まちづくり市民事業: 新しい公共による地域再生

著者 :
制作 : 佐藤 滋 
  • 学芸出版社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761531911

感想・レビュー・書評

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  •  都市計画の本から遠ざかっていたので、奮起して、名著を多数だしている学芸出版社のこの本を購入。

     地域運営については、エリアマネジメントとかコミュニティビジネスとかいろいろいわれているが、まちづくり市民活動も、市民の力、資金、能力と外部の力をつかって、身の丈にあったまちづくりをしようとする試みと理解した。

     とても、大事な視点、特に、「身の丈にあった」という観点は、復興においても大変大事だと思っている。

     発想として大事だと思った点と触れられないが心配すべき点。

    ①まちづくり事業組合の提案(p263)については、一定の小規模な事業と維持管理、運営をする主体として、前から課題になっている点で、制度化に努力してみたい。

    ②支援の仕組みについて佐藤先生は一括交付金化を提案しているが(p284)、まちづくり市民事業のように、市町村からしてみると、小規模で政策目的にのりにくい事業については、むしろ、まちづくり市民事業を支援するといった目的が明確な支援の仕組みにした方が、実効性があがるのではないか。

    ③出石町などいろいろな先進事例が紹介されているが、市町村合併で、主体的に推進する行政組織が不明確になっている事例があると聞く。これに対する課題と対応策、(ここにまちづくり会社とかでてくるのかもしれないが)を勉強する必要性を感じる。

     いずれにしても、国、地方公共団体の、まちづくり市民事業に対する支援は、厳しい財政事情から細ることはあっても太ることはないので、その中で、どう支援元をみつけていくかが今後大きな課題となるだろう。

     また、改訂の際には、被災地でのまちづくり市民事業のあり方についての補足を是非お願いしたい。

  • 「新しい公共」、「ガバメントからガバナンスへ」、「協働」など、まちづくり市民事業をめぐる論と多くの事例。

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