武士道

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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784764266247

作品紹介・あらすじ

日本人の精神形成の由来を"武士道"に見出し、日本人の自己認識と東西融和の基礎を示した国際的名著の新訳。民族独自の伝統文化を尊重し平和共存を願った新渡戸稲造の、世界多元化時代を迎えた21世紀に向けたメッセージ。詳細な脚注付き。

感想・レビュー・書評

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  • 日本ではたまに映画とかで流行ると「武士の精神を思い出さなくては…」なんて出たりするので、新渡戸さんに聞いてみようと思って読んだ。
    「不易と流行」の不易であるのが武士道。

    武士道は身分制度が確立した中世だから明瞭になった倫理体系であって、制度の変わった今ではそのままあるわけがない。
    だから、安易に武士道の精神の復興は口にすべきじゃない。と、自分に誓う。

    そもそも、武士道は今も昔も“理想の姿”である。
    昔の人だって、みんながその心を持っていたわけではない。(寧ろ徳の高い人は少数だろう)
    理想と言うのは現実の状態の裏返しだから。

    現代はそれほど腐っているのか。
    いや、そうでもないでしょう。そんなに腐っていたらどうして日本はこんな島国でGDPが世界3位なのだろう。(まぁ人口は多いけれど)
    武士ほど厳格でなくても、非常に倫理的に優れているのが、現代日本人であると思う。
    現代に即するなら、それほど厳格でないが、基本はきちんと弁える、そういった倫理体系がちょうどいいのだろう。


    ただ、初読なのでこのような感想である。
    もう一度読もうと思う。別の訳者で。

  • 自分の精神の根底を築いてくれる。自分が掲げる座右の銘もたくさんあるが、まさにこの本はそれを凝縮した座右の書といっても過言でないほど。また全ての日本人が必読すべき本であるとも思う。私たちの先人、新渡戸稲造が世界に向けて発信した『日本人』。日本が嫌い、日本人が嫌い、なんていっている人ほどこの本をオススメしたい。自分達の国、また日本人がどれほどに素晴らしいかを感じることが出来る素晴らしい本である。

  • 岩波文庫版のほうがよかったです。注釈も僕にはほとんど、不要でした。逆に読みづらかったです。

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著者プロフィール

1862年南部藩士の子として生まれる。札幌農学校(現在の北海道大学)に学び、その後、アメリカ、ドイツで農政学等を研究。1899年、アメリカで静養中に本書を執筆。帰国後、第一高等学校校長などを歴任。1920年から26年まで国際連盟事務局次長を務め、国際平和に尽力した。辞任後は貴族院議員などを務め、33年逝去。

「2017年 『1分間武士道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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