。
備忘録としてではなく、情報整理術のメモのとり方指南本。
メモの種類は「まとメモ(情報をシンプルにまとめて、仕事を効率化するメゾット)」「つくメモ(アイデアをざくざく生むメゾット)」「つたメモ(大切なことを伝えるメゾット)」の3つに分け、記号や簡単な図・イラストを駆使しそれらを繋げたり、重要な事を強調する方法を教えてくれる。
大きく3つに分かれているが、各々の章はさらに細分化されており、簡潔でもその情報量は多いので満足する。
石田章洋『企画は、ひと言。』( http://booklog.jp/item/1/482071905X )あるものの具体的なレクチャー版。
上記と同じく重要なキーワードは強調されていたりフォントの種類が変わっていたりして、目を惹く。コピーライターの著者による本だからか、簡潔・強調で明確化されている。
普遍的な内容というよりも、今現在の事例(著者が携わったもの)が挙げられているので、肌で感じるリアルタイムさがあるため、理解しやすい。
後半には伊坂幸太郎氏が作品をつくるにあたって行っているメモのとり方を紹介。
物語を書く前にタイトルを決めるという方法が伊坂氏のスタンスらしい。偶発的に2つ以上の単語を組み合わせて、そこに相関性があるような不思議な響きを持つタイトルをつくる、という方法に星新一氏を思い出した。 -
仕事などで「いいアイデア浮かばないかな~」と思っている人が、具体的な行動に落としこむ際にオススメの本。
小西さんといえば「伝わっているか?」がとてもわかりやすい内容で有名だが、今回も内容はやはり簡潔。アイデアの整理、発想のためのメモ活用法がギュッとまとまっていた。メモの世界って思ってた以上に奥深い…。
特に「隠れニーズ」の見つけ方は、超簡単かつ「たしかにニーズ見つかりそう…」と感じたため、早速活用する予定。
読みやすい、わかりやすいためサクッ読めます。仕事の仕方にちょっと工夫を加えて面白くしたいなら、読んでみてはいかがでしょうか。 -
自分は仕事で、毎日メモはとっているのだけど
ただメモを取っただけで、まとまりがないので、あとから参考にすることもできず
いつも、なにか良い方法はないかと思っていたところ、この本が目にとまったので、試しに読んでみました。
「すごいメモ。」
読んでみて気が付いたのですが、たかがメモでも活用するには技術が必要であり
なんの技術もなく取られたメモはただのメモで終わってしまう。
まさに今の自分のメモですね…
この本を読み、早速いくつか実践していますが、この本の筆者はコピーライターと言う事なので
すべてが自分のメモに応用できるとは思いません。
それでも参考になった項目はいくつかありました。
すごいメモ。は、大きく3つのパートに分かれています。
1・まとメモ
情報をシンプルにまとめて、仕事を効率化するメソッド
2・つくメモ
メモを使ってアイディアを生むメソッド
3・つたメモ
大切な事を伝えるメソッド
この中で、私のスタイルにもそのまま応用できるのは、1.まとメモかな?
ここでは、ただ文字だけのメモではなく記号を使って分かりやすくしなさいといった内容が書かれています。
もちろん、今までも自分なりになんとなくやっていた事もありますが
自分流でも、しっかりルール化して、なおかつ、未来の自分が見てもわかる様にしておくのがポイントと言う事です。
人は忘れる生き物ですので、後から見た時にはその時の詳細な記憶なんてありませんからね…
ですので記号は至ってシンプル
例として、○、→、?などです。
○…重要だと思った事につける
ただし、どこかに書いてある様な、あたりまえの重要にはつけない。
大切だと思った考えや、思いついたアイディア、考えるべき方向、などにつけ
一度に3つまでとか、自分ルールを作る。
→…は秩序を作る
→はシンプルだが、順序を生み、画期的に頭がスッキリするメモ術である。
?…ここは考えるポイント
記号は、情報を読みやすくする
記号は、素早く簡単に多くを語る
記号は、情報を整理して、考えるきっかけを生む大きな手段
使いこなすほどに力を増すと書かれてます。
がんばって使いこなしたいですよね!
また、吹き出しを書く事も効果があります。
たった一言書かれているだけで、未来の自分が考えるきっかけが生まれ、仕事の効率が上がる。
吹き出しを入れるポイント
起点…ここから考える
確認…ここを解明しよう
重点…ここを伸ばそう
この本に書かれれいることを参考に自分流にアレンジして頑張ってみようと思います。
その他にも、最後の章にはスピーチの参考になる記事もありました。
このレビューを見て興味を持たれた方は一度読んでみたら面白いと思います。
何か一つだけども参考になれば儲けもの、迷うのは時間の無駄ですね! -
コピーライターのメモ術。事例はコピーライター向けだけど、メモ術としては簡単なものばかりで誰でも使えそうなものばかり。言われてみれば自分もメモを取って満足してしまって全く活用出来ていなかった。メモは未来の自分のためにという考え方がなるほどと思った。