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- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763407757
作品紹介・あらすじ
戦争における「加害」の傷痕
人間にとって戦争とは何か
人が人として生きるとは、どういうことか
七三一部隊に多くの中国抗日活動家を送った罪で特別軍事法廷で裁かれた父――上坪鉄一
日中戦争の戦犯たちの「認罪」の記録は今を生きる我々に何を物語っているのか
感想・レビュー・書評
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父の遺言 戦争は人間を狂気にする。伊東 秀子先生の著書。戦争が人間を狂気にするのか。人間が狂気で戦争を引き起こすのか。狂気の人間が戦争を引き起こすのか。どれが正解なのは誰にもわからないこと。でも戦争のせいで狂気になってしまう人がいることは確かだし戦争のせいで狂気の人間の数が増えることはあっても減ることはない。
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関東軍で戦争を経験した父を持つ人の本。
中国は、戦犯を中国国民が米を食べられない時期にも米を与え、医療などは十分に与えた。それは周恩来の指示の下、厳格に守られた。家族を日本兵に殺された人が多い中、それができたのは、中国人の度量の大きさだと思った。
戦争について考えてくださいとだけ言われ、労働などはさせられない中で、戦犯たちは自らを悔い改め、自己改革、反省をしていった。その結果、日本に戻ってからは洗脳された人々というレッテルをはられる。もはや戦後ではないという日本と戦争の清算をしてきた人々とのギャップの大きさを感じた。帰国後は、日中友好、不再戦を推進する力となったのは、そのような人たちだった。
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