協調学習とは: 対話を通して理解を深めるアクティブラーニング型授業

制作 : 三宅 なほみ  東京大学CoREF  河合塾 
  • 北大路書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784762829321

作品紹介・あらすじ

一人ひとりの生徒が自らの頭で考える。そして,仲間と考えを比較吟味し,より適切な答をつくっていく学習スタイル,それが「協調学習」である。今まさに求められている主体的・協働的な学びの形であり,本書では「知識構成型ジグソー法」という型を通し,科目別の授業デザイン等,実際の授業づくりに役立つ知見をまとめる。

◆推薦のことば
認知科学,学習科学の研究成果に基づく,
グローバル化と21世紀型スキルの時代に
最も相応しい授業法の解説書
德永 保 氏
(元国立教育政策研究所所長/筑波大学教授)

◆執筆者一覧
飯窪 真也 東京大学大学発教育支援コンソーシアム推進機構 はじめに,第1章,第2章,第3章
三宅 なほみ 東京大学 大学総合教育研究センター 第1章
畑 文子 埼玉県立大宮高等学校 第2章第2節
齊藤 萌木 東京大学大学総合教育研究センター 第2章第3節
下川 隆 埼玉県立浦和第一女子高等学校 第2章第3節
白石 紳一 埼玉県立大宮光陵高等学校 第2章第4節
下山 尚久 埼玉県立皆野高等学校 第2章第5節
杉山 二季 東京大学大学発教育支援コンソーシアム推進機構 第2章第6節
山崎 勝 埼玉県立和光国際高等学校 第2章第6節
成田 秀夫 学校法人河合塾 教育研究開発本部 第4章
片山 まゆみ 学校法人河合塾 教育研究開発本部 第4章
石鍋 京子 学校法人河合塾 教育研究開発本部 第4章
堀上 晶子 学校法人河合塾 第4章
高井 靖雄 学校法人河合塾 教育研究開発本部 第4章
白水 始 国立教育政策研究所初等中等教育研究部 おわりに

感想・レビュー・書評

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  • 知識構成型ジグソー学習についての本であり、タイトルの協調学習やサブタイトルのアクティブラーニングの内容や実践の本ではない。したがって、アロンソンのジグソー学習についての理論を日本に応用させるために次に読むべき本である。
     実践事例集であるが、教科について理解度の事前事後調査、理論、学習の生徒個人の詳細な記述、指導案やシート、教師の事後の感想などとても丁寧に記載しているので、教師にとっても役に立つを思われる。
     

  • ジグソー方のことがわかりやすく説明されています。実践があるのでより理解が深まる!
    実践されている先生方の感想がとても具体的で、実際にやってみるときの参考になりそうです。

  •  やっと出ました,「知識構成型ジグソー法」を詳しく扱った本が。
     これまでは,「知識構成型ジグソー法」の紹介は,ネット上の論文だったり,いくつかの実践方法の紹介本の一部に入っていたりしたのですが,本書は,まさに,「知識構成型ジグソー法」に特化した内容となっています。
     しかし,特化したと言っても,単に「知識構成型ジグソー法」の指導の仕方やマニュアルを紹介しただけの本ではありません。
     「知識構成型ジグシー法」を中心にして授業研究することで見えてくるものは,〈人間の思考過程〉そのものであり,そういう人間の頭の働かせ方が分かることは,他の授業パターンを考えるときにも,効力を発揮します。
     「知識構成型ジグソー法」の研究を牽引してくれていた三宅なおみさんは,残念ながら,昨年,急逝してしまいました。そこで,本書の内容も,三宅さんが書いた文章などを引用しながら,論が進められています。ご冥福を祈るとともに,今求められてきているアクティブ・ラーニングが,この本の中にずっしりと詰められていることも確認したいと思います。
     本書は,主に高校の教員向けに書かれたということで,実践例は高校からのものですが,小中の教師が読んでも,十分な内容が詰まっていますよ。
     「話型」から入りがちな小学校の先生達にこそ,読んで欲しいとも思います。子どもの思考って,話型から入っていたのでは,深まらないよ…って言いたいなあ。

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