青眉抄

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著者 : 上村松園
  • 求龍堂 (1995年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763095305

青眉抄の感想・レビュー・書評

  • 純粋な、おもねることがない背伸びをしない等身大の文章。

    しかし、例えばP206に挙げられている前田利常の言動などは、個人的な発言へと曲解し、政治的な思惑等を度外視してはいるのだろう。とはいえ、絵描きらしくてかわいいから許すべき。

    純粋に個人として発言しているわけではないだろうが(まわりへの配慮など、特に母親の短所はまったく書かれない)、学者や政治家よりは裏がない。まさしく、松園の作品と言うよりは、制作の合間にたてたという薄茶(P88,94)のような文章。

    いつの間にか日が暮れていたとか、朝になっていたとか(p84,89など)に共感できる立場で読んだ。また、友人は古典だ(p194など)というのにも、個人的に慰められる。良い師に恵まれた(p129~、最後は竹内栖鳳)勤勉な日本画家。背筋がスッとする。

  • (借りた本)
    少し古い講談社文庫。紙が厚手で、字が小さい。松園自身が自作を語る言葉は柔らかく穏やかでありながらも日本女性の理想を描く。名作「序の舞」「花がたみ」「焔」の製作秘話もあり、後半は晩年の上海・中国の旅行記。
    この講談社文庫は絶版だが、2010年の大規模な展示を機に松園の随筆は単行本で出版されている。http://amzn.to/q2ZRE0

  • 女流画家として女性にしか描けない絵を描こうという静かで強い矜持を感じた。代表的な作品について、それを描いた意図や心境も綴られているので、読了した今、改めて作品を直に鑑賞してみたい。

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