読んだら忘れない読書術

著者 :
  • サンマーク出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763134509

作品紹介・あらすじ

こうすれば、記憶に残すことができる!毎月30冊の読書をこなし、毎日40万人に情報発信!異色の精神科医が教える、脳科学に裏付けられた、本当に役立つ読書とは?

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。

    読書を暮らしに活かすハウツーがわかりやすく解説されています。

    ここにレビューを書かれている皆さんはすでに実践されていることと思いますが、読んだら忘れない読書術の真髄は「アウトプットすること」。

    また速読よりも深読。内容を説明できる程度に読むことが大切だということでした。

    これからも楽しく読書を続けて行きます。この本も息子にプレゼントしよう!

    オススメです♪

  • 精神科医の樺沢紫苑さんの語る読書術の本。
    本書を読むまで知らなかったのだが、SNSでかなり有名な方らしい。
    その職業柄か、大変読みやすく分かり易い。
    「読んでも忘れてしまう読書は何の役にもたっていないのだから、やめなさい」とスタートから手厳しい。「記憶に残る読書術」が「自己成長に繋がる読書術」であり、それが「人生を変える読書術」であると。
    何故この出だしかというのは、読みながら明らかになる。

    精神科医として課しているミッションは「日本人の自殺・うつ病を減らすこと」。
    精神疾患に限らず、病気で苦しむひとを一人でも減らしたいと言われる。
    それには、病気についての知識を広げ、病気になる前に予防すること。
    予防についての本は書店に行けばたくさんあるが、残念ながら一番読んで欲しいひとには読まれない。患者さんに小冊子を渡してもなかなか読まれないそうだ。
    そこで、この本を出すことにより読書を習慣にする人を増やすことから始めようと。

    「本に書かれている通りの方法を忠実に実践すれば、ほとんどの場合、悩みは解決するか、少なくとも軽減するはずです」(第一章 読書によって得られること4)
    誤解されがちだが、本を読んだからと言って悩みが解決するわけではない。
    本に書いてあることを、忠実に実践することで解決していくのだ。
    だから、読んだことをそうそう簡単に忘れられては意味がない。
    読んでも忘れないような読書には、どのようなコツがあるのか。以下、箇条書きで。

    1.一週間に三回アウトプットすると記憶に残る。
      4つのアウトプットで記憶に残す方法が紹介されている。
      メモに取ったり人に話したりお勧めしたり、Facebook やTwitterに載せたり。
    2.効果的に読書をする(スキマ時間読書術)
     今日一日でこの本を読むと目標設定をして、制限時間を決めること。
    3.「速読」より「深読」を意識する。
      最低限、内容を説明できて、内容について議論できること。

    かなり初歩的なことで拍子抜けかもしれないが、続く章で更に話を深めていく。
    ただ、図書館本に著者のすすめるマーカー引きは出来ないし、まして付箋も貼れない。
    (後で剥がすから付箋ならいいやと思ってる人、それダメですからね。本が傷みます!)
    私の場合は大量にある「しおり」を挟んでいる。それぞれに工夫の欲しいところ。
    そして、アウトプットに関してはこちらにブクログというものがありますし(^^♪

    更に、自分にとって少し難しいくらいの本に挑戦すると、学びが最大化するという。
    「たくさん読む」のではなく「どの本を読むのか」にフォーカスすると一冊一冊真剣に読み、「ホームラン本」に出会う確率も飛躍的に上がる。
    選書が重要になるが、ここで登場するのが「守破離読書術」。
    「守」「破」「離」のどのステージに自分がいるかを把握し、それに見合った本を読むこと。何故かほとんどの人はいきなり「離」の本を買いたがるそうで。
    後半は電子書籍をお薦めし、その後著者の「ホームラン本」を31冊紹介している。

    「楽しむ読書でなければ自己成長は得られない」という箇所もちゃんとある。
    どうか安心してお読みくださいませ。
    とりたてて悩みはないが読んでも忘れないようにしたいという方にも、お勧め。
    私としては「本を読む本」でじっくり暖機。「読書はパワー」でローに入れ、セコンドで「図書館に訊け」「本の歴史図鑑」サードで「図書館巡礼」トップで小飼弾さんの本と「読んでいない本について堂々と」語りたい。フルスロットルで斎藤美奈子さんかな。

    • 夜型さん
      落語の件についてですが、いろいろと思索を巡らせました。
      ちょっときいていただけますか。

      僕が書いたものおよび落語心中に対するYouT...
      落語の件についてですが、いろいろと思索を巡らせました。
      ちょっときいていただけますか。

      僕が書いたものおよび落語心中に対するYouTuber氏の評価については、いくらか問題があると見ています。

      ひとつは、彼はただの評論家に過ぎないこと。評論家は何者にもなれなかったものが成り下がる商売と美輪明宏さんは切り捨てていました。

      2つ目は、彼の中で優劣があると言っていましたが、僕は上下ではなく、役割が違うという視点が必要かと思案しました。
      八雲が劇中で言っていたように、落語は先細りが激しいです。現実を見ても然り。娯楽で溢れかえっているから客足は遠のいてますし、徒弟制度故に継ぎ手がいなければ滅びます。
      昨今のお笑いについて桂歌丸さんが生前、苦言を呈しながらも噺家の仕事のあり方について考えていたように、落語心中のような作品は落語を広める役割を担っていたのでは、と思いました。
      これについて付け加えると、哲学界隈でも、僕からすれば雑魚研究者の本がよく売れていて人気があります。しかし、ある方が指摘していたように、メディアに出てばかりのその研究者も役割が違うだけと考えたら許せなくもなさそうと思いました。
      YouTuber氏の周囲の本読みは、そのドゥルーズ研究者の本を読んでいましたし、かれは勧められていました。
      その研究者の本をよしとするなら「役割が違う」という論理に彼は反論できなくなります。

      そして、ルーツと系譜という仕組みは、たしかに伝統を守る側面はありますが、セクショナリズム化・権威主義化しやすく危険性をはらみます。YouTuber氏は、落語家でもないのに、落語家の意見を借りてきて立派に語っていましたが、これを権威主義というフレームワークで武装していたと見做すことも可能と思います。
      旧態依然とした堅物は、時代に置いてけぼりを喰らいます。
      youtuber氏よりも上手のひとが、「声優色は強かったがよく落語していたと思う」といった評価をしていたので、堅苦しい権威主義的な考え方はいけないと思いました。
      僕があまり落語に対して深く理解していないだけかもしれませんけれども。

      いかがでしょうか。
      2020/11/18
    • nejidonさん
      夜型さん。
      昨夜はガクッと谷底に落ちるように寝入ってしまいました。
      「役割が違う」という見方は的を射た表現ですね。
      聞き手としてはかな...
      夜型さん。
      昨夜はガクッと谷底に落ちるように寝入ってしまいました。
      「役割が違う」という見方は的を射た表現ですね。
      聞き手としてはかなり慣れているのですが、落語会のことまではよく知りません知る手だてもありません。
      という前置きをしたうえで。

      メディアに頻繁に顔を出す○○大教授とかいう肩書の人びとを、ある種の疑惑を抱いて眺めています。
      お金に魂を売ったと見るか、それとも内部の激烈なヒエラルキーを勝ち抜いたと見るか。
      あるいは全く別のルートから来たのか。
      どれほどのオファーが来ても決して出演しないという意図を貫く人びともいるということを念頭に入れておいた方が良いかなと思うわけです。
      そうはいっても、「Daigoさん信者です」と述べているブク友さんもいらしたりして複雑な思いになります。
      身近なひとの発言だったら別の考え方もあるよと言ったかもしれません。
      さすがに顔も見えない人には言いにくいし、言えるはずもないです。
      では個人の力で深い心理学にたどり着くかと言うともっとハードルが高い。
      「役割が違う」という言葉を、こんな時に思い出します
      彼の中に、自分の求めるものがあったということなのでしょう。
      何よりヒエラルキーの外に存在することが出来たということにもなります。
      youtuber氏もその圏内にいるってことでしょうか。

      評論家という職業が激増した時期があって、美輪さんはそれに反論したのでしょうね。
      言ったもの勝ちの感があり、単なるマニアだったり売名行為だったりします。
      もしyoutuber氏がそうであるなら(疑惑が濃いですが)信頼も何もありません。
      虎の威を借る狐になります。彼の虎とは、空虚そのものですよね。
      落語界もヒエラルキーの真っただ中を生き続けているのかもしれません。
      先細りするところは、似た部分がありそうですよね。

      2020/11/19
    • 夜型さん
      nejidonさん、
      先日、くだんの文学youtuber氏の生配信を視聴しました。
      それで、彼のスタイルが問題含みであることはより明確化...
      nejidonさん、
      先日、くだんの文学youtuber氏の生配信を視聴しました。
      それで、彼のスタイルが問題含みであることはより明確化しましたが、問題は思いの外、根深そうなものでした。
      配信のテーマは、”youtuberとしても活躍中の人気お笑い芸人の中田敦彦さんが作った文学作品を解説した動画の内容がひどい”、”作品への向き合い方、批評のあり方を検討したい”、”みんなとブレインストーミングがしたい”……というものでした。
      要するに、中田さんが原作を読まずしてまんが版を読んで内容を解説するやり方が気に食わないというものでした。
      文学ユーチューバー氏の主張は「俺の作品への向き合い方が正しいんだ!」というもので、同時に「やつのやり方のほうは間違っているんだ!」という感情論で終始しており、彼は憤りを隠せずにいました。
      彼の生配信のコメント欄でコメントをしていた参加者も、「中田さんの解説はわかりやすいし面白いと思うけれど作品を読んでないのはいただけないし彼の視聴者の作品に対する思いも軽薄だ。俺達はきちんと読書して作品と向き合っているんだぞ!」と右へ倣えでした。
      つまり、中田さんに対しては、きちんと鑑賞している俺たちVS読んでない中田 という対立で攻撃し、中田さんの視聴者に対しては、正しい鑑賞VS知識の摂取 という二軸で攻撃していました。
      しかし、僕にはどちらにも首肯できませんでした。
      というのは、どっちも僕が幼少期からよしとしてきた読書の仕方とは言えないし、拮抗していたそれぞれの立場は、志向とか気概とかステージとか、それを表す言葉は何でもよいのですが、低いところにあるからです。
      なぜなら、生活をまず第一に据えて、人生や生活の糧や助けや支えとなる読書の仕方が、僕の大事にするものだったからです。

      僕が尊敬する方と話していましたが、文学youtuber氏も含めて、読書垢と呼ばれる人たちは、読書を気晴らしや娯楽や現実から離れるための逃避行動や味わい酔いしれるための鑑賞や…彼らの行動を表現するものは何でもよくて、それらに該当する程度ものでしかなかったのです。あるいは程度の低いものだと、自分を演出するための舞台装置、すなわちファッションでしかなかったのです。オタク的というか俗物的というか、僕は気にくわないやり方でした。
      したがって、読書の仕方だったらいくらでも提起できる問題点があるというのに、youtuber氏と生配信の参加者らがどんなに言葉を尽くしてもそもそもの彼らのステージが低いですし、問題意識も主観の中にとどまっているから堂々巡りですし、喋っていることの中身がチープで陳腐に感じられたのであきれて僕は生配信の場から離席しました。

      美輪明宏さんはお芝居も読書も何もかもすべてお仕事につながっているの、というふうに言っていました。水木しげるも「絵は毎日描けばうまくなるよ。でも、おもしろい話を描こうとしたらかんたんにはいかない」「漫画が単に好きで読んでるだけじゃ漫画のプロの世界では食っていけないよ」というふうに言っていました。水木しげるは実際、収入の殆どを戦艦のプラモデルなど多くのものに投じましたが、それはもちろん彼が戦艦が好きなだけじゃなくて、よいまんがを描くには欠かせないと確信していたからだったそうです。
      すなわち、彼らはエコシステムように見立てて、彼らにとっては仕事が生活に直結していますから仕事に組み入れて糧に変えていたわけですよね。
      手塚治虫も富野由悠季も、「まんがやアニメだけから学んじゃだめだよ」と口を揃えて言っていました。
      宮崎駿は若い頃から富野由悠季が舌を巻くほどの勉強家だったそうですし、高畑勲は趣味が勉強でした。
      しかし、彼らの作品を見て育った世代、20〜40代くらいでしょうか、受け手も作り手もオタク的な受容をしてる人ばかりで、彼らが摂取していた一流のものから学び取ることはなく絞りカスしか受け取れず、信念や切実さがなかったために、よい作品が減る要因になったとも思いました。

      落語に関して、文学youtuber氏の主義をその配信で再確認して、僕は彼が硬直的な主観にとどまる評論家であるという見方を強めました。
      彼が理想とするのは立川談志師匠で、談志師匠以外の存在も落語も基本的には一切認めず、僕が枝雀さんの落語が良いと述べたら彼ははっきりと枝雀はきらいだと述べて(誰かが好きなものを嫌いだというのは一般的に人から嫌われる行為ですよね)、くどくどとソムリエのように良し悪しを語っていました。
      僕が問題だと思うのは、談志師匠はとうに故人であり、談志師匠の落語ができるのは本人だけであり、談志師匠の落語を知っているのは当時の落語を見た人、あるいは談志師匠をあとから知った稀有なファンだけでしかなくて、youtuber氏の言葉にはいつまでも過去の栄光にすがりつく俗物の姿によく似たものを見ました(文学youtuber氏は落語家ではないのに…)。

      読書猿さんは、以下のような記事を書いていました。
      問い:何故学ぶのか? → 答え:自由になるため
      https://readingmonkey.blog.fc2.com/blog-entry-377.html

      ミショーの信念は、記事内に出てくるベイリーとおそらく同じでした。
      読書猿さんも、必要に迫られて、困り事があって、下手くそながらも血のにじむような勉学をしてきました。彼が書く記事にはその切実さの痕跡が見えるような気がしてなりません。
      が、こうした純粋で実直な志向性は、今ではどうやらあまり流行らないようなのですね。
      しかして流通と受容、受け手と作り手のメンタリティ……厄介な問題が浮き彫りとなりました。
      2020/11/22
  • 小生の趣味としましては、流行りの本よりロングセラーの本を選ぶくせがありますが、つい気になってこの本を手にとってみる。
    この本で参考になった点は、冒頭の読書の効用のほか、
    ・三つの気づきを得られたらOK!
    ・内容について議論できるほどに読め!
    でした。

    この本自体もサクッと”気づき”を得られるように工夫された書き方がされている気がする。
    ゆえに、同じ内容(気づき)を繰り返し伝えているため冗長に感じられるかもしれません。

    内容についてコメントすると、著者の言うように、読書は既成の経験や知識をインストールするための手っ取り早い手段でしょうね。
    なので、”気づき”を得られればそれ以上読み解く必要はないかもしれません。
    ただ、その”気づき”がどこかで語られていたような話を著者が集めてきてひけらかしている印象があるのです。

    つまり、執筆活動は、ひけらかしと実益を兼ねているのかもしれない…。

    …そして著者の意見とは対抗する話が、ショウペンハウエルが『読書について』で語られていたことだと思います。…

    著者のYOUTUBEチャンネルを閲覧しました。
    いかにも理系的な実用的解決策を解説しているので参考になったものもあります。
    しかし、友好関係についても、得があるかどうかで見ている感があり、ちょっとな…という印象です。
    なぜって、寅さんの監督で知られる山田洋次さんのエッセイにあった話なのですが、寅さんは幼少期に下町のいろいろな人と出会い生きる知恵を身につけたと言っていました。例えば頑固な怖いおじさんなどと渡り合うなどして処世術を身につけたのです。
    ここでショウペンハウエルの話を再び持ち出しますが、ショウペンハウエルによれば、自ら思考して導き出したものこそが重要だそうです。
    寅さんで言えば、なかなかにスリリングな幼少期を過ごしたからこそ風来坊として生きてゆく知恵が身についたのだと思います。
    友達って嫌な部分があっても意見が違っても、それを乗り越えて付き合える”好き”があるのだと小生は思うし…。

    読書についても、小生からすれば、確かに得られぬ経験や知識をくれますが、それ以上に自分だけでは足りない知恵を鍛えるために読むのだと思っています。それさえ得られればあとは読まなくても良いと思えるぐらい。モンテクリスト伯のファリア司祭のいうように、「世界の真理が書かれた書物」はあまり多くないと思うのです。

    紹介されていた本のうち、ピケティ絡みの経済本はダメだなーという感じでした(ほかは中々◎)。
    どんなに本を読んでもどうしても専門外は素人になってしまうのでしょう。

    「議論できるほど読む」ことの実践が本レビューですが、さてどうだったろうか。
    色々言いましたが、まあまあってところでした。
    出来れば『知のソフトウェア』の読書の項、清水幾多郎『本はどう読むか』モーティマー・アドラー『本を読む本』なども読み合わせてどうぞ。

    ”内容紹介
    こうすれば、覚えていられる!
    脳科学に裏付けられた、本当に役立つ読書術とは?


    「本を読んでも、すぐに内容を忘れてしまう」
    「せっかく読書をしても、記憶に残っていない」
    「凄くおもしろかったのに、少し時間がたつと内容が思い出せない」

    あなたも、こんなふうに思っていませんか?

    こんな、記憶に残らない「読んだつもり」の読書は、
    ザルで水をすくうようなもので、時間の無駄です。
    読書とは、その内容を忘れずに自分の知識として定着させて、
    自己成長に結びつけてこそ、はじめて意味が出てくるものなのです。

    本書では、精神科医である著者が、
    脳科学的な裏付けのある「読んだら忘れない読書術」を公開します。
    また、「SNSの超プロ」としての立場からも、ソーシャルメディアを使いこなし、
    読書で得た知識をアウトプットする方法、人とシェアする方法などを明かします。

    ぜひ、「読んだら忘れない読書術」を手に入れ、
    さまざまな本で学んだ内容を仕事や生活の場で実践してください。

    その前にまずは、本書を「記憶に残る読書術」で読み進めてみてください!


    *目次より

    第1章 なぜ、読書は必要なのか? 読書によって得られる8つのこと
    第2章「読んだら忘れない」精神科医の読書術 3つの基本
    第3章「読んだら忘れない」精神科医の読書術 2つのキーワード
    第4章「読んだら忘れない」精神科医の読書術 超実践編
    第5章「読んだら忘れない」精神科医の本の選択術
    第6章 早く、安く、たくさん読める究極の電子書籍読書術
    第7章「読んだら忘れない」精神科医の本の買い方
    第8章 精神科医がお勧めする珠玉の31冊”

  • 記憶に残らない読書は意味がない、実生活に活かすまでが読書。
    読書のメリットと忘れない方法、本の選び方や電子書籍などについてまとめている。

     読書のメリットを細かく上げていたが要するに大きく二つ、他人の経験を学べることと脳の能力の向上だと感じた。
     忘れないための読書に必要なことは徹底したアウトプットと「深読」、そして楽しむことであると感じた。アウトプットの方法は①マーカーを引く②人に話す③SNSに書く④できれば書評も。「深読」は議論できるレベルで深く読むという意味で、知りたいゴールを設定しその目的に対して重要なところを先に読むというやり方で達成される。また、楽しんで読むことでドーパミンが分泌され、記憶の保持につながる。
     本の選択に関して大事なのは大きく3つ、直感の出会いを信じること、自分のレベルに合ったものを選ぶこと、そして読む本のバランスである。直感の精度を高める方法として他人のおすすめを参考にするといい。またバランスは本の深さと広さ、長所と短所、情報と知識、内容が活きる期間、などを意識する。

  • 「精神科医が教える」というフレーズが気になって手にとったが、残念なことに精神医学的視点に立った内容は書かれてなかった。

    あとがきに読書の効用を訴えて、精神病にかかるリスクを減らしたいという考えには大いに賛同できる。

    しかし、既に他のレビュアーの方が指摘している通り、著者が読書から得た知識をまとめているような印象を拭えない。

    著者は「読んだら忘れない」ために、アウトプットを勧めているが、ブクログユーザーにとっては既に実践し効果を実感しているので、今更触れるまでもないだろう。

    また、脳科学(記憶)に触れている箇所もあるが、こちらは脳研究をしている池谷裕二氏の著書を読んだ方が参考になる。

    本著が役に立つ読者層を強いて挙げるとすれば、中高生~20代前半ぐらいまで。

    購入する場合は一度図書館で手にとってみることをお勧めする。

  • 読書は好きだけど、作家やジャンルが偏る、どんなふうに読んでいくのがいいか、整理したい人にオススメの本。

    著者の経験や本好きな熱量を感じ、面白く読めた。

    特に結論に対しての例え根拠はいろいろ考えたんだろうなぁと思った。
    『「本当に良い一冊の本」と出会うのはホームランを打つのと同じこと。ホームランの数を増やすにはまずスターティングメンバーに入って打席に入る数を増やすこと。』
    つまりどの本を読むのかフォーカスし一冊一冊真剣に選んでいくことでホームラン本と出会う確率が高めることができる』と記している。

    なるほど、、

    月間30冊読むという著者。
    読書法は他にも何冊か読んだが、その著者と同じようにするのは、なかなか難しい。
     
    あくまでも参考に、自分にも取り入れられる方法を見つけることがポイントだと思う。

    読んでいて参考にしたいと感じたのは集中力の時間や持ち方、アウトプット法など。

    タイトルに「精神科医が教える」とあるが、精神科医目線より著者個人目線の方が強く感じる。

    今の時代、情報収集や時間管理は悩みどころ。
    読書法、情報収集法を見直したい人にオススメ。

  • タイトルに惹かれて購入。

    著者の作品である「アウトプット大全」を先に読んでなければもっと面白かったと思う。

    学んだこと
    感想は次の日以降に読み返しながら書く
    目的をもって本を読む
    本は楽しみながら読む
    読みたいと思ったその時が1番頭に入る
    この4つはこれからも意識して読む

  • ★3.6
    読書の「量」より「質」を高めたいあなたへ。


    最近読みたい本が多過ぎる。伴って、出来るだけ再読はせずに新しい本に時間を費やしたいという気持ちも強くなってくる。
    そんなわけで手に取った本著。
    ビジネス書を読む人に向けて、という傾向が強いが、小説を多く読む人にも得られるものはあるだろう。
    「速読」ではなく「深読」。
    読んだら忘れない、のテクニックは勿論、そもそも読書の価値を再認識できた。

    鉄は熱いうちに打て、と言うように、本はワクワク感がある内に読め。

  • まさに表題のことでほとほと困っていた私。
    読んだはずなのに、忘れてる…内容だけならともかく、読んだ事実さえ忘れてるっていったいどういうこと?!と自分のふがいなさに呆れ果てていたとき、目にした本書。
    待ってました!よっしゃ、これでなんとかなるべ~と勇んで手にしたのだけれど。

    うーん、三分の一は読書の良さ、三分の一は本の選び方読み方、残り三分の一が、待ち望んでた忘れない読書法だったのだけれど。
    読書の良さも選び方も読み方も、そして忘れない方法も、どれもこれもわかってたしやってるし今更聞く必要のないことばかり。
    筆者の言ってる忘れない読書術、やってるんだけど~でも忘れちゃう人はどうしたらいいのさ。

    ブクログ見てると、ええっほんとに?!と驚きたくなるが、日本人はひと月に一冊も本を読まない人が二人に一人くらいの割合でいるらしい、月10冊も読めば、わずか数パーセントの割合の中に入るらしいってことが分かった。
    へ~、そうなんだ。みんな結構読まないんだね。
    ブクログ利用者はかなり稀有な人々が多いってことなんだね。
    普段あまり読書をしない人が、モチベーションアップのために読むにはいいのかも。

  • 読書術はレバレッジ・リーディングに続いて2冊目。
    基本的には同じような内容が記載されている。
    重複している(=重要)箇所は
    ・本は全て読まない。本を読む目的を持って目次から該当箇所を読む。
    ・本を汚す(マーカー、書き込み、折り目など)
    ・アウトプットする
    など(他多数)
    重複している箇所は斜め読みして自分が知りたいことを重点的に読み込んだ。
    今回であれば”アウトプットの方法”
    ・1週間に3回アウトプットする
    ・SNSを活用。感想は当日で良いがレビューは時間をおいてから。
    など実践していきたいと思う。

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著者プロフィール

1965年、札幌市生まれ。累計56万ヒット突破の人気Webサイト「札幌激辛カレー批評」(http://www.kabasawa.jp/)主宰者。2003年7月に著書『とっておき北海道 カレー50』
(アドネット刊)を刊行するなど、スープカレーをメインにカレー店の動向を精力的に追い
続けている。また、スター・ウォーズ研究家としても知られ、スター・ウォーズ研究のWeb
サイト「ホス・プレス」を運営。著書に「スター・ウォーズ新三部作完全解読本」(三一書房)、
「スター・ウォーズ完全基礎講座エピソードⅠ篇」(扶桑社、共著)などがある。

「2004年 『北海道スープカレー読本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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