秘すれば花

著者 : 渡辺淳一

• サンマーク出版 (2001年7月1日発売)

感想・レビュー・書評

[gurinoriさんの感想 · 2011年2月23日]

風姿花伝。いろんな方の解説を読むとおもしろいです。
『風姿花伝』の補助として。
―稽古は強かれ、情識は無かれ－
「情識」という言葉を
「強情、客観性のない自分勝手」とした解釈にはっとさせられました。
芸事の大事は東にも西にも「稽古」なのだと。ストイックな努力は美しい♪

ー上るは三十四,五までの頃、下るは四十以来なり－
私にとって今からの10年が人生の上り坂。
一生懸命登りたいと思います

[luntaroさんの感想 · 2010年2月21日]

風姿花伝を非常に分かりやすく解説してくれている本です。当時の政治状況や処世術に絡めた話が多く演技論とか技術面の解説は薄め、というのは若干意外でしたが、著者の経歴や年齢を考えるとそうなっちゃうんでしょうーねー。
風姿花伝の本文引用も少ないのでがっつり読みたい方は別の本をどうぞ。

著者プロフィール

1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒。1970年『光と影』で直木賞。80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞受賞。2003年には菊池寛賞を受賞。著書は『失楽園』『鈍感力』など多数。2014年没。

「2021年 『いのちを守る 医療時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」