『学び合い』×ファシリテーションで主体的・対話的な子どもを育てる!

  • 学事出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (132ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761923372

感想・レビュー・書評

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  • 人類が誕生したのは、約700〜500年前。
    ここまで人類が生き残ってきた理由は、誰かを打ち負かして、自分だけ生き残ろうとしたからではない。
    互いに手を取り合ってきたからだ。

    この語りに出会えただけでもよかった。

    だからこそ、人は協力するし、対話する。
    だからこそファシリテーションが必要。

    読みながら、インストラクションの技術を上げるには、どんな社会を理想として思い描くか、
    どんな人でありたいかということを問い詰めることが必要なのかもしれないと思いました。

  •  【『学び合い』を知りたい方、「ファシリテーション」に興味をお持ちの方。片方を両方を知る方はもちろん、どちらも?という方も知見を深めることができる一冊です。】
     西川 純先生の『学び合い』をOS(オペレーティング・システム)と解釈した、阿部 隆幸先生。そのOSで機能的に動くファシリテーションの親和性を解くせいこさん。『学び合い』は考え方…という、方法にとらわれがちな部分を理論や実際の方法を交えながら説明する阿部先生。その考え方を、支える技術としてのファシリテーション。一見、方法論として捉えてしまいがちな二つを、ファシリテーション技術が考え方を支え、方法に至るまでの一つの架け橋となる可能性を示しています。
     ホワイトボード・ミーティングは『学び合い』の過程を見えるようにし、そのインストラクションは、目標・学習内容・評価を見えるようにしています。
     『学び合い』も「ホワイトボード・ミーティング」も形式的に捉えられがちですが、お二方の視点での考え方と技術の融合法が具体的に説明されているところは、これからの学び方の指標となる一冊になると思います。
     『学び合い』という考え方の捉え。「ファシリテーション」という技術の使いどころ。相互の視点を行き来しながら、関連付けて語られるその展開が、今までぼんやりと描いていたことや、もやもやしていたところを方向づけてくれる場面があります。
     これまで「こうだ!」と思っていたものを、改めて捉え直し、自分なりに解釈してみるには、繰り返し読み、「自分なら…」と考え実践していくのに背中を押してくれる一冊です。
     最後の第6章は、著者の2人が語りかけているようです。多様な子どもたちや、私たちの考えや思いを認め、背中を押してくれているよう…。それが『学び合い』であり、ファシリテーションの立ち位置の1つなのでしょう。ぜひご一読を。

  • 具体的に生徒に語りかけるように書いてあります。
    セミナーに参加した上で、本を読むとより理解が深まると思います。

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著者プロフィール

阿部隆幸(あべ・たかゆき)
1965年福島県生まれ。上越教育大学教職大学院教授。NPO法人「授業づくりネットワーク」副理事長。

「2023年 『学級経営DX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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