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- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784764106550
作品紹介・あらすじ
青いティッシュペーパーはなぜ嫌いか?青豆はなぜ生き延びたのか?あの青いあざとは何か?『ノルウェイの森』刊行時唯一のインタビュアーであり、『アンダーグラウンド』刊行を特報した著者が、ハルキの謎にせまる、愛に満ちたブックガイド。
感想・レビュー・書評
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村上にとって、日本の近代社会とは効率を求めて、1つの価値観、1つの視点から人間を整列させるような社会であり、その1つの価値観に合わない人間は排除されてしまうような社会。
目に見えるものが本当のものとは限りません。ぼくの的はぼく自身のぼくでもあります。ぼくの中に非ぼくがいます。 -
「人は旭川で恋なんてするものかしら?」
この台詞は村上春樹のベストセラー作品「ノルウェイの森」からきた言葉である。自分の故郷であるため思わず「ドキッ」としてしまったが、村上春樹独特の「喩え」ということを割り切ればそうでもないのだが、それを真に受ける人であればいきり立ち、「もう村上春樹なんて読まない!」と叫ぶ人もいるだろう。
ともあれ、独特の喩えを使い、物語を紡ぐ村上春樹の世界に見入られた人は少なくない。それが数々のベストセラーを生みだし、栄誉を得続けているのは変えようのない事実である。
その村上春樹から生み出される「旭川」や「高松」をはじめとした「喩え」の謎について、自らの「空想」と舞台まで赴いての「取材」、さらには「歴史」をもとに解き明かしている、いわゆる「ガイド本」といえる一冊である。
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