生き方―人間として一番大切なこと

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著者 : 稲盛和夫
  • サンマーク出版 (2014年7月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763195432

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生き方―人間として一番大切なことの感想・レビュー・書評

  • 松下幸之助氏の『道をひらく』然り、或る道を極めると宗教論的達観に行き着くのかもしれない。現に稲盛氏は仏門を叩いている。京セラやDDIの創業、JALの再建などその卓越した経営手腕は然ることながら、自身の持つ強烈なカリスマ性もそうした宗教的思想から醸し出されるものなのだろう。

    稲盛氏の語る生き方は非常にシンプルだ。強い志を持ち原理原則に忠実に利他精神で高みを目指す。明瞭ながら行うは難し、故に本質を突いている。

    一般論として大物経営者は若かりし頃はそれこそ狂人と変わらぬ態度で経営拡大に邁進するわけだが、後年聖人君子として崇め祭られ当人もそれを良しとする傾向になりがちである。稲盛氏自身も例外ではないであろうから(一方新卒時の邪念に溢れたエピソードは人間味があり相当好感が持てる)曇りなき人物として神格化すべきではないと思うが、尋常ならぬ実績を残した人物の至言として嚙み締めていただきたい。

  • 原理原則
    人間として正しいこと

  • 私個人的には、なんで多くの日本人は一生懸命働いているのに、豊かさを感じられないか、
    長い間、疑問に思っています。

    稲盛氏の言葉を引用します
    「日々の仕事を精魂込めて一生懸命に行っていくことがもっとも大切で、
    それこそが魂を磨き、心を高めるための尊い「修行」となるのです。」

    労働の大切さを諭していますが、私自身海外で働いている経験もあるので、
    いろんな国の労働観を実際見てきていますが、日本人が一番真面目に働いている印象があります。

    所得を指標にすると94年に世帯所得は640万になりました。
    それが15年には480万になっています。25%の減少です。
    多くの識者が指摘しますが30年には世帯所得が300万近くなると言われています。

    一方名目GDPは増えています。16年度には名目GDP537兆円になっています。
    それを政府は「日本再興戦略2016」で名目600兆円にしようとしています。
    アメリカ並みの一人当たりにGDPにしようと躍起になっています。

    おかしいと思わないでしょうか?GDPは増え続けているのに、所得は減る。
    また、これから人口減少の加速化(30年1億116万 16年比20%の減)、
    生産年齢の大幅な減少(15年で1300万減少)が起こります。

    所得の増加云々は企業の再分配によるものですが、
    上記の変化から、これから、もっと仕事上で効率性を求められます。
    つまりストレスが増えます。
    しかし、一生懸命やっても給与は増えない状況が、多くの人に確実に訪れます。

    正直言うと、今までも頑張っても所得に結びつかず、
    これから、もっと頑張っても、所得が減るという、その社会状況がおかしく、
    日本人の労働=美徳、そして「一生懸命働く」という倫理感自体を私は改善した方がいいと思います
    つまり、もう、すでに一生懸命やっているのに、なんで、
    もっと一生懸命やるのか、カラダ、精神が壊れてしまうんじゃないかと思います。
    今の日本社会のあちこちで、その軋みが出現しているように思います。

    たしかに、私自身も豊かな心を修養するのは、大事だと思いますが、
    生活がどんどん貧しくなっていく方が、もっと問題だと思います。
    頑張って、工夫すれば、良い結果が出るならば、
    多くの日本人は、豊かさを既に享受しているはずです。
    今の社会の閉塞感が、まさにそういう所から出てきていると感じます。

  • 念ずれば花開く、うんうん「思いの強さを何度も説いたから成功した」…高名な経営者の俺様論に不穏な空気。35歳未満で読めば仕事に打ち込む!と洗脳されただろう。仕事してる自分の姿が家族の喜びに繋がる!みたいな。本書に社員の幸せ、育成、他人との関わり、友人、家族、近隣は無い。最後は仏門?彼の生き様をひとつの創作として読むと、あくまで感想として仕事に没頭することで他の全てから目を背けていたと思えてやまない。

  • ・人格=性格+哲学

    ・「すさまじく思う」ことが大切。

    ・すみずみまで明瞭にイメージできたことは成就できる。

    ・判断の基準はつねに、自分の胸に手をあてて
     「人間として正しいかどうか」におくべき。

    ・おのれの才を「公」に向けて使う。

    ・心を高めるとは、生まれた時よりも少しでも美しい心になって死んでいくこと。

  • 生まれた時より良い魂で死ぬこと。
    地位や名声、お金はあの世には持っていけない。あるのは魂のみ。だから魂に磨きをかけることが生きる意味。昨日より今日、今日より明日、良くなること。

    人として正しいことをする。
    稲盛さんも経営は素人であった。素人の時に、何を判断基準にするか考えたら、「人として正しいことをする」であった。小さい頃に親や先生から教えられ、大人になると忘れてしまう「嘘をつかない、人に親切にする・・・」そういう原理原則が何においても大事。

    楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する。
    イメージを抱ければ実現するのみ。例えば、稲盛さんは、まだ携帯電話がない頃、携帯電話の電気料金メニューまで想像できていた。

    「世のため人のために尽くす。」「足るを知る。」これに尽きる。

    でも忘れてしまうんだな。

  • 仕事の結果=考え方×熱意×能力
    単純だが、この言葉が仕事を始めていく上で、一番重要となる言葉であると感じた。
    仕事を始める前に読むことでマインドセットできる要素がたくさんあるが、1年前後、自身の振り返りとして読むにも最適な本だと思う

  • 人としてどう生きるかの軸が決まる本♪

  • この本は人間の本質的な生き方を学べる本です。特に日本人が日本人から学ぶ最良の本の一つでははいかと思います。
    沢山の学びがありますが、今の自分に刺さる三つの学び。

    1、人生、仕事の結果=考え方×熱意×能力
    これは漠然と感じていた事と式が合致した衝撃だ。今まであった成功体験を継続して重ねる人にはこの式がぴったりあてはまる。

    2、なんまん、なんまん、ありがとう
    何についても、誰に対しても、いい時は勿論悪い時もありがとうと感謝し、正しく生きようと努める。
    どうしても苦しい、理不尽に感じる事に対して、恨みつらみが出てしまうが、困難は成長への糧だと発想を変える方が現実を乗り越える力になる。

    3、利他の心
    社会人は「してもらう」側から「してあげる」側に立ち周囲に貢献するという考えを常にもつ。「してもらう」立場でいる人間は、足りない事ばかりに目がつき、不平不満ばかりを口にするというのは会社にいて、職位に限らずあることだ。
    不足していることは自分達で努力し獲得していかなければいけない。

    成功を収めた人達は共通して人間の原理原則を理解し、努力し続けているのだなと実感した。

  • 敏腕経営者の稲盛和夫さんの生き方についての本。

    終始感じたのは、稲盛さんの仏教という宗教観が色濃く出ているということ。もちろん人の宗教の自由はあり、それぞれが尊重されるべきである。

    しかしそういった観点から、賛同できる点できない点もある。

    稲盛さんにとって生き方は「魂を磨く」という点である。人生という宇宙や世界ベースで考えると小さなもので死んでしまったら地位や金は何もなくなってしまうのだから、次に持ち越される魂を磨くべきであるという論理である。

    そしてその生き方は経営者として結果的にどう繋がっているかというと

    人間として正しくある

    という、そこの一点のみである。人として正しい選択、意思決定をし続ければ長期的なプラスマイナスの総和はプラスになるということである。

    逆の例として、人として正しいことをしていない場合はいずれその利益が損に変わるということがある。

    ここで稲盛さんが提示する
    人生の結果を導く方程式がある。

    結果=考え方×情熱×能力である。

    能力は持って生まれたもの
    情熱は後天的に身につけられるもの
    考え方は生きていく上で磨かれて行くもの

    この【掛け算】式であることで結果は現れる。考え方はマイナスになりうることもあるので、稲盛さんは人として正しくあれ、と言う理由である。

  • 今更ながら読了。さすがに120時間の講義を受けた身にとっては新しいことはない。良い復習になりました。

  • 楽観的に行動し、悲観的に計画し、楽観的に実行することが物事を成就させ、思いを現実に変えるのに必要。
    利を得るにしても人間として正しい道でなくてはならない。

  • カリスマ経営者として大変著名な方であり、実積も申し分ありません。

    でも根底に流れているのは、宗教や自然の摂理を大切にする魂で、これがなければ正しい事業は進まない、とのお考えでした。

    以前読んだプロ麻雀師の桜井章一さんの「負けない技術」という本にも「必要以上に勝とうとすると、必ず最後は負ける」と書いてあったのを思い出しました。

    偉人はそういう風に達観できるのかなぁ。

  • この本を読み進めていくうちに、何かの雑誌で田原総一朗が経営者とのインタビューで「稲盛さんは宗教だからな」という発言を思い出した。正直、私は宗教が苦手である。とはいえ、この本で語られる我々日本人に哲岳、道徳と呼ばれる分野の必要性は理解出来る。かつて日本資本主義の父と呼ばれた渋沢栄一は、道徳と経済は合一しなければならないという理念のもと、論語の精神を取り入れようとしたのは有名な話だ。幕末から明治にかけて猛烈に世界へ追いつこうとした姿は、戦後の日本が富を求めていく姿に似ているのかもしれない。時代は異なっていても偉大な経営者は同じ危機感を抱いたのかもしれない。稲盛氏は自分の哲学を極め、それを実践され、さらには本当に宗教家(僧侶)になってしまわれた。そこまで意思を突き通す精神力はさすがである。そんな稲盛氏も社用車を私用に使おうとして奥さまに諫められるエピソードが微笑ましい
     この本が語る重要なポイントは極めてシンプルだ。「自分の哲学を持ち、それを突き通す」だろう。その哲学として稲森氏は仏教を選んだ。私の空っぽの心に何を入れていくのか。それが問題だ

  • 人間として正しいことをするという稲盛哲学が貫かれた本。世の中に様々なビジネス書や自己啓発本があるが、この一冊にそのすべてが凝縮されていると思う。

    単純なことですが、これを実践するのが、人生難しい。稲盛さんの生き方に心底憧れます。

  • 年始のちょっと時間があるときに読んでみた。色んなビジネス書や自己啓発本にも出て来る、人生哲学の古典(かと思っていたら2004年の本。意外と新しい)。稲盛氏と京セラという会社を私が知ったのは2003年。大赤字を抱えていた近鉄バファローズの買収先として名前が上がったときだ。懐かしい。そして巡り巡って今大阪ドームは京セラドームなのだから面白い。
    書かれていることは当たり前。しかし、実行するのは難しいことばかり。「利他」という概念を稲盛氏はよく話すが、それを心の底から実践していく事のなんと難しいことか。
    仏門に入っていたことは知らなかった。文体から仏教的な匂いがするのはそのためか。一度俗世から離れて想いを巡らし修行する時間を持つと、人生の見え方は変わるのかもしれない。
    人生80年を、社会に出るための20年・世のため人のために尽くす40年・この世を離れる準備をする20年、と考えるのは個人的にはとても感銘を受けた。シンプルだが、心に響くものがある。

  • 京セラや第二電電(現・KDDI)を設立された稲盛和夫氏の著書.

    人として正しいことを常に考えて行動する.
    小学生でも知っているようなことでも,意外とできないのが人間ですよね.

    印象的だったのは「第4章 利他の心で生きる」の中の話.
    携帯電話事業に参入する際,別の会社も参入に名乗りを上げ,周波数の関係から同じ地域ではNTT意外では1社しか営業できないという制約があったため,その新規参入の企業と事業区を分けなくてはならなかった.
    事業の収益性を考えれば,人口の多い首都圏を取らなければいけなかったが,どちらの会社も引かず,このままでは国内の携帯電話事業が成長しないと考えた著者は首都圏と中部地方を相手に譲り,自分たちは地方を担当することにしたそう.

    日本の成長を考えて,自分たちの利益が減るリスクを負うなんてできるだろうか.
    この行動は本当に尊敬する.

    他にも印象的だったことたくさんありますが,多すぎるので箇条書き.
    ・細心の計画と準備なくして成功はありえない
    ・努力を積み重ねれば平凡は非凡に変わる
    ・人間の3タイプ,可燃性・不燃性・自然性
    ・リーダーには才よりも徳が求められる
    ・心を磨くために必要な「六つの精進」
    ・「他を利する」ところにビジネスの原点がある

  • -新卒で入った会社を辞めた時、一番かわいがってもらっていた上司にもらった一冊。ずっと読もう読もうと思って読めなかったが、風邪引いて時間ができた隙に読んだ。
    -確かに説教くさい感はある。決めてかかる感じの言い回しは俺の嫌いな大人像とかぶってしまう。そして謙虚さの中に自己顕示欲が見えてしまうのがどこか悲しい。「昔の人だ」と読むのを辞めてしまう人がチラホラいるのはそうゆう理由な気がする。
    -ただ学ぶことが多かったのも確か。
    -「人として正しいことをしなさい」自分が生まれてきた世界とこなかった世界があって。人類全体の幸福度の総和が、生まれてきた世界の方が低いのであれば、もし世界に負の影響しか与えていないのであれば、その人の価値というのは負になるのではないか。例え自分の幸福度が正だとしても。これは自分が強欲になってるなーと思った時には思い出そうとしている考え方。
    -「功績にはお金で報いればいい、人格の高潔な者こそ高い地位に据えよ」元は西郷隆盛の言葉らしいけど。優秀なプレーヤーと優秀なリーダーの明確化を言い得ている。
    -「臆病さ、慎重さ、細心さに裏打ちされていない勇気は単なる蛮勇にすぎない」ビビらないということとリスクを取れるということは違う。要は、ビビってることを受け入れて、どこまでその回避に準備できて、最終的にgoが出せるか。

  • 説教臭くて嫌い

  • 「人はなんのために生きるのか」
    著者は「魂を磨くこと」と定義されてます。
    中村天風さんも命の本質は魂(気)と言われてます。
    「身体」を鍛える。
    「精神」を鍛える。
    観念できるものは鍛えることができますがなかなか「魂」を磨くのは難しいです。

    著者は魂を磨くには懸命に働くことだと仰ってます。
    仕事に没頭することが精進となると。
    「仕事の結果=考え方×熱意×能力」
    1日1日をド真剣に生きることが魂を磨くことになります。

    「思いを実現する」
    ナポレオンヒルも中村天風さんも仰ってます。
    凄まじく思うことで現実になる姿がカラーで浮かぶくらいに思わないといけません。

    「有意注意」とは自分の意識を意図的に凝集させることだそうです。
    中村天風さんの教えに「有意注意の人生でなければ意味がない」とあります。
    潜在意識に問題意識があれば何事も見逃さないということです。

    著者は「6つの精進」を勧められてます。
    「努力」「謙虚」「反省」「感謝」「善行 利他行」「感性的な悩みをしない」
    これは人生の指針になります。

    著者は「運命」と「因果応報」が人生の縦糸と横糸と仰ってます。
    「運命「には抗えませんが善行を積むことで人生の因果を変えることができます。
    それが魂を磨くということになるのかなと思いました。

  • 真摯、愚直に仕事に取り組む姿勢が大事であるということが読んでいくうちにわかったことだか、働き方も時代によって変わって来るのでは?と考えされられる一冊。

  • 宗教を進めているわけではないが、人間の魂の話が多く、そこについては共感できなかった。(ただし、実際に宗教がなくなって道徳心が失われていると書かれていた。)
    しかし、心の持って生き方には共感できるものがあったし、その通りだと思うこともたくさん書かれていた。
    この本の題名にもなっている「生き方」については、特に仕事に対して得られることが多かったように思える。


    稲盛和夫(いなもりかずお)
    京セラ、KDDI設立。日本航空の会長に就任した。
    国際賞、「京都賞」を創設した。

    「生きていくことは苦しいことのほうが多いものです。労苦とは、おのれの人間性を鍛えるための絶好のチャンス。試練を「機会」としてとらえることができる人ーそういう人こそ、限られた人生をほんとうに自分のものとして生きていけるのです。」
    「昨日の努力に少しの工夫と改良を上乗せして、今日は昨日よりもわずかならがらでも前進する。その、よりよくしようという姿勢を怠らないことが、のちに大きな差となって現れてくる。けっして通い慣れた同じ道は通らないということが、成功に近づく秘訣なのです。」
    「どんな遠い夢も、思わない限りはかなはないし、そうありたいと強く心が求めたものだけお私たちは手に入れることができる。そのためには潜在意識に染み込むまで、思って、思って、思い続けるー夢を語ることは、その行為の一つである。夢を描き、創意工夫を重ね、ひたむきに努力を重ねていくことを通じて、人格は磨かれていくからです。」
    「何事も「言うは易く行うは難し」で、実行していくのは容易なことではありません。それだけに原理原則は、それを強い意志で貫かなくては意味がない。原理原則というものは正しさや強さの源泉である一方、絶えず戒めていないとつい忘れがちなもろいものでもあります。だからこそ、いつも反省する心を忘れず、自分の行いを自省自戒すること。また、そのことさえも生きる原理原則に組み入れていくことが大切なのです。」
    「物事をなすのは、自ら燃え上がり、さらに、そのエネルギーを周囲にも分け与えられる人間なのです。けっして、他人から言われて仕事をする、命令を待って初めて動き出すという人ではありません。言われる前に自分から率先してやりはじめ、周囲の人間の模範となる。そいういう能動性や積極性に富んでいる人なのです。「仕事を好きになる」「好き」こそが最大のモチベーションであり、意欲も努力も、ひいては成功への道筋も、みんな「好き」であることがその母体になる。どんな分野でも、成功する人というのは自分のやっていることに惚れている人です。仕事をとことん好きになれ。それが仕事を通して人生を豊かなものにしていく唯一の方法。」
    「日本人は道徳について何も教えられていない。昔から、そういった生きる指針となる哲学というものを人々に教えてくれていたのは仏教やキリスト教に代表される宗教でした。科学文明の発達に伴い、こうした宗教はないがしろにされてしまいました。哲学者の梅原猛先生が「道徳の欠如の根底には宗教の不在がある」といっているが、とくに戦後の日本社会では、戦前の国家神道を核とした思想統制の反動から、道徳や倫理がふだんの生活や教育の場から排除される傾向が強まった。「個性教育」を重視するあまり、人間として身につけるべき最低限のルールやモラルをきちんと教えない。まだ心身ともに成長過程にある少年期にこそ、「人間としてどう生きるべきか」を学び、じっくりと考える機会を与えることが必要なのではないでしょうか。

  • 稲盛和夫氏の説く,人生哲学.稲盛さんに興味があったのでずっと読んでみたいと思っていた一冊.
    京セラ,KDDI,最近ではJALの再建と,数々の偉業を成し遂げてきた経営者の秘密とは何なのかと興味深かったのだが,経営の神様が繰り返し説くのは,「人として正しいことをする」というシンプルなメッセージだった.
    「なんだ,そんなことか」と拍子抜けする一方,「そうだ,これか」と目の覚める思いも同時に覚えた.

    最近,宗教について考える.何故人は宗教を求めるのか.その一つの答えは,「人生で迷った時に,これが正解だと信じる根拠が欲しい」のではないかと思う.
    こと,経営者は迷う場面が多い.そんな時,「人として正しいことをしなさい」という稲盛氏の言葉は多くの経営者の心を支えてきたのだろう.
    この言葉は単純明快で,且つ否定する隙きがない.故に,「正しそう」に見える.だからこそたくさんの経営者,社会人の心を捉えるのではないか.

    この本は自己啓発本とは一線を画しているように感じる.
    執筆技術という観点で見れば,「自分の失敗談を話して読者との距離を縮める」とか,俗に言う自己啓発本とあまり変わらない.
    でも,印象が全然違う.何というか,下心や自己顕示欲がないっていうか,聞いてて素直に心に沁みる.
    これは面白い.何故だ?まるで説法のようだ・・・と考え,ああ,と膝を打つ.
    そうだ,稲盛さんはお坊さんでもあるのだ.

    というわけで,お坊さんに「社会人が働く上で大切にすべきこと」を,実践を踏まえて説かれているのだ,と理解すると全てが腑に落ちた.

    また,1つ疑問.例えば,「途中で諦めるからできないのだ.できるまでやるのだ」と稲盛さんが説けば,「そうか,さすが経営の神様」と思う.
    が,ふと気づく.これと同じこと,ワタミの社長も言ってた.そして,ブラックと散々叩かれた.この違いは何なのだろう.
    コンテクストが異なるという点もあるけれど,この言葉だけ単体で見れば,2人は同じことを言っている.なのに世間の評価は180度異なる.不思議だ.

    良くも悪くも「稲盛教」の経典.数年後,また読みたいと思う.

  • ◆きっかけ
    『鏡の法則』p64でおすすめの本として挙げられていた6冊に入っていて。2016/10/20

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生き方―人間として一番大切なことの作品紹介

刊行10年目にして100万部を突破した、不朽のロング・ミリオンセラー!二つの世界的大企業・京セラとKDDIを創業し、JALを再生に導いた「経営のカリスマ」が、その成功の礎となった「人生哲学」をあますところなく語りつくした一冊。夢をどう描き、どう実現していくか?人間としてもっとも大切なこととは何か?--サッカー日本代表の長友佑都選手、野球日本代表監督の小久保祐紀氏などトップアスリートも座右の書としてその名を挙げる、「究極の人生論」。

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