朝食を抜くと、なぜ健康になるのか

著者 :
  • サンマーク出版
3.25
  • (1)
  • (2)
  • (4)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 31
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763199935

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 医者でもない、管理栄養士でもない著者が、
    どういう観点(立場)で、この著作を書いたのか、非常に気になりました。

    専門家と呼ばれない人達が、自身の経験を、どう一般化して伝えるのか、個人的に興味があり、この本を購入しました。

    この著作を読んで、この松井氏の印象は、非常によく(誠実さが伝わってきます)、
    内容は非常に丁寧で論理構成もしっかりしていて、
    かつ入念に関連する資料を読み込んで、書かれているだなと思いました。
    体験記を越える内容であると思います。

    この本は、

    慢性疲労症候群を患った松井氏が、
    甲田先生の健康法(1日2食健康法)と出会うことで、
    みるみるうちに回復をした。
    では、その1日2食の健康とは何か?
    なぜ、1日2食健康法を実践すると、健康になるかを、
    わかりやすくエビデンスを散りばめながら説明しています。

    この本で一番面白かった文章は(著作から抜粋すると)、

    「理想の食事をするために、人といっしょに食べなくなりました。それでも幸せだったのです。ところが、だんだん雲行きが怪しくなってきました。人と食卓を囲めないのがさびしい。健康になった。でも今の自分は他に何があるだろう?」(中略)健康そのものが目的では絶対に続きません。「自分は何のために健康になるのか?」そんな、人生の目的がはっきりしていなければなりません。

    本音だなと思います。
    これは、専門家には、なかなか書けないことです。
    Aという方法を行い、Bという結果になる。
    だから、Aをやりましょう!、続けましょう!
    が一般的な健康本のやり方です。
    つまり、健康になることを目的している。

    著者は、健康を目的にしたら、
    続きませんでしたと言っている。
    健康はあくまで、手段であって、
    人生の目的(ワクワクすることでしょうか)がなければ、
    寂しいよって、わかってしまった。

    健康に関心がある人は多いと思いますが、
    自分の人生の目的に関心がある人は意外と少ない。
    つまり、いつまでたっても、真に健康になれないということです。
    健康オタクになってはいけない、健康を手段として、自分の人生を描かないと、
    真の健康は手に入れることはできない。

    結局、著者が言いたいことは、

    「甲田先生の健康法に出会って、健康になった。
    しかし、健康になっても、人生の目的が、
    はっきりしていなければ、真に健康にはなれない」。

    ではないでしょうか。なかなか、面白い本なので、是非、一読を。

松井二郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×