アドラー博士の子どもを勇気づける20の方法 (サンマーク文庫 G- 109)
- サンマーク出版 (2008年7月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763184634
感想・レビュー・書評
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アドラー心理学では、原因でなく目的重視。過去は変えられないが未来は変えられる。頭痛で学校に行きたくないんじゃない。学校に行きたくないから、頭痛という手段を使う。
仲間の輪にいたい人間の欲求。人の役に立ち、嬉しくなり、勇気が出る。
勇気はつけるじゃなく引き出す。子は植物。人が代わりに育つことはできない。環境を整える。それで勇気が出る。
環境整備は役に立っていることを教える。協力し合って成り立っている。思うことではなく、行動が勇気だと教える。
1️⃣元気にいるだけで嬉しいと思う
2️⃣問題ある子でも無条件尊敬・信頼
裏切られ続けても 子と対等な立場
3️⃣1人前として扱うと勇気が出る詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
教育問題や育児問題の解決策をアドラー心理学の観点から探っています。子供に自信を持たせ、自分が大好きな人間にさせるためのヒントがつまっています。
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アドラー心理学の本は何冊か読んだが、これは子育てに特化し、なおかつ実践的なアドバイスをまとめている。読みやすく、分かりやすくていい。
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アドラー心理学の概念「勇気づけ」に基づいて、子供を勇気付ける20の方法をまとめた本。
先日読んだ本にアドラー心理学の事が書いてあって、ほめて育てる子育て、しかって育てる子育て、これは方法は違ってもどちらも子供を支配している方法。アドラー心理学では子供も大人も対等な立場として「勇気づけ」という方法をとると書いてあって、まーほめるもしかるもアプローチが逆なだけで同じって事はわかるけど勇気付けってなんじゃらほい?と思ったものでもう少し読んでみようと読んでみた。
読んで感じたのは、アドラーはオーストラリアの心理学者らしく多分原文は英語なので、「勇気づけ」って訳してるけどつまりは該当する日本語がないんじゃないかな。。言ってることはなるほど、と思ったけど「勇気づけ」ってのがピンとこないワーディングだと思う。
一番現してるところかなと思ったのは、勇気づけというのはないものを与えるのではなく、もともともっているものを上手く引き出すということ、支配の関係ではなく協力の関係を目指すというところ。
その子が持っているいいものを引き出すよう協力する、援助する、みたいな事かな。
20の方法についてはそれぞれなるほど、そのように接すればいいんだなーと思った点があった。しかし、いつもそう接するのって難しいよな(汗)
子供自身にまかせるのが一番、そうわかっていてもつい手を出しちゃったり、そういつも子供のテンポにあわせられないよ~とほほーだったり。
色んなケースが書かれてるけど総じて言えるのは、子供に対するその態度、言ってることは、自分が人として尊重してる人に普通にする事?って考えてみれば、アドラー的(笑)かそうじゃないのかわかるのかなと思った。
まー、そうできない場面も多々あるでしょうが、心にはとめて置こうと思う。というか、子供だけじゃなく周りの人に対して、ね。
そういう事が普通にできれば、子供に対しても多少そういうやり方ができるようになるんじゃないだろうか。
まあ、うちの息子はまだ天使の3歳児なのでそもそも別に困っちゃいないんだけど、これから先だよねえきっと。
アドラーの勇気づけのポイントは「仲間のために」「自ら決心してやる」「考えることでなくて実際に実行する」「共同体に役立つ」の4つだそうだ。
「自分で自分のことを決められて、社会に役に立つ人になる」
そうだなー、これが子育てのゴールだよね。
最近、息子にお手伝いを頼むとすんごい嬉しそうに「次は?」って聞いてくる。
別にやってる内容が楽しいわけじゃなくて(って、まあ、そういう場合もあったりするけど)、自分が役に立ってる、おかあさんが喜んでくれた!ってそれが彼にとってとても嬉しくて楽しいことなんだねえ、と見てて思う。
別に人を喜ばせるといいことだとか、人の役に立てるって嬉しいよ、とかそんなん教えた事なんてないけれど、こんなに小さくても教えたりしなくても、ちゃんとそういうものをもう持ってるものなんだなーと思うと何だかシミジミする事がある。
本当は皆、そういうものをちゃんともともと持って生まれてきてるんだね、きっと。