「教育」の常識・非常識: 公教育と私教育をめぐって (早稲田教育叢書 28)

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  • Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784762020490

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  • 権力・体制側としての『公教育制度』と、その枠にとらわれない自由な『私教育』。
    『公教育制度』の目的は現在の統治制度の維持であり、各人が必要とする事柄を教育できる『私教育』とは性質がまったく異なる。
    そして、どちらの教育も目的は『子女が自立して社会的な信用を築く事』である。

  • 「公教育」と「私教育」が現在は混同されて語られてるコトを指摘し、「私教育」特に家庭や地域によるものの再生を論じている。

  • 混同されがちな公教育と私教育の違いがわかった。この二つを全く別のものと考えるという意見にも賛成。

  • 現代の「教育」論が、「公教育」と「私教育」の区別があいまいなままになされていることに着目しながら、公教育(≒学校教育)に全て丸投げするのではなく、「私教育」の再生を論じた本。

    実証主義的な立場(社会学or心理学などのアプローチ)からすれば机上の話ととらえられるかもしれませんが(レファレンスも分かりづらい)、学校教育が「教育」のすべてではない、と考えるための「読み物」として面白い一冊だと思います。

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著者プロフィール

安彦 忠彦(あびこ ただひこ) 
1942年生まれ/東京大学大学院教育学研究科(学校教育学)博士課程中退。博士(教育学)(名古屋大学、1996年)。名古屋大学名誉教授。現在:神奈川大学特別招聘教授。専攻:カリキュラム学(教育内容・方法)。主著:『中学校カリキュラムの独自性と構成原理――前期中等教育課程の比較研究』明治図書、1997年。『改訂版 教育課程編成論――学校は何を学ぶところか』放送大学教育振興会、2006年。『私教育再生――すべての大人にできること』左右社、2019年。

「2020年 『最新教育原理 第2版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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