- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784762827198
作品紹介・あらすじ
モデルに基づくアプローチを重点的に取り上げ,
基礎研究と応用研究の最新動向を解説!
概念モデルや計算モデルなどのモデルに基づくアプローチを重点的に取り上げ,思考と言語に関する認知心理学の基礎研究・応用研究の最新動向を解説する。推論,問題解決,概念などの基本的テーマから,意思決定と行動経済学,批判的思考と高次リテラシー,比喩理解と身体化認知などの発展的テーマまで,研究の最前線へ誘う。
◆執筆者一覧(執筆順)
服部雅史 立命館大学文学部 第1章
鈴木宏昭 青山学院大学教育人間科学部 第2章
坂本康昭 Stevens Institute of Technology 第3章
都築誉史 立教大学現代心理学部 第4章
山岸侯彦 東京工業大学大学院社会理工学研究科 第5章
楠見 孝 編者 第6章
岡田 猛 東京大学大学院教育学研究科 第7章
横地早和子 東京未来大学こども心理学部 第7章
小島隆次 滋賀医科大学医学部 第8章
岸 学 東京学芸大学教育学部 第9章
平 知宏 大阪市立大学・大学教育研究センター 第10章
米田英嗣 京都大学白眉センター 第11章
感想・レビュー・書評
-
思考と言語に関する認知心理学研究の最前線を知ることができます。特に,モデルについて詳しく説明しているのが類書にない特徴です。以下前書きからです。
-------------------
前半の「基礎と理論」では,基本的な研究テーマを中心に,1章では演繹推論と帰納推論(服部雅史),2章では問題解決(鈴木宏昭)の基礎から最新の動向を踏まえて解説する。3章では,思考の基本的な単位であり,語の意味を支えている概念とカテゴリ化について(坂本康昭),そして,5章では,さまざまな基本的トピックを統合的に扱うために,言語と思考に関するコネクショニストモデル(都築誉史)について解説する。
後半の「展開と実践」では,発展的なテーマや応用的研究を中心に,思考に関しては,6章では意思決定と行動経済学(山岸侯彦),7章では批判的思考と高次リテラシーの教育研究(楠見孝),8章では芸術と科学における創造(岡田猛・横地佐和子)について解説する。言語に関しては,9章では知覚や身体と関わる空間言語理解と工学的応用の問題(小島隆次),10章では説明文・マニュアルの理解と生成(岸学),11章では比喩理解と身体性認知(平知宏),12章では物語理解と社会認知神経科学(米田英嗣)について解説する。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おおー、こういう本はありがたい。
学術的に確かな論がコンパクトにまとまっていて、各章分量としては少ないけれど、読みごたえは抜群。
アカデミックというのはすごいもんです。