私は変わった変わるように努力したのだ: 福原義春の言葉 (「生きる言葉」シリーズ)

著者 :
  • 求龍堂
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763010223

感想・レビュー・書評

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  • 自分が見ている自分は決して正しくない。
    いつも自分の斜め上あたりから、自分を厳しく見つめる視点をもつ。

    自分を飾らずに本当の自分をさらけ出して付き合う以外にないのです。

    運がいいと思われている人は、よく人の話を聞き、色々な見聞を広め、面倒がらずに人に会いに行き、よく行動するというような面を持っている。
    よく動く人は、本人も知らないうちに「偶然」や「運の種」をまいている。

    幸せと不幸せは必ず2人1組でやって来る。
    大きな幸せが小さな不幸せを運んでくる場合と、小さな幸せが大きな不幸せを連れてくる場合がある。どっちになるかはわからないが、必ず一緒に来るというとだけは肝に銘じておこう。

    現状から抜け出せない自分こそが「真の敵」。

    「時」に学ぶとは、現状を否定すること、現在の自分を否定することだと思っています。「自己否定」は、実に辛い作業ですが、これを成し遂げたとき、はじめて「生きる」ことを実感するのではないでしょうか。

    「我執(がしゅう)」「自我」は最も離れがたく手ごわい。そこから自由になれば人間変わっていきます。

    大きな仕事は、小さな人間からは生まれません。
    人間が大きくなれば、必ず大きな仕事が生まれてくるはずです。

    融通無碍(ゆうずうむげ)な自分をつくっていく。

    昨日つくったものより、もう一ついいものをつくろうとする職人の心意気を持て。

    「前例」とか「業界の常識」などというものは、全く信用できない。

    会社も仕事も忙しいでしょうが、できるだけ社外の仕事に参加しなさい。協力しなさい。そこで社会の原理を学ぶのです。

    『馬鹿不平多し』※福沢諭吉の茶掛

    いま起きていることを「疑いの眼」で見る。
    いまわかっているつもりの自分を疑ってみる。

    おもしろい仕事をしているとき、
    ただ「楽しい、やりがいがある」なんて言っていないで、楽しみながらも、きちんとその仕事の「本質」に迫っていくことです。

    リーダーは見えざる組織と戦って勝つものだ。

    司令部は「頑張れ」と言いつつ第一線を見殺しにする戦術もありうるのだ。そのことは自らが一度は被害者の立場に立ってみない限りは体得できない。少なくとも幹部候補の人材はその意味では「加害者」「被害者」の体験を少なくとも一回か二回は重ねる必要がある。

    下の人から押し上げられ、上の人から引かれる。それがリーダーの育ちかたとしての理想の姿である。

    トップになりたい野心のある人の多くは、周囲の人がなってもらいたくない人であり、
    周囲が推す人の多くの場合、
    全くトップになる気持ちのない人である。

    人々は、リーダーを実によく見ているものです。
    リーダーが人々を見るより、人々がリーダーを見る目の方がはるかに正確です。なぜか。間違ったリーダーについていくと、戦いに負けたり、会社が解散に追い込まれたりすることを本能的に察知しているからです。

    世の中の縁でつながる人たちが、活力に満ちて生きていけるようにできれば、リーダーは人々を引っ張っていけるだけでなく、その人々がまたリーダーを守り立てていってくれます。ー徳は孤ならず

    人を育てられない人は結局、自分も育たない。
    そういう人は役職の席に座っている資格はない。

    社員も子供も、一人一人自分で育とうとしている。
    大切なのは、あれこれと世話を焼くのではなく、自分で自ら育っていくような環境をつくる。『足音が何よりの肥やし』なのです。

    花が咲いた後にする『お礼肥え』を思い出してください。成果に報いることが、次の挑戦を励ますことになるでしょう。
    励ますことと褒めることの違いを知り、それを適宜に使う。そこまで細かく気を配れる人間でありたいものです。

    すぐれたリーダーの存在する組織には、あらゆる人にリーダーシップが備わっていなければなりません。

    大勢の人がかかわって、誰もが『私がやったのでプロジェクトが成功したんだ』と思っていることは、最高の状態だと思います。

    『社内評論家』が闊歩しないように、その人たちの力をすくいあげていくのも、リーダーの能力です。

    忙しい人ほど難しい仕事を任せられるが、器用貧乏にさせないプログラムづくりがいる。
    暇な人に大仕事を頼むには、よほど人物を見極めてからでないと危ない。

    よく『会社を革新する』というが、何を一番先に革新しなければならないかといえば、それは『社長自身』である。

    『変化してよいもの』と
    『変化させてはいけないもの』をきちんと見極める。

    女性の直感が世の中を変えていく。

    『経済性』にこだわったら、『オリジナル』は上手くいかないですね。だから世の中が薄っぺらにになると、僕は考えているんです。

    ここは、あなたの会社です。
    あなたの成長が会社を良くしそれが社会へひろがります。

    人は変化を望み
    また、変化をおそれる。
    私たちは、理想と変化をつなぐ主人公となろう。

    お客様は、もっと美しくなれる。まず、私たちが美しくなろう。
    お客様が支持してくださるのはそのときです。

    心も体も健康に、張り合いのある仕事をしましょう。
    1️⃣お客様の喜びをめざそう
    2️⃣形式にこだわらずに結果をみつめよう
    3️⃣本音で語り合おう
    今、自分のやっている仕事は何のため?とふりかえりながら。

    売ることばかり考えていて、結局はみんなが『喜ばないもの』をつくっているのではないか。

    『人間は対等』『コミュニケーションの流通は自在』
    私はこの2つの理由から、社員に『さんづけ運動』を呼びかけました。

    世界が日本の企業や日本の経営者に要求しているのは、『表情のある顔』である。

    真の文化交流とは、高きから低きにではなく、人の心を樋(とい)にして、水平を行き来するものではないだろうか。

    『モノづくり』は『人づくり』

    願いとするのは会社のリーダーが、社会へのスポークスマンとして、『顔の見える会社』にするという責任感をもつことである。

    『価格』は見えますが、
    『価値』は見える人にしか見えません。

    『大きな人間』になるためには、
    たくさんの人脈をもつことだ。
    たくさんの本を読むことだ。
    たくさんの映画を観ることだ。
    たくさんの風景を見ることだ。

    『教養人』とは、ただ本を読んでいるだけの、単なる『物知り』では決してない。
    情報(データ)や知識(インフォメーション)が元のまま集積されたものではなく、人間という入れ物の中で知性(インテリジェンス)に変換され、『人間性』の一部になったものこそ、教養だと考えたい。

    『リーダーはかくあるべしー』というような本よりは、人間学とか人生論とか世界観のような、もっと本質的なものを読まなければ、根本的な解決にはならない。

  • タイトルが秀逸。
    著者にはスマートな印象をもっていましたが、案外泥臭くて人間味を感じました。
    1ページに1教訓なので、あっという間に読めちゃいます。

  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】
    ・いくつかページに印を付けた箇所もあるが、やはり、自己啓発本の中で「自己啓発系はダメ」と言うタイプの人間特有の臭いは感じてしまうな。

    【目次】

  • 特に覚えてないので普通だったと思う

  • 地元の図書館で手に取りました。
    私も変わりたいと思っているからです。
    感動する心と、何でもいいから自分を磨いていくという普段のプロセスが一番大事。
    人を育てられない人は、結局自分も育たない。

  • 大きな仕事は小さな人間からは生まれません。人間が大きくなれば必ず大きな仕事がうまれてくるはずです。
    学ぶことの大きな意味の1つは自分なりの歴史観、哲学をもつことにある。自分自身の考えの原理を持つこと。
    学ぶには早いも遅いもない。学ぶ機が訪れたときに学べばよい。

  • ことをなせた人の心の強さと大きさ 今の私は逃げ回っているがどうしたら前を向けるだろう

  • 資生堂名誉会長・福原義春氏の言葉集。
    2010年初版。
    仕事を通して得た、社会観・人生観について書かれている。
    丹羽宇一郎氏や、稲盛和夫氏に通じる思想。
    言葉言葉で纏められているので、読みやすい。というか、すっ飛ばして読めるので、30分程度あれば十分読める。
    ただ、エッセンス集なので、それを内省化できるかどうかは別問題。響く人には響く本。事あるごとに振り返るには良い本。

  • いい言葉がいっぱい載ってる。
    でも、まあ、よくある内容なので。。。
    もう少し、ストーリー性のある本かと思っていたので
    ちょっと拍子抜けした。

  • 何度も折れかかる昨今、福原氏の説得力のある言葉は、勇気と闘志を与えてくれる。
    何より、タイトルにも含まれる『変わる』という言葉に対する行動の大切さが、堕落しかかる心に響く。

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著者プロフィール

資生堂名誉会長・ほほづゑ発行人 

「2021年 『季刊 ほほづゑ第108号 特集 鉄道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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