科学リテラシーを育むサイエンス・コミュニケーション: 学校と社会をつなぐ教育のデザイン
- 北大路書房 (2014年3月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784762828348
作品紹介・あらすじ
サイエンス・コミュニケーションとは,科学の専門知識を社会で共有し,市民自らが科学の営みに参加していくための実践である。本書では,学校での科学教育の変遷や現状を取り上げ,次に各国の大学と科学館が参画する知のネットワークの事例や動向を紹介。さらには,科学的リテラシーや批判的思考力の形成についても詳述。
感想・レビュー・書評
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いちおう押さえておこうと思って読んだサイエンスコミュニケーション本2冊目。こちらはサイエンスコミュニケーションというか科学教育が各国でどのように行われているのかの調査報告書というような内容だった。フォーマルな教育とインフォーマルな教育があって、どちらかというとインフォーマルな方を重視するなんてなことはわかり切っている。
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本書は, 第I部では,学校での科学教育の変遷や現状を取り上げ,第Ⅱ部では,日本および英・豪・韓・米における大学と科学館などが参画する知のネットワークの事例とサイエンス・コミュニケーションの動向を紹介し,第Ⅲ部では,これらによって形成される科学的リテラシー・批判的思考力について述べる。そしてこれからの科学の学びとそれを支える知のネットワークの方向性を提案したいと考えている。また,付録の「今,ミュージアムがおもしろい!」では,英国, 米国, オーストラリア, 日本の科学館や博物館を案内し,読者がこれを持って,サイエンス・コミュニケーションの現場を体験できるようにしている。
私は「科学コミュニケーションにおける批判的思考」、「英国の博物館に見る心理学関連展示」などの執筆をしました。批判的思考や博物館の心理学展示について関心のある方にもお勧めします。