この嘘がばれないうちに

著者 :
  • サンマーク出版
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感想 : 464
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763136077

感想・レビュー・書評

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  • 人が人を思う気持ちの深さに優しい気持ちになれる本。もう1度会いたい人は私にもいるけれど、本のお話のように相手を思う気持ちより自分の気持ちを話して終わってしまいそう。優しさだけでなくて強さもないと会えないのかも。

  • 誰かの死によって不幸になってしまったら、亡くなった人は遺された人を不幸にするために死んだことになってしまう。だから、遺された人は幸せにならなければならない。幸せになることが亡くなった人の生きた証になるから。

    三話目と四話目で語られるこの内容が印象的でした。

  • 【コーヒーが冷めないうちに】シリーズの2作目。
    過去に戻れる喫茶店が舞台の短編集で、前巻から数年後の喫茶店でのお話。
    今回も感動できてあたたかいお話でした。
    誰かを想っての嘘は切ないけど心が暖かくなるなぁ。

  • 過去に戻れる 未来へ行ける 席にいる ワンピースの女が誰なのか 少しずつ 見えてきます。
    ワンピースの女が最後に 時田数が幸せになると言うことを教えてくれました。

  • 2/21
    本を読む時って、自分の今までの人生と比較させながら読んでいるかもしれません。

    文字で書かれてるから読んじゃえば一瞬
    だけど、もっと現実味を持ってゆっくり読みたい!と思わせる本でした。

    確か映画化もされてるらしいからぜひ見たいです

  • 冷めないシリーズ ②
    親友…親友の娘を育てた男が過去に行く
    親子…母の葬儀に出られなかった陶芸家の息子が過去に行く
    恋人…恋人のために未来に行く男
    夫婦…妻にプレゼントを渡すために過去に行く老刑事

    前作をずいぶん前に読んだので、なんとなく
    登場人物が被ってる所もあるのに、忘れてたー。
    けど、まぁ、そんなに読むのに支障はなかったかなー。

    なんか話の流れが読めるのに、泣けちゃうんだよねー。
    涙腺もろくなったなぁー…。
    今までコーヒーを入れてくれていた数さんが
    過去や未来に行けるコーヒーを入れれなく
    なっちゃったから、今後どうなるのかなぁ?
    流さんの娘のミキちゃんが頑張るのかな?
    ちょっと続編気になりましたー!!

  • 『コーヒーが冷めないうちに』の続編ということで読みました。大切な人を想うための嘘、大切な人が生きた時間は残された大切な人のための時間…それが強く残っています。読み終えて前作より本作の方が私好み、4話中どの話もよかったけれど、ただ泣けるほどでもなかったかな…でも、このシリーズは読み切りたいと思っています!

  • 「コーヒーが冷めないうちに」シリーズの第二作。前作の数年後を描いた作品。
    前作と同様に四話の短編構成となっているが、並行して主人公である時田数の過去が明らかになっていく。
    個人的には時田流の娘であるミキのキャラクターが大好きである。また数も前作に比べると口数が増えたような気がしたが、前作から数年後という時間の経過による変化なのかもしれない。

  • 本を読みながら何度も泣きました。人が大切な人を想う気持ちってなんて素敵なんだろうって思いました。大切な人が亡くなるのって、本当に悲しいし立ち直れないし、自分のせいだって責めてしまう数や刑事の気持ちがすごく分かった。でもその人達が不幸になることは誰も望んでいなくて、むしろ幸せになって欲しいって願ってるその気持ちが温かくて、でも切なくて...
    過去や未来は変えられないけれど、その人に会うことで気づくことがあって、変わっていくところが本当に良い。
    大切な人をちゃんと大切に出来る人になりたいと思えた本でした。

    ”その子が命を授かった意味を作るのは君なんだよ。だから、君は絶対に幸せにならないといけないんだ。それを一番望んでいるのは、その子なんだよ..."

    ”私は、君と結婚してから、別れたいなんて一度も思ったことはありません..."

  • カランコロン。

    またフニクリフニクラへ戻ってきました。

    タイムトリップが出来る椅子のある喫茶店。

    噂を聞きつけ、今日もそこに時間を超えてでも会いたい人がいる4人のお客が訪れる。

    心温まるステキな物語。

    第3話「恋人」で倉田が流産を経験した麻美に言った言葉。
    「その子はね、七十日という命を使って、麻美ちゃんを幸せにしようとしたんだよ」
    「もし、このまま、君が不幸になったら、その子は七十日という命を使って君を不幸にしたことになる」
    「でも、君がこれから幸せになれば、その子は君を幸せにするために七十日というか命を使ったことになるんだよ。そのとき、その命には意味が生まれる。その子が命を授かった意味を作るのは君なんだよ。だから、君は絶対に幸せにならないといけないんだ。それを一番望んでいるのは、その子なんだよ...」

    きっと忘れられない言葉になる。

    タイムトリップをする為のコーヒーを入れる力は数から7歳の少女ミキへとバトンが繋がれた。

    「コーヒーが冷めないうちに」

    この物語はまだ終わらない。

    説明
    内容紹介
    【シリーズ100万部突破】

    映画化決定!!
    主演:有村架純
    2018年9月21日(金)公開

    愛する人を思う気持ちが生み出した、
    不器用で優しい4つの「嘘」。

    「過去にいられるのは、コーヒーが冷めるまでの間だけ」

    不思議な喫茶店フニクリフニクラにやってきた、4人の男たち。
    どうしても過去に戻りたい彼らの
    口には出せない本当の願いとは……?

    67万部を突破した『コーヒーが冷めないうちに』の7年後を描く、
    期待の新刊がついに発売!

    ・・・・・・

    とある街の、とある喫茶店の
    とある座席には不思議な都市伝説があった
    その席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるという

    ただし、そこにはめんどくさい……
    非常にめんどくさいルールがあった

    1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない者には会う事はできない
    2.過去に戻って、どんな努力をしても、現実は変わらない
    3.過去に戻れる席には先客がいるその席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ
    4.過去に戻っても、席を立って移動する事はできない
    5.過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ

    めんどくさいルールはこれだけではない
    それにもかかわらず、今日も都市伝説の噂を聞いた客がこの喫茶店を訪れる

    喫茶店の名は、フニクリフニクラ

    あなたなら、これだけのルールを聞かされて
    それでも過去に戻りたいと思いますか?

    この物語は、そんな不思議な喫茶店で起こった、心温まる四つの奇跡。

    第1話 22年前に亡くなった親友に会いに行く男の話
    第2話 母親の葬儀に出られなかった息子の話
    第3話 結婚できなかった恋人に会いに行く男の話
    第4話 妻にプレゼントを渡しに行く老刑事の話

    あの日に戻れたら、あなたは誰に会いに行きますか?
    内容(「BOOK」データベースより)
    愛する人を想う気持ちが生み出した、不器用でやさしい4つの「嘘」。「過去にいられるのは、コーヒーが冷めるまでの間だけ」不思議な喫茶店フニクリフニクラにやってきた、4人の男たち。どうしても過去に戻りたい彼らの口には出せない本当の願いとは…?
    著者について
    川口俊和(かわぐち・としかず)
    大阪府茨木市出身。1971年生まれ。元・劇団音速かたつむり脚本家兼演出家。代表作は「COUPLE」「夕焼けの唄」「family time」等。本作の元となった舞台、1110プロヂュース公演「コーヒーが冷めないうちに」で、第10回杉並演劇祭大賞を受賞。小説デビュー作の『コーヒーが冷めないうちに』は、2017年本屋大賞にノミネートされた。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    川口/俊和
    大阪府茨木市出身。1971年生まれ。元・劇団音速かたつむり脚本家兼演出家。代表作は「COUPLE」「夕焼けの唄」「family time」等。本作の元となった舞台、1110プロデュース公演「コーヒーが冷めないうちに」で、第10回杉並演劇祭大賞を受賞。デビュー作の『コーヒーが冷めないうちに』は、2017年本屋大賞にノミネートされた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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著者プロフィール

大阪府茨木市出身。1971年生まれ。小説家・脚本家・演出家。舞台『コーヒーが冷めないうちに』第10回杉並演劇祭大賞受賞。同作小説は、本屋大賞2017にノミネートされ、2018年に映画化。川口プロヂュース代表として、舞台、YouTubeで活躍中。47都道府県で舞台『コーヒーが冷めないうちに』を上演するのが目下の夢。趣味は筋トレ、サウナ、シーシャ。モットーは「自分らしく生きる」。

「2023年 『やさしさを忘れぬうちに』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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