「ネオ漂泊民」の戦後 アイドル受容と日本人

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著者 : 中尾賢司
  • 花伝社 (2014年10月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763407177

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「ネオ漂泊民」の戦後 アイドル受容と日本人の感想・レビュー・書評

  • 著者のブログを稀に覗くので、購入。

    ブログに書かれている通り、流れの途中で急展開。赤軍云々にはあしたのジョーとかあの辺から絡めてなだらかに行ってもらったほうが読みやすかったのでは?突然の急流下りは結構キツイ。

    内容的には奇をてらったところはなくて、いい。うんうんそうだよねと安心して読める。

    かつては地域社会と家庭の共同体内の役を演じればよかったのが、地域社会の共同体が生産の大部分を外部委託することによって消費者の役も演じなくてはいけなくなり、また、外部委託による教育の必要性から生じるモラトリアム期間が発生し、 そして外部委託先から個々人への再度の委託で収入が増大し、収入やそれに類する地位での評価になり、 共同体と家庭で演じる役が減少していった。それは女性性でアイドルや母に象徴されるって話と読んだ。

    高度成長期までのあきらめが、社会変換によってアイドルを愛でるようになり、高度成長期に「もしかして頑張れば報われる?」という層が成人となって、”My revolution”化し、バブル崩壊後に再びあきらめから再度のアイドルを愛でるブームが来たのではないかと思う。

    こういう社会評論の話だと、僕は、過去の心理解析的に読んでしまうところがあるのだけれど、歌なら歌の流行りだけでなくて政策であったり、事件であったり、収入であったりが非常に関連していると考えている。ただ、その時の雰囲気や心理は後になってはわからないのでそれも踏まえて書かれているこの本はとても丁寧だと思う。

    シンギュラリティ以降に起こると考えられる宗教の崩壊は日本への影響はあまり大きくないようにも思うが、新しい思想文化の中心になるものは現在も過去も息づいているものであろうから、社会制度設計の観点も含めてシンギュラリティ後の文化のコアとなるような現在を論じたものが出て来ることを望むし、著者なら書けそうな気もする。だってロックだし。

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「ネオ漂泊民」の戦後 アイドル受容と日本人の作品紹介

アイドルと流行歌から見えてくる「ネオ漂泊民」の実像
日本社会の「成熟」と「喪失」後の“母"を探して

アイドルブームで明らかになった女の近代的自我とサブカルチャーの位相
J-POPのポジティブ志向と同期した永田洋子、その奇妙なパーソナリティ
「ネオ漂泊民」としての日本人がたどった自我の彷徨を、江藤淳の問題意識に発し、
戦後文学と大衆歌謡、そして連合赤軍事件に読み解く――

気鋭の論客が縦横無尽に描く、奇想天外な日本近代史

「ネオ漂泊民」の戦後 アイドル受容と日本人はこんな本です

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