海外で建築を仕事にする

  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761525552

海外で建築を仕事にするの感想・レビュー・書評

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  • 井川直子「イタリアに行ってコックになる」同様に、胸に迫る。

  • 海外で建築を学んだり仕事にしたりすることが、これを読むととても素敵なことのように思えてくる。
    でも読み終わって少し落ち着いて考えてみると、ネガティブな面はわりと省いて書かれているのかもしれないと思う。
    確かに海外は魅力的だけれど、日本の事務所のほうが良い点は必ずあるし、それを比較した文章が欲しい。

    以前から「なぜ海外では残業をせず休みも多いのに、日本ではこんなにハードに働かなければならないのか?その違いはどこで埋められているのだろうか?」という疑問があって、それの答えを今までは「仕事の質の違い」だと思っていた。特にサービス業などはそうだと思うから。
    でもこの本の随所に出てくるが、海外の事務所は分業制が進んでいること、またアトリエ系事務所の規模が日本(東京)よりやや大きいことが原因ではないかと思った。まず効率を考えるので、事務所内でもコンペ担当・基本設計担当・模型担当etc.に分かれてその分野をひたすらやることが多いのではないか。(日本でも中規模のアトリエはそうかもしれない)
    東京の現状を見ると、アトリエ系事務所はものすごく乱立しているイメージがある。日本では事務所開設のハードルが低いのか、2人3人でやるところがザラにある。だから、1人で最初から最後までやらなければいけなくなる。人数が増えてもその習慣が引き継がれて、基本的に担当が何から何まですべてやる、という感じがする。
    もちろん独立という観点から言えば、ガッツリやって3年くらいでマスターできるので、悪いことばかりではないとも思う。現に、ここに出てくる人の何人かが、長い年数働いても実施をやらせてもらえなかったり、その葛藤で事務所をやめたりしている。

    またこれも分業化と通ずるけれど、「ディテールを描きすぎない」というのもあると思う。海外(ヨーロッパ)では建築がどちらかというと「芸術」だから、コンセプトメインだけれど、日本では「工学」(技術)に近くて、ディテールまで煮詰めたくなるのかもしれない。

    海外の、仕事は定時で終わらせてプライベートを充実させる、というスタイルには以前から憧れがあったので、なぜそれが日本ではできないのか、というのが少し理解できた気がして良かった。もちろん上に書いたことよりも、気風というか、残業を良しとしない、家庭を大事にするといった価値観が最も大きいのかもしれないけれど。徹夜はもってのほか、と書いている人が多かった。

    あとわかったことといえば、
    ・行きたい事務所(特に大御所)には手紙でポートフォリオを送ってもだめ、アポを取って(取れなくても)会いに行くぐらいじゃないと。
    ・海外に行った時点の年齢が、総じて若い(〜25歳)人が多い。
    ・パートナーとなる人物を行った先で見つけている人が多いと思う。明確には書いてないけれど。日本からつき合っていて、海外に行ってもずっと続いて結婚・・って人もいるのかな?

  • 【配置場所】特集コーナー
    【請求記号】520.28||M【資料ID】91140936

  • タイトル通り、
    海外で建築の仕事をされている若い方達の
    リアルな話を読むことが出来る。
    海外で仕事をすることになったいきさつは
    皆様々なのだが みんな面白い。
    建築の仕事を目指している人は読む価値があると思う。

  • 日本で働いているフランス人を含め、海外で自分のフィールドを定め、活躍している人達の事例が、抱えている思いを含め載っていて刺激にはなった。
    ただ、建築を仕事にする、という事には、発注者として、ゼネコンの監督として、ディベロッパーとして、職人として、国際機関で、
    等々色んな形があり、所謂アトリエ系の建築事務所で働いたり、を経営したりしている人達しか載っていないのがとても残念だった。

  • 建築設計者として活躍をする30代~40代の人たちがこれまでのキャリアを振り返る文章をまとめた本。

    現在も海外の建築設計事務所で働いている人もいれば、現在は日本に帰国して事務所を構え独立している人もいるが、それぞれの人の中で海外の事務所で働いた経験が建築設計をまとめ上げる力を養う上でとても大切だったことがよくわかる。

    また、現在に至るまでのプロセスがとても率直に書かれているが、皆さんとても前向きにキャリアを積んできたことが分かる。

    そもそも建築設計者というキャリアは非常に先行きが見えにくい職業ではあるが、そのことに拘泥せず自分の直感や想いを信じて積極的に飛び込んでいったことが結果的に道を切り開いくことにつながっている。

    「どうなるか分からない」から動けないのではなく、「どうなるか分からない」けど動いていくことで、何かしらの次のステップに上がっていける。そして、そこから見えた新しい風景の中から次の一歩を考えていくようなことが大切なのだと感じた。

    そういう意味で本書の副題の「世界はチャンスに満たされている」ということを感じられた。

    建築設計を目指す人以外でも、読んでみると将来のことについてポジティブな見方ができるようになる本だと思う。

  • 世界はチャンスで満たされている  建築との巡り合いで海外で仕事する若者の行き様を紹介してくれる 言葉の障害、文化の違いを越えて活躍する日本人がいることは、勇気づけられる 

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784761525552

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海外で建築を仕事にするの作品紹介

世界と渡り合う16人の建築家・デザイナーのエネルギッシュなエッセイ。A.シザ、H&M、D.アジャイ他、大建築家達との面談、初の担当プロジェクト、ワーク&ライフスタイル、リストラ、独立、帰国…、建築という武器と情熱があれば言葉の壁は関係ない。一歩踏み出すことで限りなく拡がる世界を見た実践者から若者へのエール。
気鋭の若手から無名の努力家まで、世界16都市で活躍する建築家17人の思い溢れる書き下ろしエッセイ。海外で本格的に働く彼らが、作品紹介ではなく体験談を赤裸裸に綴った。閉塞感の滲む日本の社会や建築業界で、建築に関わることの魅力という原点に立ち返った実践者たちが贈る、勇気の出る本。
建築家・西沢立衛氏推薦

海外で建築を仕事にするはこんな本です

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