サラ金全滅: 過払い金バブル狂乱

著者 :
  • 共栄書房
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763410399

感想・レビュー・書評

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  • 司法界による陰謀論はありえんやろって感じで笑えた。最高裁が街弁の食い扶持まで心配してくれる訳がないってばw まぁ,反対当事者の主張としてはそうなるのかもしれないけれど。しかし,18年にガラッと変わったみたいな認識は,グレーゾーンを巡る,司法及び立法の長年の過程を全く無視しているように思われる。判例上,利息制限法超過金利の既払い分を不当利得として取り戻せるようになったことを受けて,旧貸金業法にみなし弁済の規定が入ってその潜脱が計られ,みなし弁済の要件を厳格に解釈する判例の集積の中で,いわば最後のとどめとして18年判決がある。みなし弁済を巡る攻防は,ある意味でモグラ叩きだったのが,最後のモグラを叩いたという感じ。もちろん,完全には解決してませんけどね。こういう流れを全部すっ飛ばして,18年判決までは(グレーですらなく)完全に適法だったというのは,あまりに経緯を無視してると思います。サラ金が表に出るべきではない必要悪だという意見には賛同。金貸し全般に言えますが,何も生み出さず利息で利益を上げるというビジネスモデル自体が恥ずべきことだと個人的には思う。

  • 改正貸金業法が全面施行されますが、最近、この手の本が結構書店に並んでいます。

    このまま行くと、この本の標題のような結果になるのかもしれません。

    内容については、頷ける部分5分の1、頷けない部分5分の4というところでしょうか。

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著者プロフィール

1975年横浜生まれ。埼玉県立川越高校卒業、中央大学法学部卒業後、大手消費者金融の不動産担保ローン部勤務。わずか2年で総額10億円を融資しトップセールスマンとして活躍。
現在は、トラベルライター、カメラマン&ライターとして、写真、文章を中心に活動。
著書に『サラ金トップセールスマン物語』(花伝社)、『アイフル元社員の激白』(花伝社)、海外子供写真集『視線の彼方』(ホンニナル出版)。
2000年より毎日更新ホームページ「かさこワールド」にて、旅行写真、猫写真、工場写真ほか、社会評論を執筆中。

「2007年 『金融屋 借金漬けにされる消費者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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