わが家の母はビョーキです

著者 :
  • サンマーク出版
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本棚登録 : 688
感想 : 116
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  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763198716

感想・レビュー・書評

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  • この本は、統合失調症の母のもとで育った方が描く、母との生活の記録だ。統合失調症の当事者の行動や症状、周りにいる方が受ける影響を見事に可視化している。
    作者が、統合失調症は脳の病気ときいて安心するところが印象的だって。心の病気、おかしい人などといわれるとどうすればいいかわからないが、脳の病気ならは他の病気と同じで対処が可能であると感じるのだろうか。物事の見方が変わることで、精神的に楽になることがあることを学べる本だ。

  • 女性漫画家と統合失調症の母親が現在に至るまでの暮らしをもとに書いたコミックエッセイ
    30年くらい前まで遡るようで、病識のアップデートに至る過程が描かれています

    機能していない家庭環境のバランスを担っていた母親が、統合失調症を患ってしまうところからスタートします
    旧来の病識だと治療に繋がりにくく、どこまでも悪化していく姿には悲しさを感じました
    女性漫画家の方も気の毒ですが、母親側の気持ちを思うと余りにも理不尽に思いました
    本書で一番感動したのは、精神疾患を抱えながら就労していた母親が職場からマジメに働いていて助かっていたと評価されていたことです
    自己判断で断薬して勤めに出てなお、評価されていた勤務態度には母親の人間性が表れていたんだと思います
    言っても仕方ないことなのですが、早期発見早期治療に繋がってさえいれば別の幸せを手に入れれたのではないかと思ってしまいます
    責任感があって愛情深い母親だったと思いました

    女性漫画家の母親はすでにお亡くなりになられており、読み返して人生について考えてしまいました
    他人のモノサシで測れることではないですが、余りにも悲しすぎると思ってしまいました

  • 著者は幼いころから統合失調症の母の面倒を一人で見てきた。その苦労は計り知れない。優しくおおらかな夫と出会えて、本当によかった。困難な状況にある人も安心して生きていける社会になっていければと思った。

  • ユキさんの優しさと強さに心打たれた。
    誰でもできる振る舞いではないと感じた。

  • 統合失調症の一歩手前で自宅療養中の次男坊のために読んでみた。上下巻とも、家族目線で分かりやすかった。

  • 母親が統合失調症を患い、4歳の時からいつも緊張を強いられてきた筆者ユキちゃん。
    本人が一番辛いとは思うが、金遣いが荒い父親は全く助けてくれず、幼い頃から怯えて暮らした様子は壮絶の一言。
    何度も包丁を突きつけられ、ろくに眠れない毎日。
    我慢して、母を支え、真っ直ぐに育ち、漫画家になるという夢も叶えたのは本当に立派。

    理解ある伴侶に恵まれて、その優しさにお母さんともども救われる。家族みんなが笑顔でいられる時間が増えてきているようでよかった。

    文章にするときっと重すぎるのだろう。コミックエッセイという形が暗くなりすぎず分かりやすくとても良かったと思う。

  • 漫画だから面白おかしく描かれているが見えない苦悩は、ひしひしと伝わってくる。
    やはり早期治療していればと悔やまれるでしょうが家族が得た宝は、とてつもなく大きい。
    お婿さんであるタキさんのほのぼの系な性格が中村家に溶け込んでトーシツ幸せライフをおくっていることに気持ちが救われる。

  • タイトルは重いけど、最後はみんな幸せになれて良かった~とほのぼの。困っている人はたくさんいそうだから、きっと同じ思いをしている方の役にたちそうです。支えになる人たちに出会えて良かった。

  • 数年前に購入した本。
    統合失調症についてよく分かる一冊。
    といっても、症状の一例に過ぎないので要注意!
    人によって症状は違うので、偏見を持たないようにしましょう。
    ちなみに2もあります。

  • 総合失調症を理解するのに良い漫画。

    一気に読める

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