- Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763131225
作品紹介・あらすじ
「気づく」「味わう」「あるがままに見る」-たった3つで、人生は変容する。たんなるノウハウやテクニックではなく、人が本当の意味での豊かさを実現し、ゆるがない幸せを手に入れる「生き方」のエッセンス。
感想・レビュー・書評
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過去に読んだ本の棚卸。
NRTという別の手法に関連した内容です。
豊かに幸せに生きるということについて徹底的に書かれています。
従来の目標設定・達成や願望実現とはアプローチが違いますし、悩みが深ければ深いほど心に染み入る内容になっていると思います。
単なる自己啓発本ではなく、メンタルセラピーを受けているように、心穏やかになる本でした。
あまりテクニックらしきことは書かれていないため、それを望むなら別の本が良いでしょう。
以下、赤線を引いた部分です。
人間の苦しみは、すべて自らつくり出したものだ
価値観をゆるめ、自分を癒す三つの方法
まず一つは、「ありのままに見る」ということ
二つ目の方法。それは「味わう」ということ
つらい感情が迫ってきたとき、私たちはたいてい逃避してしまいます。(中略)
しかし、逃げれば逃げるほど、感情のゆらぎはより強く私たちを苦しめます。
じつは、「味わい、感じつくす」ことができれば、私たちを苦しめていた「感情のゆらぎ」は消化されるのです。
三つ目は、「気づく」ことです。
これから幸せになるためにするべきなのは、できるだけ「手放して」いくことなのです。
いま身のまわりにある価値観というものは、ほとんどが社会が勝手につくり出したもの
自分に空虚を感じてしまう(中略)大きな原因の一つは、「比較」です。
光があるところには必ず影が生まれます。影が生まれるには光が必要です。
同じように、善は悪をつくり出すし、悪は善をつくり出すのです。
解決策は他人を変えることではなく、「あきらめる」ことです。「あきらめる」とは、明らかに見るという意味でもあります。あきらめたとき、他人のありのままの姿を見ることができ、その人との関係もクリアな目で見直すことができます。
「イメチェン」は「イメージがチェンジする(変わる)」のであって、あなたが根本的に変わるものではありません。
本当の「変化」とは、本来の自分に戻ことなのです。
イメージとはいったい何でしょう。それは、いいかえれば「記憶」です。
体で感じる感覚は、つねに「いま・ここ(現在)」にあるのです。
未来に予想しうる不安や希望、あるいは絶望といったものは、すべて「過去」に感じたそれらの感覚をもとに、脳の中で組み立てられたものにすぎない
ほとんどの人は、(中略)蓄積された記憶のことを「私」だと思いこんでいる
いろんな価値をもとに、私たちは価値判断をしながら、自分という人間を認識しているのです。
それは、他人を見るときも同じです。
ピュリティの状態になった人の思いは、波動となってその場を包み込むのです。
自分の中にある性質や習性を嫌悪し、否定している場合、それと同様の性質のある他人に抵抗を感じたり、極端に嫌ったりするものです。
人間は根本的に「ないと感じているもの」を強く欲するのです。
現状から逃げるために価値観をもったとき、外側の世界に、光(=あるべき状況)よりも影(=あってはならない状況)を見ることになる
「無意識」は「生存欲求」を満たすことに最大の努力を払います。その結果として、「現状の自分(抑圧など)」から遠ざかるために都合のよい人物が魅力的に見えるように自分自身を仕向けるのです。
理想を追い求めることは、実際には問題(現状)から逃避しているだけで、何の解決にもなりません。
依存関係は破壊的な関係に終わる
「感情のゆらぎ」は、解放すべきエネルギーに気づくための大切な手がかりとなる
人はたいてい一つの方向だけの願望をもつことはありません。(中略)
Aということを願うとともに、それとは真反対のBという願いをも同時にもっているものなのです。
本当の意味で、自分の中の「善」というこだわりを緩和したとき、相手もあなたを攻撃するのをやめるのです。なぜなら、相手は恐怖を感じることがないからです。
がまんするということは、価値観によって抑圧することを意味します。
自分を苦しめる問題や不満を解決するためには、気づきが非常に重要です。(中略)
私たちの心の構図は、それほど単純ではないのです。
人は、基本的に自分で自分の心をあざむく。
これを「自己欺瞞」といいます
「合理化」も自己欺瞞の一つです。つらい出来事、悲しい出来事に見舞われたとき、(中略)そこに何かしらの意味を見出し、合理的な理屈をつけて、自分を都合よく納得させようとするのです。
世界に見えるものはあなたの内部の反映にすぎない。
つまるところ、世界はあなたなのです。
願望を豊かにかなえる三つのステップ
ステップ1…願望のまわりにある価値観に気づく
ステップ2…価値観を解放する
ステップ3…願望を意図に変える
「人間とは大自然の中ではゲスト(招かれた客)である」
人間の中には大自然の摂理に沿って生きる傾向が、生まれつき備わっている。
くり返しあなたの目の前に現れる課題に決着がつくのは、逃げるのをやめて直面する決意をして臨んだときなどでしょう。
良質なエネルギーが、人間を進化させる。
高いエネルギーを吸収する際に大切な基準となるのは、どれだけ自然に近いかということです。
エゴは「分離」を意味します。なぜなら、エゴは自我のことであり、これが自分という認識をつくり出し、「自分」と「それ以外」に分けるからです。
あなたの、そしてすべての人間の本質とは、愛そのものなのです。
エゴをつくり出したのは他でもない、本当のあなた(ピュリティ)であり、あなたが生まれてくる理由もこのエゴを体験するためにある(中略)
人間はエゴを深く体験することにより、ピュリティに回帰できるようになっている(中略)
「葛藤」こそが、ピュリティを実現するための最大のエネルギー源なのです。
豊かさは、けがれのない理想の未来にあるのではありません。
豊かさは、いま・ここに存在する現実というみじめさの奥に隠れているものです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自己啓発本でよくある、こうすればもっと幸せになれますよ、とか成功するにはこうしなさい、と言うようなノウハウ本ではありません。本来の自分に戻る、または、本来の自分でいることの素晴らしさを説いた本です.全体がボリュームがありやや表現もまどろこしいところは有りますが、ワークの仕方もあり時間がありややスピリチュアル系の話しが好きな方にはお勧めの一冊です。