モビリティをマネジメントする コミュニケーションによる交通戦略

制作 : 藤井 聡  谷口 綾子  松村 暢彦  萩原 剛  伊地知恭右 
  • 学芸出版社
3.00
  • (1)
  • (0)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 25
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761526016

作品紹介・あらすじ

交通渋滞、バスや鉄道の経営難、中心市街地の衰退、これは人間が引き起こした社会的な問題だ。そこで市民の意識や常識に働きかけ、クルマ依存からクルマをかしこく使う方向へ、人々の自発的な行動転換をはかるのがモビリティ・マネジメント(MM)だ。その考え方や手法を初めてMMを担当する人、戸惑いがある人へ説く。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 渋滞の解消に向けて対策案を検討する中で読んでた本。
    M M(モビリティマネジメント)の観点なので、物理的に解消するのではなく、利用者の意識を変えたり行動を変えるものだったので、知りたい内容とずれてた。
    ただ、企業がよくやってるノーマイカーデーが渋滞の解消目的でしてる話もあって、目から鱗が出た。てっきりCO2削減が主点やと思ってたけど、通勤時間帯の渋滞緩和にも効果があるのね。

  • 社会人1年目の時の仕事に少し関わりがあって、先輩が買ってくれた本を読み返し。
    車や公共交通機関をうまく活用していくモビリティマネジメント(MM)についての本。
    江ノ電やタコバスの事例も紹介されている。
    夫は著者と一緒にに仕事をしたことがあるらしい。

  • 地方における公共交通がマイカーの所有や人口減、はたまたサービスの低下により、打ちのめされています。公共交通が負の連鎖に陥る中、いかにモビリティをいかにマネジメントしていくかが喫緊の課題になります。
    本書はまさに自分が求めていた本で、公共交通を復活させるにはただハードを強化するのではなく(もはやそれは財政的にも非常に困難だけでなく、さらなる負の連鎖に陥るだけです)、
    1. 地域の住民に対する公共交通の周知
    2. マイカーに乗ることでいかに地域が衰退するか・環境や自分の健康を悪化させるかといった教育(教育も小学生に対して行うというのは目から鱗!)
    3. アンケートなどで定期的に公共交通に対する意見を集
    め、改善していく
    など一見地道な活動こそ真に成果を発揮するものだと思い知られました。
    何回も読み直し、また本書を契機に他のモビリティマネジメントの本や論文も読んでいきたいと思っています。

  • 京都、江ノ電のほか、道路MMの事例も読めるお得な本です。モビリティ・マネジメントというとき、公共交通利用促進、マーケティングという側面が強調される事例が多い気がする。それももちろんあるけど、さらには、交通弱者へのモビリティの提供という側面もきっとあると思うのですが、そういう事例は、日本にはあまりないのかなぁ。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

京都大学大学院工学研究科教授、1968年生。

京都大学卒業後、スウェーデンイエテボリ大学心理学科客員研究員、東京工業大学教授等を経て現職。

2012年から2018年まで安倍内閣・内閣官房参与としてアベノミクス、国土強靱化等の政策アドヴァイスを担当。

2018年より保守思想誌・『表現者クライテリオン』編集長。


「2024年 『「西部邁」を語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤井聡の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×