- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763132093
感想・レビュー・書評
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ひらがなで話す、という視点が面白い。
視覚で文章を理解することと、聴覚で話を理解することの違いを考えたことがなかったので、衝撃を受ける内容だった。
仕事で話すことが多くなったので、ぜひ参考にしたいと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1.タイトルにひかれたので購入しました。
2.人間は「ひらがなで言葉と認識する」からずれが生じ、コミュニケーションが上手くいかなくなる。ということを冒頭に述べています。前半は話し方のスキルの面に注目しているものの、後半にかけては人間にとって言葉はなくてはならない、どうやって向き合っていけばいいのかということが書かれています。著者はラジオDJとして長年努め上げ、言葉について誰よりも強い思いを抱いています。だからこそ、話し方のスキルを伝えるだけに終わらず、言葉を人生においてどう活かしていくのか、どう向き合っていくのかを教えてくれます。
3.言葉を考える人ほど人生での成功者が多いという持論のもと読んできました。最近は、過剰に言葉遣いを気にする世の中になり、テレビを見ていてもその怯えが伝わるほどです。しかし、その人たちは言葉と向き合えているかといえばNOです。私にとっては、単純にきれいな言葉を使っているだけの印象に思えます。ただ、私も人のことは言えません。思ったことをすぐに言ってしまう癖が抜けず、何度も怒られました。この歳に年になってようやく言葉と向き合うようになりました。最近になって、「今の言葉はおかしかった」と自分の発言に対して推敲するようになりました。
皆さんの周りには、言葉に力がある人や上っ面だけの人など多くのタイプが存在すると思います。この本をきっかけに言葉と向き合てくれる人が増えてくれたらいいと思います。 -
・間がとても大切。句読点を意識して話をする
– 間があるからおもしろい、わかる、感動する
– 話が途切れたら、息をはく。ゆっくり呼吸する
– 接続助詞の「て」、「が」を使わない。言い切る。「。」に置き換える
・間とは相手を見る時間。聞き手を意識する
・「えー」を言わない
– 代わりに息を吸う、吐く
・相手に伝わる話し方を考える。自分が気持ち良い時は伝わっていない
・こそあど言葉を使わない
・笑顔で話をする。自然に歯が見えるくらい笑って話をする
・自分から声をかける。相手は話かけられるのを持っている。勇気を出して自分から話しかける -
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話す技術 -
365日読書 15冊目
「ひらがな」で話す技術 西任暁子
スピーチコンサルタントの西任暁子(ニシトアキコ)さんが語る話し方本。
井上ひさしさんの本を引用してある
「わかりやすく話す人は、古い日本語=大和言葉を使う」
「漢語というのは、完璧にマスターしていても理解、判断が0.1秒くらい遅れる」
という部分は、日々授業をしている私たちにとって重要。
ニシトアキコさんのいう「丸い言葉」をつかって、聞き手に伝わりやすい表現する。 -
日常会話でふと思い出し、意識させてくれる。
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要はタイトル通りのことが書いてある。以下備忘録。
①言葉の粒に気を遣う。てにをはを、必要以上に大きい声で言わない。逆に名詞や動詞や形容詞を大強調して言う。
②自分に酔わない。自分が気持ちよく話している時はだいたい何も伝わっていない。相手に分かってもらう話し方を意識する。
③外来語は日本語に翻訳し、意味を説明する。例えば、「ダイバーシティとは多様性、つまり…」など。
④やってはいけない「こそあど言葉」。これ、それ、あれ、どれ。例えば、そういうこと、あの話、そんな感じ等を使わず、心にぴったりの言葉をサボらずに探す。
後半に行くほど、話術の話で細かいことになってくる。より深く知りたいときにはいいと思った。 -
☆相手は話をひらがなで聞いている!
相手にどう聞こえているかを考えながら話しているだろうか。聞き手は日本語をひらがなで聞いて理解する。丸い言葉、つまり漢字ではなくひらがなで言葉を表現することで相手に伝わりやすくなる。相手の感じる事を意識して話すことで、常に相手を思いやった話し方ができるようになる。 -
仕事上で話すことや、伝えることが苦手な私に対して知り合いに勧められた1冊。
池上彰さんのようなとても分かりやすく、優しく書かれた1冊でした。
この本のタイトルからもわかるように、「漢字」ではなく「ひらがな」で話しましょうというお話。
たとえば「取捨選択」と「良いものは取り入れ悪いものはすてる」だと文章だと前者の熟語が分かるかもしれないが、後者の方だと誰とも会話できるのだ、というもの。
しかも幼稚な話し方と思われる用に受け取られるのではないかと思う一方実際は、安心感を覚えてくれるそう。
確かに池上彰さんは話し方のトーンもありつつも、あの優しい言葉遣いが心地いいんだよなぁと思った。
案外普段話している言葉を「ひらがな」で言い換えるというものは案外難しい。
世の中のお子様をお持ちの方や、教育に携わる方は普段からこういう訓練しているんだろうか、と思うとただただすごいと感じるばかりです。
タイトルからはひらがな推しかと思いきや、後半はひらがな以外に「間」の取り方といった話し方や、傾聴についてのポイントもあったりと話し方全体的に気を付けるポイントが分かりやすく書かれていました。
こちらの本を読んで、まずは自分の普段の会話を録音して、普段の話し方の癖を知ることから始めたいと思います。