- Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763133090
感想・レビュー・書評
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これはとてもよい本だった。
この手の自己啓発書を、世のインテリ方は十把一からげに馬鹿にしがちだが、中にはほんとうに役立つ「よい自己啓発書」もあるものだ。本書もその一つだと思う。
米国のジャーナリストである著者は、雑誌の取材で世界各地の「才能開発所」(スポーツ、芸術、音楽、ビジネス、数学などのさまざまな分野で世界的逸材を多数輩出している養成所や学校)を訪ねて回った。
その見聞から導き出された「スキルアップのための単純明快で実用的な秘訣」を、1冊にまとめたのが本書である。
全部で52の「秘訣」は、「どれも実証ずみで、科学的根拠があり」、しかも簡潔である。
一つひとつの「秘訣」を説明する文章の中には、それを立証する興味深いエピソードが紹介されており、面白く読むことができる。
書名のとおり「シンプルな本」で、1時間もあれば読めるが、内容は深みがあって有意義。スポーツや受験勉強、資格試験から趣味に至るまで、あらゆる分野の「才能を伸ばす」ことに応用可能な知恵が凝縮されている。自分の才能を磨くコツをつかむために読んでもいいし、部下や我が子の才能を伸ばす目的で読んでもいい。
今後、折にふれて何度も読み返したいと思える本だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分への応用は… 2013/09/16
1.サーフィンのパドリングとドルフィン
2.モモの裏を使った歩き方
3.ロジのプロセスを正確に理解する
4.nicola入力
5.ドットインストールで3分を繰り返す
6.英単語
スキルにはハードスキルとソフトスキルがある。基本と応用。
練習は、つまらなくてもハードスキルにフォーカスすることで、センスが磨かれる(何をやってもすぐに上達する基礎が整う。)
ハードスキルを伸ばすには、手順を細分化して、一つずつを測定しながら、ゆっくりでも完璧にして行く必要がある。
たとえば、バイオリンで言うと、座り方、弓の持ち方、弦の抑え方、楽器の構え方を一つずつ習得する。弓の持ち方を学ぶ時には、バイオリン自体は持たずに弓だけに集中する。
イチローも、必ず素振りから始める。まずは、太い幹を育てることから始めよう。 -
才能を育てる力は誰しもが生まれながらに持っていて、練習することで伸ばすことができるという本。とても面白くためになった。
まず目標となる人を見つけ、背伸びをして繰り返し練習、ミスをしたらそのつど修正することで才能を伸ばすことができる。スキルには型が決まっているハードスキルと柔軟に考える必要があるソフトスキルがあるが、ソフトスキルもどの型を使うかを考えるスキルという意味ではハードスキルが重要で、繰り返し練習することが大事である。
この本をもっと若いときに読んでいたら部活動や受験勉強にも多いにいかせただろうなー。 -
タイトル通り、才能を伸ばすための本。
世界各地で数々の才能開発所を訪問した著者が、エッセンスをシンプルにまとめている。
本書は、(1)人はみな才能を持っている、(2)人々は自分の才能を存分に発揮する方法を知らない、という前提に基づいて、具体的なテクニックを紹介している。
解説文が短すぎてかえって根拠を信じ難いくらいだが、リファレンスとして活用しやすいと思う。 -
本のタイトルは何だか怪しげで安っぽいよくある自己啓発書を想像させるけれど、それらとは比較できないほど素晴らしい本。
一つ一つの秘訣はいつでも試すことができる簡単なものだけれど、科学的な見解と実績(例えばその方法を実践するテニスチームが世界一選手を立て続けに出している等)を織り交ぜながら、説得力を持って伝えてくれる。
読者に夢を見せるような安易で軽い内容も書いていない。推奨する秘訣は、非常に着実で地道なものばかりだ。 -
わかりやすかったー!
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本当にシンプルに書かれてある。これは良書。特にスポーツや音楽など習い事をしている真っ只中のかたには、すごくためになる本だと思う。あとは、コーチングなどをやっている人にもおすすめ!