- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763135070
感想・レビュー・書評
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なんか最後の方は心が揺さぶられ涙腺が…過去へ戻りたい気持ちもあるが、この喫茶店のルールでは、自分は戻っても意味無さそうです。
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地下にある一件の喫茶店の一つの席は過去や未来に行くことができると話題になったことがあり、その店には常連客がいつも集う。
「コーヒーが冷めないうちに」会いたい人に会いに行く、心温まる4つのストーリー。
軽く読める温かい作品。
良くも悪くも予定通り。
流、計、数のキャラクター設定が少しわかりづらかった。 -
映画がとても胸に染みたので本を買ってみたものの、
映画の方がずっと良かったという稀な作品。
脚本や演出によってもだいぶ印象が変わるのでしょうね・・・。 -
ちょっとだけ「不運な関係」をまつわる短編集。
けれども、でてきた夫婦や親子には「羨ましいくらいの愛」があって、想いのあたたかさに涙しました。彼らは不運かもしれないけど、不幸だと思いません。辛すぎるけど、負けないくらい幸せだと思います。 -
過去の出来事は変えられないけど、未来はいくらでも変えていくことが出来る。過去を振り返る事で見えてくる事も多くあると思えました。
自分だったら過去に戻って何をしたいかなぁと思いました。 -
とある街の、とある喫茶店の
とある座席には不思議な都市伝説があった
その席に座ると、その席に座っている間だけ
望んだ通りの時間に移動ができるという
ただし、過去に戻ってどんな努力をしても、現実は変わらない
ある人の恋人はひとりで渡米するし、またある人の夫の病気は治らない。また別のある人の妹が生き返ることもない。
それでも、彼女は過去に戻ることで彼の本当の気持ちを知り、ある夫婦は関係を取り戻し、ある姉は妹の夢を叶えた。現実は変わらないのに、だ。
変わったのは、その人の心。心が変われば行動も変化する。行動が変化すれば、その先の未来も変わっていく。
まだ訪れていない未来は、自分の心ひとつで何にだってなれるのだ。
さて。続編があるのは知っているが、読むか読まないかが悩みどころだ。同じような話の繰り返しなら飽きてしまいそうだしなぁ…。 -
注がれたコーヒーが冷めるまでの間、過去や未来に行くことができる不思議な喫茶店。
一話完結ではあるものの、登場人物などつながりがあるため、シリーズものとして順番に読むことをお薦めする。
本書はその第一作。
基本的には、その喫茶店に訪れた客が後悔していた過去や、心配な未来へ行くことで、事実は変えられないがその記憶が残ることで、心の持ち方を変えて前向きになれるという内容である。
これは認知行動療法でいうところの「事実と思考・感情の分離」に近いものがあると思われた。よく用いられるのは、半分まで水の入ったコップの例。コップの半分まで水が入っているという「事実」は変わらないが、これを「水が半分しかない」と感じるか、「まだ半分も水がある」と感じるかは、その人の感情や思考によって変わってくるというもの。
本書で扱っている内容も、過去や未来の事実は変えられないが、それを捉えている人の感情や思考を変えることで前向きな気持ちに変えてくれる、それを可能にする場所が喫茶店「フニクリフニクラ」である。
主人公の時田数を中心に、従兄の時田流、常連客の過去も紐解かれながら物語は進みます。 -
再読
映画化された本作品。去年の春に初めて読み、その後映画も見た。その時も(あれ!?原作と違う!!原作の方が好きだな)と思ったが、何故か映画のイメージが脳内に強く残った。再読した後、(あれ!?これで終わりやっけ?あのシーンなかった!)とまたまた戸惑った!!!笑
映画の方が白いワンピースの女性の正体、数の生い立ちを詳細にしていた。それに対して、映画では2点については触れず、代わりに計にスポットライトを当てた内容だった。個人的には原作の方が好きだけど、白いワンピースの正体は明かして欲しいな(^^)