マイクロ・ライブラリー 人とまちをつなぐ小さな図書館

制作 : まちライブラリー マイクロ・ライブラリーサミット実行委員会2014 
  • 学芸出版社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761513511

作品紹介・あらすじ

自宅から商店街・公共図書館・病院・大学まで、〈本×人〉の場をつくる事例を一挙紹介。全国マイクロ・ライブラリー一覧も収録。

感想・レビュー・書評

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  • マイクロ・ライブラリーの提唱者礒井純充氏が開催する「マイクロ・ライブラリーサミット」の講演集。マイクロ・ライブラリーに興味があり手に取った。

    マイクロ・ライブラリーの定義ははっきりしていないが、私設の図書室、といったところか。まちライブラリーと同義で使われているようで、本を通じてコミュニティをつくる、広げる、といった意図で開設されているものが多い。

    先日読んだ「まちライブラリーのつくりかた」では、紹介事例の詳細が載っておらず物足りないな、と思っていたが、この本ではもう少し詳しく語られていて、前述の本の補足として読める。具体的な運営の方法や資金の確保など、一般の人が疑問に思うことも質疑応答として掲載されている。ただ、講演者は組織的にまちライブラリーを運営しているものが多く、この本を読んだだけでは開設のハードルが高いように感じてしまう。

    本を読んだ後調べたら、「マイクロ・ライブラリーサミット」はライブラリーを開設している人たちの交流の場として毎年開催されているようで、まちライブラリー専用サイトもあり、一般の人が始めたい、と思ったら相談できる窓口も用意されている。この本は第1回サミットの講演集であるため、あえて目玉になるような大掛かりなライブラリーが紹介されたのかもしれない。
    自分の身の丈に合ったライブラリーをこじんまりと開設している人たちも大勢いそうなので、近場のライブラリーを訪れてみたい。

  • 町中に、個人がそれぞれ小さな図書館をたくさん作る。
    そんな新しい概念を知って、衝撃を受けた。

    いつか、読み終わったお気に入りの本を集めて、小さなカフェを開きたい。壁一面、お気に入りの本で埋め尽くし、人に安らぎを与えられるような場所。
    そこに、人々が集まり、本を読み、語り合い、励ましあい、学びあう。そんな空間を作りたい。

    この本の中には、実際にそんな空間を作っている人々が紹介されている。この本を読んで、図書館のあり方や、人と本との付き合い方について、改めて考え直すことができた。

  • 私設YA図書館をつくりたい。その想いを実現するために何が必要か、どのような形で行なえるのか。様々な実例を読みながら、想いは膨れ上がる。
    大きなものを目指すことはない。できる範囲で始めることから見えて来るものもあるのだろう。

  • たまたま知った本ではあるけど、まち×本という自分の仕事と趣味を結び付けられそうなヒントがたくさんあった。マイクロライブラリーだとピンと来ないから、「まちライブラリー」と呼ぼうとするのは良い呼び変え方だと思った。カタカナよりもひらがなの方が日本の文化になじみそう。

    動的に動いてリサーチする場(部隊)と、その良いところをしっかりアーカイブする場(部隊)の組み合わせが重要。これが切り離されたり、距離が離れすぎるとうまく行かない。会社の新規事業に似てるなと思う。ある事柄についてストック(アーカイブ)されていくと、そこがコミュニティ化する。例えば料理に関すること、健康に関することなど、そこに行けばいろいろわかる場となる。

    まちにたくさんライブラリーができることで、街歩きのコンテンツにもなりうる。

  • これもルチャリブロさんの対談の影響で図書館したいと思って検索した本

    けっこう図書館やってる人がいるのに驚き

    自分と実家に置いてる本を置いて図書館やってみたい

    退職したら友達もいない
    図書館して近所と接点をつくらないと自分がダメになる気がする

  • ”これ、とても面白い。

    <キーフレーズ>

    <きっかけ>”

  • マイクロライブラリーについて知りたくて図書館で借りた本のうちの一冊です。

    「フェイストゥフェイスでつながりたい」というのが目的として共通に語られることが多いなと思いました。

  • 図書館とは何かを考えるために、図書館に関する本を読んでいる。そのうちの1冊。

    様々な、マイクロライブラリーの事例が紹介されていた。
    基本は私設。NPO設もあり。
    直営の公共図書館がからんでいるところもあれば、本屋さんが「本も売りたい」と思ってやっているところもあるし、病院が患者さんのためにと設置したところもあれば、それはもう完全に専門図書館だ!といえるところもある。

    玉石混交、そしてどれが「玉」なのか、私には判断できない。
    ただ、「地域のつながりを作る」ことが目的になっているところが多く、それは「図書館」の本来の使命からは外れているとは思う。
    だから、ほとんどのマイクロライブラリーは「図書館」ではなく「本のあるたまり場」で、で、それはそれでいいんじゃないかと思いますが、それだけかな。

    公共図書館の「読書支援(主に小説)・貸出業務・イベント部門」を肩代わりし、公共図書館は小説以外の資料収集、保存、提供、レファレンス、情報検索を担当……という役割分担が将来できたら、いいなとは思う。

    しかし、人の頭の中を垣間見ることにもなる、本。
    本って、ナイフのようなものでもあると思うんだけどなあ。
    その本を使い、狭い地域でつながろうとすることには、デメリットもあるのではないか。
    知らなくてよかったことまで知ってしまう可能性もあるわけで、(しかもかなり深いところ)、、、取扱いに注意しないと、「つながり」にひびが入る可能性もある。
    これはマイクロライブラリーだけじゃなく、もちろん、小さな地域の公共図書館にもいえることだけど。

  • 今や全国各地に広がったどこでも図書館。様々なケースのリポート。

  • 思ってたのと違う!!
    ポスト的なのがたくさんあると思っていた。
    本屋とかの話が多くて。
    う~ん。

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著者プロフィール

まちライブラリー提唱者

「2020年 『まちライブ06』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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