本質を見抜く「考え方」

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  • サンマーク出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763197979

作品紹介・あらすじ

正しい「ものの見方、考え方」というのは、できるだけいろいろな立場や視点からものごとに光を当て、曇った眼鏡や色眼鏡、歪んだレンズでものごとを見ないようにすることから始まります。そのために何が大切かというと、すでにできあがっている他人の考え方に染まらないで、いかに「自分の頭」で考えるかということです。日本が誇る国際政治学者が初めて明かした、世の中の「真実」に迫る実践的思考法!「ほんとうのこと」を正しく判断するための「ものの見方、考え方」。

感想・レビュー・書評

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  • ハウツーの解説もしてくれてますが、彼の思想も覗かせます。
    他にも、イギリスで体験したエピソードが盛り込まれていたり、田中角栄・キッシンジャーのエピソードが盛り込まれていたり。
    私には面白く読めましたが、ハウツーとしては魅力がイマイチで、人を選びます。

  • ◯問い
    どうすれば本質を見抜けるようになるか

    ◯答え
    ・本質は目に見えないもの
    ・目に見えるものを手がかりに「ああなれば→こうなりやすい」に当てはめる。

    ◯根拠
    ・歴史は繰り返されており、物事の本質は大きくは変わらないから。

    ◯やること
    ・思い込みなく物事をありのまま見る
    ・肯定と否定、過去と未来で考えて視野を広げる
    ・時事ニュースとか色んな場面で上の考え方を繰り返し、「ああなれば→こうなりやすい」の精度を上げる。

  • 欧米人は、一神教の影響を受け、魂の世界(ミッション)と日常生活(ゲーム)を分けて考える。レンガの家を建てるように分解して考える。また、征服できない敵は、体制内に取り込み、洗脳しようとする。

  • 友人の勧めで。
    ○むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをゆかいに、ゆかいなことをまじめに(井上ひさし)
    ○歩きながら(言葉にしながら)考える
    ○3つのセオリー「動あれば反動あり」「慣性の法則」「鹿威し」
    ○明・浄・正・直

  • 物事の本質を捉える本かと思ったら、どちらかというと筆者の他人の考えと違うところを紹介するような本だった。筆者のその考え方を通じて、マスコミや周囲に惑わされない考え方を学ぶって感じ。

  • 今まで読んだ本と少し変わった視点での考え方の本(国際政治や外交などの観点での記載が多い)。参考になった。

    ● いろいろな場面で、自分はどんな人間であり、どんなことを大事に思い、これだけは絶対に譲れないものとして何を持っているか問われる。しっかりと発信することで、自分自身の座標軸を定め、行動に移すことができる。

    ● 自らのオリジナリティは考えを言葉にすることでしか出すことはできない。「考え」に具体的な「言葉」を与える、しかも自分の言葉を与えることこそ、考えるという作業そのものの具体化になる。

    ● あいまいだった考えを、言い切りで仮説をたてることで、考えをはっきりさせることができる。

    ● 何らかの結論を出しておくと、自分の感度が走りすぎたりしているというような弱点に気づくことができる。

    ● 井上ひさし氏
    「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをゆかいに、ゆかいなことをまじめに」


    ● 3つのセオリー
    「作用反作用」
    「慣性」
    「ししおどし」

    ● いつも「異端の哲学」を持って、これは本当に正しいのか、ほかの考えはどうなのかを検討することで、考え方に広がりと深みが出る。

    ● 外交の本質は「早く見つけ、遅く行動し、粘り強く主張し、潔く譲歩する」

    ● どの職業につく人も、「ボランティア」の考えがなくても、自らの仕事、「自分の本分」を貫くことによって、社会貢献を考えることができます。

    ● 国や世の中のあり方は、わが身の問題ととらえる視点を持って、大きく考えるクセをつけることが重要。

    ● 「全員一致したらその決定は無効」。ユダヤ人の大教訓。誰一人真剣に考えていない証拠である。

  • 意識して言葉にしてみるとするか
    情報を英知に

  • 全員一致はまず間違い

  • 必ず言葉にしてみる!考えることが重要。
    とにかく一度、結論を出す!あとでチェック可能。
    難しい話を、優しく言い直す!
    問題を3つの要素に分ける!
    直感が本質であることが多い!保険として論理を持つ。
    全員一致は、まず間違い!

  • アンテナの立て方次第で、同じものでも見え方が変わってくる

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著者プロフィール

1947年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授、京都大学教授を歴任。石橋湛山賞(1990年)、毎日出版文化賞・山本七平賞(1997年)、正論大賞(2002年)、文藝春秋読者賞(1999年、2005年)受賞。専門は国際政治学、国際関係史、文明史。主な著書に『帝国としての中国――覇権の論理と現実』(東洋経済新報社)、『アメリカ外交の魂』(文藝春秋)、『大英帝国衰亡史』(PHP文庫)、『なぜ国家は衰亡するのか』(PHP新書)、『国民の文明史』(扶桑社)。


<第2巻執筆者>
小山俊樹(帝京大学教授)
森田吉彦(大阪観光大学教授)
川島真(東京大学教授)
石 平(評論家)
平野聡(東京大学教授)
木村幹(神戸大学教授)
坂元一哉(大阪大学名誉教授)
佐々木正明(大和大学教授)

「2023年 『シリーズ日本人のための文明学2 外交と歴史から見る中国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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