- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763132901
作品紹介・あらすじ
700万人に影響を及ぼした現代文カリスマ講師による人生を変える「美しい日本語」の授業。
感想・レビュー・書評
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日本語のよさに触れつつ、美しい日本語となる方法を示している。
・文脈力を身につける
・日本語の名文に触れる。
この2つで美しい日本語となる とあるとおり、前半は日本語の構造を、後半は名文を学ぶことができる。
「お・ご~する」のような謙譲語は自分の行為にしか使ってならないなど、尊敬語、謙譲語、丁寧語の違いから、主語・述語の重要性から助詞・助動詞まで具体例をあげて説明してある。後半の名文の問題はきれいな日本語のためだけでなく、名文の読解のポイントとして勉強になった。
人気塾講師だけあって大変わかりやすかった。
別の本でも勉強してみたい。 -
ガガガッと刺激が身体に入ってきた。
刺激的な本だと思った。
過去の名文を沢山掲載し、解説されているという点が特に良かった。
普段普通に生きていたら、絶対に触れない表現だらけ。
ただし、敬語に対するスタンスは私の考え方と少しズレが有った。
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敬語や接続語や目的語の正しい使い方だけでなく、過去の名文を解かせ、解説するスタンスで、日本語の奥深さを教えてくれる。
日本語のポテンシャル、つまり伝えることのできる情報量の多さや、具体度や曖昧さが無限大であることを教えてくれる。
日本語の乱れは国力の低下を招く
と筆者は言う。
決して言い過ぎではないと思う。
私がそう思ったのは、乱れている人は考えてない人だと思うから。この部分で筆者とは考え方が少し違う。
(伝達手段としての日本語の使い方が下手だと、ミスリードが起こり、問題多発→やばいでしょ!の流れは完全に同意。)
本書では、のっけから敬語の使い方のレクチャーが始まる。しかし重要とは思う一方で、初っ端のスタンスは違うのでは?と感じた。
正しい言葉遣いよりも、まずは硬くならず、その場の雰囲気を感じること、そして考えて話すこそ大事だと思うから。
尊敬、丁寧、謙譲という種類が有ることを認識し、その場面ではどの種類を使うべきか、それを考えることこそ重要だと思う。
雰囲気を読み間違えないことと、(敬語をというより、)言葉のニュアンスを間違えないことの方が大事だと思っている。
ニュアンスが大事なら敬語は大事だろ!となると思いきや、少し違う。
必ずしも相手か正しい敬語(教科書に載っているような)を身につけている(読み取る能力が有る)訳ではないし、言葉は徐々に移り変わっていくもの。
コミュニケーションをとる人同士が気持ちよければ良いではないか。
そこに教科書に載っている正しい敬語が必要かというと、必ずしも必要ではない。
とはいえ、尊敬、丁寧、謙譲の言葉遣いをすぐに取り出せる道具になるまで使いこなせた方が良いのは間違えない。勉強しよう。
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と、つらつら書いたものの、筆者の言いたいこと、伝えたいことは素晴らしい。
また、敬語だけの本ではない。
もっと奥深い。
引用されている文章表現や、引用文献の筆者の時代背景をからめた解説など、とても刺激的で勉強になりました。
あとがきも。
熱がこもったいい本だと思います。
ありがとうございました。 -
今の自分の興味と合わない
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正しい日本語の上に、日本人としての正しい論理が成り立ち、それが日本人としての心につながる。
日本人として日本語にどう向き合うかを説きながら、日本語の愛し方を説くエッセイとして読める。 -
実況中継の一般書版のよう。全61問。
正しい敬語や豊かな感性をみにつけるということ。感性を磨く章では、石川啄木、中原中也、梶井喜次郎をとりあげている。
意識しないとどんどん使っている日本語が崩れてきてしまう…
最後に、この本への想いを読んで胸が苦しくなった。わたしを含めどうかひとりでも多く日本語を豊かに使えますように…。
C0030
蔵書 -
大学受験の時は実況中継にお世話になりました。
本書は名文を読ませることがメインでサラッと読めます。もう少しテクニカルに文章を読みたい場合は実況中継がいいですね。
両書は受験生だけでなく社会人にもオススメできます。 -
「おわりに」で赤裸々に自分の子供のことについて話されています。そこで言語力を徹底的に鍛えてやらなかったことを後悔されています。このこと自体に間違いはないと思いますが、子供と対峙するためには、技術以前に大切なことがあります。それがないと、結局はうまくいかないような気がします。技術的なことの前に「伸びない子には訳がある~ベテラン家庭教師の家庭の処方箋~」に書かれているようなことが重要だと思います。
本書の内容とは関係ないことでしたね。
本は素晴らしいと思います。良書ですね。 -
今後、出口の問題集をやっていかないと、力はつかないのかなっておもいます。読み物としては、字数も少なく、さっと読める。