- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761272685
感想・レビュー・書評
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言い回し一つをとっても様々な言い回しがあるのだという事は
ぼく含め皆さんもよくご存知だと思いますが、いざ
どういうケースで?を想定すると使いどころを見失いがちなのもまた事実です。
そのようなケースバイケースでの日本語の使い方について
詳しく事例を交えて解説されています。
一方で、
現代では「中学生でもわかる言葉」を使うことが好まれているのもまた事実。
これらを踏まえた本書の位置づけの結論としては、
・本書の難しい言い回しや美しい表現を自分の中で落とし込んだ上で、わかりやすい言葉を使うのがクールである
ということです。
なぜなら、
「中学生でもわかる言葉」しか話せない人間がその言葉を使うのと、
「どちらも知った上で平易な言葉」を使うのでは
説得力も余裕も全く異なるからです。
折角日本に生まれたのだから教養として
日本独自の美しい言葉の言い回しをもっと勉強しようと思った一冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
頻度や重要度の高いものを星1から星5までで段階分けされていて、かつ例文や関連語まで書いてありとてもためになった
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自分の語彙力は未熟なので、読んでいて勉強になった。手元に置いて定期的に読み返したい。
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すぐ使えるワード
例文とともに記載されていて実用性がある。
また、なぜその言葉が使われるようになったか、歴史的な背景や文化的な要素も含まれており、読みやすく勉強になった。
まずは使ってみること! -
知っている言葉もあったが、間違って使っていた言葉もあり参考になりました。
同じような意味あいの言葉でも使う場面、相手、シチューエーションによって選ぶべき言葉が変わってくるので、改めて日本語は難しいと感じました。
言葉にすると伝わりにくい表現もあるので、相手に伝えるということを1番に考え、その上で正しく美しい言葉選びをしていきたいと思います。 -
題名通り、淡々と日常的に使う丁寧表現を例文とともにあげてくれている本。
●仕事がなめらかに進む
おそれいります
心待ちにする
お足もとの悪い中
ひとかたならぬ
有終の美
身に余る
趣向を凝らす
心ばかりの
お粗末様でした
僭越ながら
はなむけ
肝煎り
鋭意
お引き立て
御相伴にあずかる
末席を汚す
相成りました
ひとかどの
ご指導ご鞭撻
忌憚のない
お運びくださいました
つつがない
相身互い
幸甚に存じます
●人を立てる
あやかる
圧巻
おかげさまで
たしなむ
奥ゆかしい
みずみずしい
板につく
懐が深い
堂に入る
筋金入り
草分け
心づくし
金字塔
真骨頂
珠玉
雲泥の差
お株を奪う
遜色ない
私淑する
慧眼
眼福
通暁
矜持
謦咳に接する
●反省を真摯に訴える
面目ない
身のほどをわきまえず
申し開きのできない
襟を正す
気を揉ませる
しがらみ
断腸の思い
不徳のいたすところ
かまける
忸怩たる思い
うかつ
粗相
のっぴきならない
平に
●文書・メールでよく使われる
ご自愛ください
一身上の都合
教示
厚情
平素
愛顧
拙
万章繰り合わせのうえ
笑覧
踏襲
腐心
清祥
寛恕
畏友
上梓
恵投
●伝統を踏まえた
花道
土壇場
しのぎを削る
天塩にかける
土俵際
独擅場
お隠れになる
正念場
二の句が継げない
来し方行く末
糊口をしのぐ
お福分け
しゃちほこばる
●言いにくいことを穏やかに
あいにく
手前味噌
お手やわらかに
亀裂が入る
お汲み取りください
不躾
精彩を欠く
おこがましい
したり顔
老婆心
手垢のついた
沽券にかかわる
お戯れ
語弊
差し出がましい
折り入って
言わずもがな
寡聞にして
拙速に過ぎる
あられもない
膠着状態
●改まった場のかたい表現
忖度
不退転
可及的速やかに
割愛
如何ともしがたい
鑑みる
粛々と
喫緊
遅滞なく
顛末
励行
目下
歪曲
従前の
抵触
資する
齟齬
多寡
遺漏なく
蓋然性
懈怠
瑕疵
遡及
低廉
逸失
狭隘
誤謬
涵養 -
言葉の由来等も載っており読み物としてま楽しめた
相見互い→助け合うこと
あやかる→感化されて同じ状態になる
おざなり→適当にやる
なおざり→はぐらかしてやらない
おこがましい→おこは古語でバカ
金字塔→ピラミッド
清祥→つつがない→健康であること
寛恕→過ちを許すこと
恵投→ものを贈られること、献本は自分から贈ること
奢る→目上に対してはこちらで持つ -
立場や状況に応じた大人の言葉遣いが使える順に紹介されているという、比較的使い勝手の良いワード集。
言葉の意味と使用例、説明と関連表現が基本構成となっている。
個人的には、だいたいは知っているレベルの単語だったが、きちんとした意味や使うべき状況などを改めて確認することができた。
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