「原因」と「結果」の法則

  • サンマーク出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (95ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763195098

感想・レビュー・書評

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  • 20代で買った一冊。通勤中に車内広告を見て、本屋で手に取ったのを覚えています。将来への期待と不安。理想と現実のギャップ。心の拠り所を求めていたんでしょうね。あれから20年が経ち、とてもこの本に書かれているような崇高な人間にはなれていませんが、平凡ながらいま幸せであることは確かです。私の理想が私の未来を予言するものなのであれば、いまは若かりし頃の理想のなかで暮らしているんでしょうね。そして、これから先はできるだけ楽しい夢を見ていきたいと思います

  • 『朝に想い夜に省みる』でジェームズ・アレンを知ってから、ずっと読みたいと思っていた名著。この本が長く愛されてきた理由が頷ける、人間の真理を突いた研ぎ澄まされた文章だった。ただ訳は「ですます」調より「だ・である」調の方が内容が腹落ちする気がした。原文も読んでみたい。

  • 原因自分論の原点

    聖書的

    環境は思いから生まれるものである

  • 最近、全く関係ないジャンルでも「人は鏡」という言葉に出会うことが多い。本書の、内面が環境を設計するというのはこういうことなのかも。

  • 自己啓発本のなかでも古典的な本。環境が人を作るのではなく、人間の内側にある心が結果を作る。運は介在しない、だからこそ心を正しく清く持とう、という内容。

  • ジェームズ・アレンによる、世界で一番有名な自己啓発本。メッセージはシンプルかつ抽象的であるために汎用性が高い。
    今、世にある自己啓発本は殆どこの本がベースにある、と煽られているが、あながち嘘ではないと思う。それぐらい抽象的。
    故に何が言いたいかよく分からないが、一言で言うと「あなたがいる環境は、あなたの心を反映したもの。そこに恣意的な介入や運の要素は全くない。だから心を正しく持とう。」ということで理解した。
    読んで毒になる本ではない。

  • 本書の内容はさておき、本のカバーが素晴らしいと思う。鮮やかな萌黄色で、少し皴っぽく、しかし丈夫に加工されている。また、タイトルの白色にも若干パールのような艶が施されており、光に反射させると美しい。中の紙は、少しでも本に厚みを出すためなのか、それとも耐久性を考慮しているのか、厚くて丈夫な紙が使用されている。包装は立派なのだが、中身は個人的にあまり合わなかった。

    以下、本書より抜粋。
    「不注意な人間、無知な人間、怠け心をもつ人間は、表にあらわれた『結果』だけに目を奪われ、その背後に存在する『原因』を見ようとしないために、あらゆる成功を、幸運、運命、あるいは偶然などという言葉で片付けようとしています。」

  • 「思いが現実になる」というのは、ナポオレン・ヒルが言いましたが、
    源流はジェームズアレンにあります。
    「思う」ことには、「すること」や、「したいこと」、「考えること」が含まれています。
    よって、「思いが現実になる」ことは「真理」に限りなく近いと思います。

    今の自己啓発書もビジネス書と言われるものも、この縛りで全てを語っています。
    しかし、未だに、「思いが現実になる」ことは、科学的に証明されていません。
    それは、なぜでしょうか。

    多くの書が、「こうしたから、ああなった」と原因と結果で説明していますが、
    それはあくまで、その人の個人の経験から導きだされたものです。
    原因と結果で、語ることは非常に難しい。

    成功本というものを、読み漁っても、一向に成功しないのは、
    原因と結果の論理に当てはめているからです。
    この邦訳は、「原因」と「結果」になっていますが、
    正直、アレンの意図しているものとは、違った解釈をしてしまうと思います。

    成功経験を一般化する手法は、現実的ではありません。
    なぜなら、その人の「思い」が、「現実」になるからです。
    その人は、決して自分ではないからです。

    今でも多くの啓発書が誕生しているのは、
    「思いが現実になる」ということを、言葉や論理で証明したり、
    表現したりすることが、不可能もしくは非常に難しいことの証明です。
    大事なことは、自分で「思う」ことのみ、「現実」になるということです。

    思いが実現することの言語化は、
    ある種の「感覚的なモノ」と言ってもいいかもしれません。
    その思いを他人に語ると、なぜか、思いの効力が消えるという特性を持っています。
    そうでなければ、これほど、世の中に自己啓発書が溢れていません。

    これからも、多くの自己啓発書籍が出るでしょうが、アレンを超えるものは、出ないでしょう。
    それは、何度も繰り返しますが、
    思いが実現することを、証明するのが、「思い」の特性である、言語化できないからです。
    よって、「思い」は、あくまで、自身が考え出さなくてはいけません。
    その「思い」を考えだす上で、非常に参考になるのが、アレンの書だと思います。
    あくまで、参考です。オリジナルの「思い」を作り出すのは、自分自身です。
    非常にシンプルな書ですが、やはり奥が深いと思います。

  •  心は、創造の達人です。そして、私たちは心であり、思いという道具をもちいて自分の人生を形作り、そのなかで、さまざまな喜びを、また悲しみを、みずから生み出しています。私たちは心の中で考えたとおりの人間になります。私たちを取りまく環境は、真の私たち自身を映し出す鏡にほかなりません。 ジェームズ・アレン

    最初のページにこう書いてあり、本の内容がこの1ページに集約されている。「どういうこと?」と気になった人は一読をオススメする!

  • 恐怖や疑いに満ちた思いは、優柔不断で臆病な生き方として、つづいて、失敗や困難に満ちた環境として姿をあらわします。p.38

    いっぽう、気高い思いは、自制の利いた穏やかな生き方として、つづいて、平和にあふれた静かな環境として姿をあらわします。清らかな思いは、そのすべてが慈愛と思いやりに満ちた生き方として、つづいて明るい快適な環境として姿をあらわします。p.39

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著者プロフィール

1864年、イングランド中部レスターに生まれる。家業は靴下編み工場だったが、15歳のとき渡米した父親が亡くなり、学校を退学して自らも靴下編み工場で働く。17歳のときに父親の蔵書だったシェークスピアに没頭。その後、労働以外の時間をすべて読書にあて、エマーソンやトルストイを読みふける生活を続けた。25歳の頃、故郷のレスターからロンドンに移り、個人付き秘書として働きながら、執筆活動を始める。1902年、雑誌「The Light of Reason」を立ち上げ、その編集にあたるのを機に執筆に専念。29歳でリリーと結婚。ロンドンからイルフラクームに居を移し、生涯ここで暮らすことになる。1912年に48歳で亡くなるまで、本書をはじめ19冊の著書を刊行。後の世界に広範な読者をもつ。

「2019年 『人は考えたとおりの人間になる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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